「神の与える新しい人生」 ヨハネによる福音書3章1~15節
人が神の国を見る(いただく、入る)のにはどうしたらよいのでしょうか。ユダヤ人の指導者で、宗教的にも社会的にも地位も名誉も財もあり、人びとから尊敬を受けていたニコデモが、主イエスのもとに来ました。人間的には満たされているようにみえたニコデモも、今のままでは神の国入ることができると思えなかったのです。
イエスは彼に言いました。「だれでも新しく生まれなければ、神の国を見ることはできない」(3)。「新しく」とは「上から」、つまり「神のよって」ということであります。肉体がもう一度生まれるのではなく、神から離れ死んでいる霊が、神に立ち返り生きるということです。イエスは、続けて「だれでも、水と霊とから生まれなければ、神の国に入ることはできない」と言われました。「霊」とは、6節から聖霊のことであります。「水」とは、「洗礼」とも言われますが、イエスの与える水(ヨハネ4:14)にもあるように、それはイエスによる福音(十字架と復活による救い)、イエスご自身を指すのです。
人がこの世の生涯を終えて、神の国に入りたいならば、また、この世の生涯の中で神の国の恵みに生きたいならば、イエスと聖霊の神による救いを受けることなのであります。あなたもこの神が与える新しい人生を歩んで生きましょう。
2012/9/30 説教者 杉本守