夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

成年後見は、本人保護と権利擁護!

2005-12-16 11:20:35 | 盛岡・元ホームヘルパー準詐欺事件
地元紙「2005いわて取材メモから」の記事からですが、盛岡市で発生した元ヘルパー準詐欺事件で①被害者(故人)が認知症高齢者だった②容疑者は介護に関わるヘルパーだった③巧みに接触して高額な預貯金を引き出した④逮捕された容疑者は否認しており全容解明に至っていない⑤認知症高齢者等の財産を守る(管理)仕組みが不十分だった⑥行政も、市民も制度の理解が不足だった。などこの事件が及ぼした影響は大きく、今だ衝撃的であります。岩手県では10月に「認知症高齢者権利擁護ネットワーク会議」を開催して、高齢者を守る対策を検討中であります。判断能力が不十分な方の財産管理にかかわる制度としては、①地域福祉権利擁護事業(社会福祉協議会が行う)と②成年後見制度(家裁に申立)があります。マスメディアにもやっとこの2つの制度が紹介されてきました。成年後見制度に関すれば、介護保険制度を支える「車の両輪」として平成12年4月にスタートして5年間を経過しました。もっと早く、理解がすすめば・・・の思いです。具体的な日常の生活場面にかかわると、成年後見制度を利用して「法定代理人」に託すしかない状況が多々あります。契約行為、金融取引、役所との手続き、遺産分割、相続等など、介護サービスや施設利用のサービスを受けるときに必要になりますが、自身では気がつかない、判らないことが多く、制度に結びつける流れを困難にしています。例えば、認知症の方については、「盛岡方式」で各病院・医療機関で通院ごとに「簡易知能評価スケール」を受診していくことを義務づける。知的障害の方については、親族後見からすすめる。一人暮らしの認知症や知的障害の方々には、公的後見人のしくみをつくるなどが必要な時だと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする