「神の憐れみの深さ」
ナルニア物語を書いた小説家であり神学者であったC・Sルイスは、「われわれは、傲慢(おごりたかぶって人を見下すこと)である間は、決して神を知ることができない。傲慢な人は、いつも事物や人びとを見下している。見下している限り、自分の上にある方(神)が目に入らないのは当たり前である。」と語っています。
「自分は正しいし他の人のように誤らない。自分はできるので自分には神なんて必要がない。自分は他の人のように弱くはなく一人で立派に生きて生ける。」と豪語している間は、神を知りえず神と出会うことはできないのです。神を知り、神を信じるための第一歩は、まず自分が罪人であることを知り認めることであります。そのためにあえて神は、人が自らの弱さや罪深さを認めるために、挫折というものをこの世から取り除かなかったのでしょう。神の憐れみがここにあるのではないでしょうか。
2014/1/12