その2
「知的障害者施設で男性死亡 1人で入浴中の事故か」
16日午後5時45分ごろ、大阪市福島区海老江の知的障害者入居施設「つばさ工舎海老江」で入所者の男性(34)が浴槽内で倒れているのを男性職員(21)が発見、119番した。男性は病院に搬送されたが死亡が確認された。
福島署は1人で入浴中に起きた事故とみており、職員らから経緯を聴くとともに司法解剖して死因を調べる。
福島署や施設によると、男性は職員と一緒に入浴を開始。職員が別の入所者を連れ出して約10分後に戻ると、男性が浴槽内の壁にもたれ、約30センチ張った湯に顔がつかった状態で見つかった。
大阪市健康福祉局によると、施設は18歳以上の重度の知的障害者が対象で、定員は50人。伊藤勝啓(いとう・かつひろ)園長は「男性は過去にてんかん発作を起こしたことがあった。単独入浴が可能と判断し毎日1人で入浴していたが、職員の目配りが足りなかったかもしれない」と話している。(2009/04/17 【共同通信】)
措置費制度から契約制度になって、こうした事件が取材やマスコミの対象になり投稿される機会が増えてきた。真に残念な事故である。
対等平等の関係なのだから、いつも弱い立場にいる障害者の方が不利益を被ったり、怪我や死亡に至れば当然のことである。
支援する施設や事業所も、従前のように「預っている」といったイメージから脱皮して「顧客=利用者」として本人本位に対応して頂きたい。ハンディキャップをキチンと把握して、決め細やかな支援が求められる。
障害者自立支援法になり、施設・事業所の経営や財務管理の大変さが強調されるが、同じように、障害者の人権尊重に基づく丁寧で、心暖かい支援も大切なことである。個別プランに沿ったチームでの取組みがあってこそ、その人らしい人生が実現する。これまで以上に「理想・理念」に近づけるような実践が期待されている。
「知的障害者施設で男性死亡 1人で入浴中の事故か」
16日午後5時45分ごろ、大阪市福島区海老江の知的障害者入居施設「つばさ工舎海老江」で入所者の男性(34)が浴槽内で倒れているのを男性職員(21)が発見、119番した。男性は病院に搬送されたが死亡が確認された。
福島署は1人で入浴中に起きた事故とみており、職員らから経緯を聴くとともに司法解剖して死因を調べる。
福島署や施設によると、男性は職員と一緒に入浴を開始。職員が別の入所者を連れ出して約10分後に戻ると、男性が浴槽内の壁にもたれ、約30センチ張った湯に顔がつかった状態で見つかった。
大阪市健康福祉局によると、施設は18歳以上の重度の知的障害者が対象で、定員は50人。伊藤勝啓(いとう・かつひろ)園長は「男性は過去にてんかん発作を起こしたことがあった。単独入浴が可能と判断し毎日1人で入浴していたが、職員の目配りが足りなかったかもしれない」と話している。(2009/04/17 【共同通信】)
措置費制度から契約制度になって、こうした事件が取材やマスコミの対象になり投稿される機会が増えてきた。真に残念な事故である。
対等平等の関係なのだから、いつも弱い立場にいる障害者の方が不利益を被ったり、怪我や死亡に至れば当然のことである。
支援する施設や事業所も、従前のように「預っている」といったイメージから脱皮して「顧客=利用者」として本人本位に対応して頂きたい。ハンディキャップをキチンと把握して、決め細やかな支援が求められる。
障害者自立支援法になり、施設・事業所の経営や財務管理の大変さが強調されるが、同じように、障害者の人権尊重に基づく丁寧で、心暖かい支援も大切なことである。個別プランに沿ったチームでの取組みがあってこそ、その人らしい人生が実現する。これまで以上に「理想・理念」に近づけるような実践が期待されている。