特養ホームに入所利用している「お客様」の自宅が老朽化、今にも崩れそうな状況となっている。近隣のお宅へご迷惑はかけられない。
業者に解体工事を依頼し、更地にして管理する必要があるのだ。所有地であれば「駐車場」にして貸すことも考えられるし、借地であれば地主に返還しなければならない。売買して生活資金に充当することもある。
こうした事案の場合、成年後見人は、家裁へ「居住用不動産処分許可申立書」を提出して「審判」を得なければ実施できない。
①現状が解るような写真、場所、位置など明示。②業者の見積書(2ヶ所以上?)③理由など。直接、調査官に説明することもあるかも知れない。
最近、続けて3回の「居住用不動産処分許可申立書」を提出した。
この種の「審判」は大幅に遅滞するものだが、早かった。迅速だ。
あまりに早すぎて面食らう。驚きだ。逆に「迅速さ」が求められている訳だが、できるではないか!と思った次第だ。全般にテキパキとすすめてほしいのが願いだ。これに叶った対応で感激している。
成年後見人としての役割は円滑にいく。当然、「お客様」の負担でお金もかかるし、業者との契約もある。仕事の拡大にも繋がっていく、双方・周囲の関係者にも良い事ばかりである。
実は、こんな事案は結構多い。法律問題が解決を閉ざしているように思う。成年後見人であるからできることである点も承知している。
本人を守ることは使命だが、解決しなければ後々困るような問題は、先送りせず関係者等と調整して円滑な解決を図っていくことが求められる。