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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

2024年03月17日 15時04分06秒 | 洋画サスペンス

THE KILLING OF KENNETH CHAMBERLAIN

2019年

アメリカ

83分

ドラマ/サスペンス

劇場公開(2023/09/15)

監督:
デヴィッド・ミデル
製作:
デヴィッド・ミデル
製作総指揮:
モーガン・フリーマン
脚本:
デヴィッド・ミデル

出演:
フランキー・フェイソン・・・ケネス・チェンバレン
スティーヴ・オコネル・・・ロッシ

声の出演:
アニカ・ノニ・ローズ・・・キャンディス・ウェイド

<ストーリー>

双極性障害を患う黒人の元海兵隊員・ケネスは、医療用通報装置を誤作動させてしまう。到着した白人警官にケネスは間違いだと伝えるが…。

彼はなぜ警官に殺されたのか?

―感想―

盛大にネタバレしているキャッチコピーがアカンわ。

あーこのお爺さんは最後殺されてしまうんだなと分かり切った形で観てしまうから、本当に殺された時の「マジか!!」といった驚きを奪っちゃっているよね。

それでも、リアルタイムで進行する展開には目が離せなかった。

意地と意地とのぶつかり合い。

第三者としては、さっさと扉開ければええのに、5分そこらで何も無かった事が分かって解決するだろうに、とは思ってしまう。

だが爺さんとしては自分は何も悪い事はしてないのに、何で「はいどうぞ」て扉簡単に開けなあかんねん、という気持ちの方を優先させてしまう。

精神的な疾患があるのも、ある意味悪い方向には作用していて、例え相手が警官だとしても「信用」は出来ない、そういう負の考えが自然と働いてたんだろうなあ。

頑なに開けないとなると、警官達は余計不信感を抱いてしまい、結果的には押し問答に。

しかもお爺さんの住んでいる環境そして、黒人という事が白人警官の怒りに火が点き、新たに応援まで呼んで強行手段へと走る。

もうね、この終盤でのお爺さんの苦しみ、警官達の無謀さには、観てて怒りよりも悲しみしかなかった。

今でも根強くあるアメリカ社会ならではの人種差別。

白人様に逆らうんじゃねえよ!!みたく、無実なのに、無抵抗なのに、黒人の男というだけで射殺してしまう暴挙。

仮にも市民の味方であるはずの警官が「ぶち殺すぞニガー!!」なんて言葉、吐いたらダメだって、、、。

これが実際にあった話てのと、その時の本物の緊迫した音声等がエンドロールで流れるのを聞いて、強きものが弱きものを助けるてのは絶対じゃないんだなとしみじみと思うと共に、対応に当たった警官の当事者達が罪を着せられなかった事の方がショックで、何ともいたたまれない感情だけがずっと残り続けてしまったよ。

色々と考えさせられるストーリーであったし、80分があっという間に過ぎ去る程のサスペンスとしての見応えはあったけれど、胸糞映画でもあることは確かです。

普段通り寝てたら急に警官が大挙押し寄せて来て、あれよあれよと脅される側へと立たされ、最期まで恐怖に怯え続けたお爺さんの心情を思うと、辛い。

最悪な結果になる前に、誰か止める奴いなかったのかよ。

2人程乗り気じゃない警官は居たけど、それやっちまえ!な輩の方が圧倒的に多かったてのが本当に腹立たしいですな。

評価:★★★★

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