世界柔道オランダ・ロッテルダム26日開幕山根(宮古高3年)ボート女子アジア大会へ
「宮古の救護施設刺殺:被告、起訴内容の一部を否認--地裁初公判 /岩手」
宮古市松山の救護施設「県立松山荘」で08年7月、入所者の男性を刺殺したとして、殺人罪に問われた同施設入所者で無職、内村泰幸被告(60)に対する初公判が24日、盛岡地裁(佐々木直人裁判長)であった。内村被告は被害者を刺すに至る経緯は認めたが、殺意について「あったかどうか分からない」などと述べ、起訴内容の一部を否認した。
検察側は冒頭陳述で、無抵抗の被害者を包丁で繰り返し刺し、鑑定留置でも完全な責任能力が認められたことなどを指摘し、「強い殺意があり、責任能力にも問題はない」と主張した。弁護側は統合失調症による入院歴などを挙げ、「事件当時、被告は心神耗弱であり、(包丁で刺しても)被害者が死亡するとは考えなかった」と反論した。
起訴状によると、内村被告は08年7月5日午後7時25分ごろ、二つ隣の部屋に住んでいた田鎖三男さん(当時64歳)の胸や首を自室にあった包丁(刃渡り約12センチ)で数回刺すなどし、出血性ショックで死亡させたとされる。
(毎日新聞 2009年8月25日 地方版)
地元の別紙記事によると、被告を鑑定した医師が証人尋問で「完全な責任能力がある」等と証言した。鑑定医は、「被告は犯行当時のことをはっきり思い出せる。意識障害はなく、人格に由来する犯罪と判断できる」などとした。
被告人質問で、内村被告は当初「殺意があったかさえ分からない」としたが、その後は口ごもったり、「左胸を刺したのは一番殺しやすいからだった」とするなど、曖昧な供述に終始した。
起訴状によると、「内村被告は男性が無遠慮にせきをしたり、自分が殴ったことを施設職員に告げるなどしたことから殺意を決意・・・。
(岩手日報 2009年8月25日朝刊)
宮古市内にある障がい者施設で発生した事件である。もう1年も経過した。
「責任能力があるか、ないか」「殺意があるか、ないか」「動機はなにか?」
直接、裁判所へ出向き公判を傍聴することはできなかったが、一人の尊い生命が失われている訳だから、全く罪がないとは思えない。長い間、施設での暮らしの中で”憎悪”にも似た積み重ねがあった。とすると、その背景は何が原因か?
「施設」という限られた、狭い生活空間の中で発生した事件・・・。どうにかして未然に防ぐ手だてはなかったか?結果論になるが残念な事件である。
この事件から1年経過しても、改善策が遅々としてすすまない現状を憂いている。障がい者施設に限らず、高齢者施設等でも起こり得る事件である事を肝に銘じ、対応策を検討して頂きたいものである。
「宮古の救護施設刺殺:被告、起訴内容の一部を否認--地裁初公判 /岩手」
宮古市松山の救護施設「県立松山荘」で08年7月、入所者の男性を刺殺したとして、殺人罪に問われた同施設入所者で無職、内村泰幸被告(60)に対する初公判が24日、盛岡地裁(佐々木直人裁判長)であった。内村被告は被害者を刺すに至る経緯は認めたが、殺意について「あったかどうか分からない」などと述べ、起訴内容の一部を否認した。
検察側は冒頭陳述で、無抵抗の被害者を包丁で繰り返し刺し、鑑定留置でも完全な責任能力が認められたことなどを指摘し、「強い殺意があり、責任能力にも問題はない」と主張した。弁護側は統合失調症による入院歴などを挙げ、「事件当時、被告は心神耗弱であり、(包丁で刺しても)被害者が死亡するとは考えなかった」と反論した。
起訴状によると、内村被告は08年7月5日午後7時25分ごろ、二つ隣の部屋に住んでいた田鎖三男さん(当時64歳)の胸や首を自室にあった包丁(刃渡り約12センチ)で数回刺すなどし、出血性ショックで死亡させたとされる。
(毎日新聞 2009年8月25日 地方版)
地元の別紙記事によると、被告を鑑定した医師が証人尋問で「完全な責任能力がある」等と証言した。鑑定医は、「被告は犯行当時のことをはっきり思い出せる。意識障害はなく、人格に由来する犯罪と判断できる」などとした。
被告人質問で、内村被告は当初「殺意があったかさえ分からない」としたが、その後は口ごもったり、「左胸を刺したのは一番殺しやすいからだった」とするなど、曖昧な供述に終始した。
起訴状によると、「内村被告は男性が無遠慮にせきをしたり、自分が殴ったことを施設職員に告げるなどしたことから殺意を決意・・・。
(岩手日報 2009年8月25日朝刊)
宮古市内にある障がい者施設で発生した事件である。もう1年も経過した。
「責任能力があるか、ないか」「殺意があるか、ないか」「動機はなにか?」
直接、裁判所へ出向き公判を傍聴することはできなかったが、一人の尊い生命が失われている訳だから、全く罪がないとは思えない。長い間、施設での暮らしの中で”憎悪”にも似た積み重ねがあった。とすると、その背景は何が原因か?
「施設」という限られた、狭い生活空間の中で発生した事件・・・。どうにかして未然に防ぐ手だてはなかったか?結果論になるが残念な事件である。
この事件から1年経過しても、改善策が遅々としてすすまない現状を憂いている。障がい者施設に限らず、高齢者施設等でも起こり得る事件である事を肝に銘じ、対応策を検討して頂きたいものである。