DEATH SENTENCE/07年/米/106分/劇場公開
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン
<ストーリー>
息子をギャングに殺された男が法の裁きに満足せず、自ら犯人に復讐。だが、それがギャングのボスの怒りを買い、抗争に発展する。
<感想>
頭が吹き飛び、足がもげる。
過激なバイオレンスショックの数々は流石『ソウ』シリーズ生みの親であるジェームズ・ワンならではと言った所か。
変な役柄しか印象にないケヴィン・ベーコンが、本作では家族を殺された副社長という一般的な人物を好演。
しかしガチで頭髪を剃り、後部に剃り残しをチラつかせながら、ショットガンとマグナム装備で復讐の鬼と化す辺りは、彼以外に誰が出来ると思わせる程の適役で、リアリティも兼ね揃えているので思いっきり感情移入出来る。
息子を目の前で殺され、犯人に復讐するも、ギャング一味の報復に遭い、妻をも失う。
この事で、優しいパパ像が完全にぶっ壊れた男は、大金で銃を買い、素人とは到底思えない銃捌きで悪党に裁きを下していく。
この一連の流れには否応無しに引き込まれ、又、男の取る行動には共感さえ生まれる。
これも全て、序盤で裕福な家庭の幸せな日常を、嫌味無く丁寧に描いていた事が上手く活きている証拠。
クズのギャングによる身勝手な殺人が、幸福を夢見る家族の将来を破壊し、そして普通の男の良心をも粉砕する。
クズにはクズなりの死を!と、観る側にも同情心をも捨てさせる事で奮起を促せ、片っ端からワルどもを非道に始末していく様は、興奮と共に感動すらも押し寄せてくるが、全てにカタが付いたラストでは何とも言い難い悲しみだけが漂い、痛く胸が絞め付けられました。
ぐったりと血まみれでソファーに座り、思い出のビデオを観ながら、僅かな希望を聞かされるも、今更後戻りは出来ないと、表情には出てなくとも、その場の空気でその悲壮感が読み取れるケヴィン・ベーコンの姿も素晴らしい。
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★☆
10/03/21DVD鑑賞
サスペンス・アクション ジョン・グッドマン リー・ワネル R15+ DVD新作
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監督:ジェームズ・ワン
出演:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン
<ストーリー>
息子をギャングに殺された男が法の裁きに満足せず、自ら犯人に復讐。だが、それがギャングのボスの怒りを買い、抗争に発展する。
<感想>
頭が吹き飛び、足がもげる。
過激なバイオレンスショックの数々は流石『ソウ』シリーズ生みの親であるジェームズ・ワンならではと言った所か。
変な役柄しか印象にないケヴィン・ベーコンが、本作では家族を殺された副社長という一般的な人物を好演。
しかしガチで頭髪を剃り、後部に剃り残しをチラつかせながら、ショットガンとマグナム装備で復讐の鬼と化す辺りは、彼以外に誰が出来ると思わせる程の適役で、リアリティも兼ね揃えているので思いっきり感情移入出来る。
息子を目の前で殺され、犯人に復讐するも、ギャング一味の報復に遭い、妻をも失う。
この事で、優しいパパ像が完全にぶっ壊れた男は、大金で銃を買い、素人とは到底思えない銃捌きで悪党に裁きを下していく。
この一連の流れには否応無しに引き込まれ、又、男の取る行動には共感さえ生まれる。
これも全て、序盤で裕福な家庭の幸せな日常を、嫌味無く丁寧に描いていた事が上手く活きている証拠。
クズのギャングによる身勝手な殺人が、幸福を夢見る家族の将来を破壊し、そして普通の男の良心をも粉砕する。
クズにはクズなりの死を!と、観る側にも同情心をも捨てさせる事で奮起を促せ、片っ端からワルどもを非道に始末していく様は、興奮と共に感動すらも押し寄せてくるが、全てにカタが付いたラストでは何とも言い難い悲しみだけが漂い、痛く胸が絞め付けられました。
ぐったりと血まみれでソファーに座り、思い出のビデオを観ながら、僅かな希望を聞かされるも、今更後戻りは出来ないと、表情には出てなくとも、その場の空気でその悲壮感が読み取れるケヴィン・ベーコンの姿も素晴らしい。
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★☆
10/03/21DVD鑑賞
サスペンス・アクション ジョン・グッドマン リー・ワネル R15+ DVD新作
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ケヴィン様が、そりゃもう素敵で、あり得ない行動も、あり得ない強さも、だんだんどうでも良くなってきて、やっぱり彼は素敵だわ~・・うっとり・・でした(笑)
私刑って難しいですね~。
映画やドラマでは必殺仕事人とか仕置き人みたいなものがよくありますし、それを面白く見ることが出来ますが、実際、本当にやるとなったら、すごい犠牲と、それなりの罪の意識とか、捕まるかもしれない恐怖とか、いろいろな問題が出てきちゃいますよね。
ラストは切なかったです。
仰る通り、あのときの悲壮感漂うケヴィンの表情・・なんとも言えなかったです。
これで病院の”あの人”は元気になっても、辛い人生が待ってますよね~・・・。
悪いことだとは思っていても止められず復讐に向かう姿がなんとも悲しくて切ないです。
ラストのソファーに座る姿はどうしようもない悲壮感が伝わってきました。
メルさんはケヴィン・ベーコンのファンなんですね!!
本作での彼は私も男やな~って思いましたよ!
日本では考えられないですよね、私刑。
多くの犠牲がついていきますし、自分の身の危険も案じなければならない。
それに、得る物はない。
それが、全てラストでのケヴィンの表情に出ていたと思います。
復讐は思っても良いかもしれませんが、それをやって果たして満足出来るのか。
この映画ではそれを上手く描いていましたね。
愛する者を殺されて復讐に走る。
夫としてはそうなるのも当然かもしれませんが、それが全てにとって良い方向へいくとは限りませんからね。
やり遂げた後のベーコンの表情が物凄く印象深かったですね。
「狼よさらば」のリメイクでしょ。オリジナルはチャールズ・ブロンソンでさ、小さい時に見たからとっても衝撃的で印象に残ってんの。
オリジナルでは司法でどうにもならないからって気持ちはわかるし、自分に置き換えてもこの気持ちは理解できるしね。
見比べるカチありやね。
あれの続編的な内容になるみたい。
かなりのベーコン熱演で、結末も切ないので観る価値はあるね。
さすがに21世紀になると現代的でシビアですね。
女性刑事の「この戦いに勝者はいない」っていうセリフの通り、誰もが傷つき後戻りできない、何ともやるせない作品でした。
個人的な思いとしてはもっと救いが欲しかったですね...
ベーコンは久しぶりに好演しているように感じました。
なんか凄く切ない感じのラストが異様に印象的ではありました。
それでいてもヒュームの気持ちは痛いほどわかるし、思わず応援してしまった・・・
復讐は何も残さない、悲しみしか生まれて来ない。
でも只やられるだけってのも、負けを認めたみたいで、逆に気が変になりそうだもんね。
黙って涙を飲んだままでいるか、復讐の実行に移して少しでも気分を晴らすか。
オイラならどうするかなぁ。
自ら行動起こすだろうか。
こういう映画観ると、色々と考えちゃうものがあるよね~。