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てんかん患者、仕事や免許「排除」の不安 大事故で注目、厳しく自省も促す!

2012-04-26 11:32:52 | 障害者自立支援法って!なに?
岸(西)3勝、久保(神)2勝、八木(日)2勝

てんかん患者、仕事や免許「排除」の不安 大事故で注目、厳しく自省も促す
 栃木県鹿沼市でクレーン車を運転していた男がてんかん発作を起こして意識を失い、児童6人をはねて死亡させた事故から約1年。
京都・祇園で7人が犠牲になった12日の暴走事故でも容疑者がてんかんを患っていたことが明らかになった。
京都の事故は病気との関連は薄いのではないかとの見方もあるが、県内の患者や家族は偏見が助長されることを懸念している。

 「病名が独り歩きし、誤った知識に基づいててんかん患者を排除しようという動きが広がらないか心配だ」。
日本てんかん協会県支部の工藤昭二代表は不安を隠さない。
他県の例だが、京都の事故後、採用時の病歴確認や従業員に診断書の提出を求めることを検討している企業があるという。
「仕事の割り当ての配慮など患者に手を差し伸べる目的ならばいいのだが、採用しなかったり、不申告で事故があった場合に、解雇する理由として利用される恐れがある」と危ぶむ。

 職場で発作が起きて、隠していた持病がばれ、転職せざるを得なかった経験がある置賜地方在住の60代女性は「生きるためには仕事をしなければならない。
でも、病気を告げれば雇ってもらえなくなるかもしれない。みんな悩みを抱えている」と打ち明ける。
工藤代表は「病気を正直に伝えたために(採用、雇用を)断られる話はよくある」とした上で「これだけ大きな事故があれば、企業はなおリスクを避けたがるだろう」と推測。
「社会全体で病気を正しく理解し、受け入れてほしい」と訴える。

 一方で、患者本人や家族にも社会的責任があるとして、厳しく自省を促す。
大半の患者は、服薬や体調管理などで発作を抑制し、法令に従って運転免許を取得したり、場合によっては取得を断念したりしている。
栃木県の事故を起こした男はてんかん患者であることを隠して運転免許を不正に取得し、過去に同種の事故を繰り返していた。京都のケースも免許更新時に病気を申告していなかった。
工藤代表は「とんでもないこと。きちんと努力している患者も十把ひとからげに思われるのは悔しい」と憤り、60代女性患者は、同種事故の厳罰化などを求める被害者遺族の心情を受け止めながら「このような事故で犠牲者を出してはいけない」と切実に語る。

 県警によると、県内で運転手のてんかん症状が原因とみられる人身事故は過去5年をみると、天童、村山の両市などで少なくとも4件発生。
追突後そのまま走行し続けたケースもあるという。公共交通機関が充実していない本県では、仕事や日常生活での自動車免許の必要性は大都市とは比較にならないほど高い。「だからこそ患者、家族の強い自覚が欠かせない」。工藤代表は力説する。

 問い合わせは日本てんかん協会県支部0238(85)4288。

◆てんかん患者と運転免許 てんかんは、脳の神経細胞が過剰に活動することで起こる病気。意識を失う、けいれんするなどの多様な症状があるが、多くは薬の服用で通常の生活を送ることができる。100人に1人程度が発症するとされ、国内の患者数推計は100万人。2002年施行の改正道交法により、運転に支障が生じる恐れのある発作が2年間ないこと―などの条件付きで患者の運転免許取得が可能になった。
(2012年04月23日 山形新聞)

工藤代表のお考えに賛同したい
差別意識がなくても隠されたり、分らないままで経過してしまうと、その事実が分かった時から拒否的になることもある。
理解やありのままを打ち明けられても、正確な説明や情報がないと受入にくい場合もある。
「てんかん」の正しい知識とその人に生ずる様々な症状も含めて、周りの人達で理解して支えていく体制を小さくてもいいから作ることだと思う。
地域で普通に暮らすことも大変な努力やご苦労が必要なこともわかってきた。昔と少しも変わっていないような気もする。
悲しい事件が起きた事実と被害者への償い、どうすればこうした事故・事件を防ぐことができるのか。真剣に議論したいものである。

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