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銀幕大帝α

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アクシデント/意外

2012年06月30日 23時25分15秒 | 亜細亜サスペンス
意外 ACCIDENT/09年/香港/87分/犯罪ミステリー・サスペンス/PG12/劇場公開(2011/10/08)
-監督-
ソイ・チェン
-製作-
ジョニー・トー

-出演-
*ルイス・クー…ブレイン
過去出演作:『コネクテッド』
*リッチー・レン…フォン
過去出演作:『エグザイル/絆』
*ラム・シュー…ふとっちょ
過去出演作:『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
*ミシェル・イェ…
過去出演作:『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
*フォン・ツイファン…おやじ
<ストーリー>
緻密な計算と周到なトリックにより、偶然の事故に見せかけ標的を殺害する闇の仕事人たち。4人の仕事人がある晩完璧な偶然を装い殺しを遂行したはずだったが、予期せぬ別の偶然により仲間のひとりが死亡する。

それは偶然だったと言い切れるか?

<感想>

面白い部分とそうでない部分の差が激しい作品やなぁ。

“偶然を装った殺人”というアイデアとそれを実際に映像として見せる仕事風景は良い感じです。
「ふむふむ。イイね!」
とニンマリさせられますからね。

で、問題は太っちょが死んでからです。
急に疑心暗鬼になるブレインの態度が意味不明過ぎる。
被害妄想にも程がある。
自分がバスに轢かれそうになったからってだけでそんなにもビビリ野郎に落ちるものなのか?
もう完全に‘殺されかけた’という事しか頭にないやん。
もっと詳しく解析すればいいのに、そんな事端からしないよって態度。
ブレインって名前が悲し過ぎやしないか?

で、結局は一本の電話で我に帰る。
おいおい^^;

こんな男をリーダーにして良く今まで仕事成功し続けられたもんだ。

と何だかんだ思いつつも、軸となる“必然か偶然か”の展開には興味は持てた。

「う~ん」

「へぇ~」
がごちゃ混ぜの中、もったりとした形でオチへと行き着く変り種サスペンス。
まぁそこそこ楽しめる映画かなぁとは思うが、保険屋が復讐するラストが酷い。
ラストだけ違う人間が脚本書いたのかって思う程、B級からC級へと転落する酷さ。
これなら無い方がいいよ。

トーさん絡みの作品内で映るラム・シューは相変わらず美味そうに飲み食いするなぁ。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
12/06/30DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-05-09
メーカー:キングレコード
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女と銃と荒野の麺屋

2012年03月08日 21時04分41秒 | 亜細亜サスペンス
A WOMAN, A GUN AND A NOODLE SHOP 三槍拍案驚奇/09年/中国/90分/犯罪サスペンス・コメディ/劇場公開
-監督-
チャン・イーモウ
過去監督作:『LOVERS』

-出演-
スン・ホンレイ…チャン(警察官)
過去出演作:『セブンソード』
ニー・ターホン…ワン(麺屋の主人)
ヤン・ニー…ワンの妻
シャオ・シェンヤン…リー
チェン・イェ…ジャオ
マオ・マオ…チェン
<ストーリー>
万里の長城から西に位置する町で中華麺屋を経営するワンは、妻が従業員と浮気をしているのを知り、ふたりの殺害を警察に依頼するが…。
<感想>

コーエン兄弟のデヴュー作を大胆に脚色したリメイク。
物凄く淡々とした話の流れに多少眠気が(笑)。

不倫に激怒したワンが妻の暗殺を目論み、ワンの暴力に耐えきれなくなった妻が銃を購入して殺害を計画する。
そこに妻と相手の殺しの依頼を受持った警官チャンが割り込んで来るが大金に目がくらみ依頼主のワンを殺してしまう。
こうしてワンの死体を巡り、殺しの連鎖が始まって行くというコメディタッチな物語。

セリフを極端に廃し、各々の慌てふためく姿・動きで面白さを伝えようとしている為、展開自体に然程の派手さが無く静かに見守ってしまった上に感想も特に何も無く鑑賞終了。

金庫部屋が主な舞台だけに一種の密室系サスペンス。

警官チャンが何とか鍵のかかった金庫を開けようと必死になるも、その度に他の人物がやってくるのでその場から離れ、とりあえず馬を走らせる。

これを何度もくどく見せられるし、この展開そのものに緊張感が全く感じられないので妙にテンポの悪さを感じさせられるのは困りもの。

それとこの映画、音楽が一切流れない。
オープニング&エンドクレジットでも流さない徹底ぶり。
なので、事態は大きく動いているのに盛り上がりが滅茶苦茶薄いのだ。

時と場合によっては音楽というものは盛り上げ演出としては重要だよなぁ、と強く思った。

序盤で従業員達による麺の下地をこしらえるシーンがあるのだが、そこだけは芸術的な動きを最大限に光らせており、思わず「すげぇ」と心の中で呟いてしまった。

それとワンが妻に離婚届けの書を投げつけた瞬間、バサッと粉々になる所も「おぉ!」となるユニークさがあった。

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:『ブラッド・シンプル(1984)』(オリジナル)

評価:★★☆
12/03/08DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-03-02
メーカー:ハピネット
コメント (2)
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エレクション 黒社会

2011年08月17日 23時03分08秒 | 亜細亜サスペンス
ELECTION 黒社會/05年/香港/101分/犯罪サスペンス・ドラマ/R-15/劇場公開
監督:ジョニー・トー
製作:ジョニー・トー

出演:サイモン・ヤム、レオン・カーフェイ、ルイス・クー、ニック・チョン、ラム・シュー

<ストーリー>
香港マフィア最高権力の座を巡り、“兄弟”思いのロクと荒っぽい性格のディーを筆頭とした両派による熾烈な抗争が繰り広げられる。
<感想>
ジョニー・トー監督作なので、スタイリッシュな演出を期待しんだが、う~ん。。。

権力争いの行く末をちまちまと垂れ流しているだけのストーリー。
じっくりと観ていたんだけど、ちょっと・・・どころじゃないな、かなり登場人物多過ぎ。
人物相関図が無いと、本作で描かれている幹部の配置がさっぱり分からん。

途中から誰が敵で誰が仲間なのか、なんでそういう展開になるのか理解し難いものがあった。

ぽつーん

運動場のど真ん中で1人居残り体育座りをさせられている気分。

誰が主役?

ぽつーん

ヤクザ社会のごたごたを描いているので、度キツイ描写があるのかと、その辺にも期待はあったんだが、拳銃すら出て来ないとは。
殴り合い、牛刀振り回し、最後は石で撲殺。

地・味。

2作目も持っているけど・・・大丈夫かいな^^;

関連作:
『エレクション 黒社会(2005)』(第1作)
『エレクション 死の報復(2006)』(第2作)

評価:★★
11/08/17DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2007-07-18
メーカー:エイベックス・マーケティング

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天使の眼、野獣の街

2011年06月15日 22時50分46秒 | 亜細亜サスペンス
EYE IN THE SKY/07年/香港/90分/犯罪サスペンス/劇場公開
監督:ヤウ・ナイホイ
製作:ジョニー・トー

出演:レオン・カーフェイ、サイモン・ヤム、ケイト・ツイ、マギー・シュー、ラム・シュー

<ストーリー>
犯罪容疑者の監視と追跡を行う特殊捜査班に配属されたホー。彼女は、リーダー・ウォンと共に、指名手配中の凶悪犯・チャンに立ち向かう。
<感想>
これは思わぬ拾いものでしたww

ハイウェイでの銃撃戦はあるものの、全体的には地味な作り。
それでも追う‘監視班’と追われる‘強盗団’との頭脳戦はかなり見物。
作中に全くダレ場が無いというのも素晴らしく、派手さが無いにしても、ストーリーにぐいぐい引き込ませていく緊張感たるものを強く抱かせる所が見事。

90分間、息詰まる追跡劇を展開していくのだが、一つの事件の顛末を実にゆっくりと丁寧に描き出す事で、心にゆとりを与えない面白さを十二分に味合わせてくれる。

大人数の‘監視班’が一つのグループを徹底的にマークし、いかに相手にばれずに尾行し証拠を突き止めるか

‘監視班’にしろ‘強盗団’にしろ色んな人物が矢継ぎ早に次々とアクションを起こす事で、展開が目まぐるしく変わり、先の見通しが全く掴めない。

常に映画が動いている

画面に釘付けになるのは当然の事だろう。

これが初監督となるヤウ・ナイホイはジョニー・トー監督作にて幾多の脚本を手掛けてきた手腕。
脚本家としては人物の行動だけで物語を盛り上げるアイデア作りの上手さに定評があるのだが、それはジョニー・トー作品を観ればおのずと確認出来る。。
そして今回、見せる上手さを演出力という形でいかんなく発揮し、鑑賞者に有意義な時間を提供してくれたのだがら、改めて才能の豊かさに脱帽せざるを得ない。

一見拍子抜けなチャンの最期だが、人間何が原因で死ぬかは分からないというユーモアが観て取れて、これはこれでアリだと思う。

仲間内で揉め事が起こり、殴り合いになった時、隣のビルで服を着替える女性の姿が全員の目に映り、一転して元の和んだ雰囲気に戻るシーンと、

常に何かを口に食べ物を運んでいるラム・シューがユニーク。

評価:★★★☆
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レンタル開始日:2010-06-02
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

関連作:
『監視者たち(2013)』(リメイク)
コメント (2)
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殺人犯

2010年11月01日 23時49分01秒 | 亜細亜サスペンス
MURDERER/09年/香港/121分/犯罪サスペンス・ミステリー/劇場公開
監督:ロイ・チョウ
出演:アーロン・クォック、チャン・チュンニン、チョン・シウファイ

<ストーリー>
猟奇連続殺人鬼は自分?という疑念にとらわれた記憶喪失の刑事の運命は・・・。
<感想>
もうちょっとで傑作に成り得る脚本かと。
少し話を小難しくし過ぎたのが勿体無い。

ラストの衝撃展開が味を出しているだけに、それを引き立たせる上でもシンプルに流れを持っていた方が良かったんじゃないかな。
曖昧なシーンが何箇所かあった事と、犯人の動機が余り明確でなかった事が傑作になれなかった要因かな。

主人公レンを演じたのは香港四天王の一人アーロン・クォックですが、終盤でドリルを持って犯人に鬼気迫る演技は表情からして中々のもの。

記憶を失った男が自身を疑いつつも犯人を突き止めようとする辺りは『メメント』であり、猟奇殺人やダークな雰囲気作り、後味の悪さからしては『セブン』でもあり。
しかし、この映画の軸は養子をもらった夫婦に訪れる悲劇を描いた『ケース39』『エスター』そのもの。

子供が絡んでくると否応なしに不気味さが生まれてくる。
そして相手が相手だけに何も出来ないもどかしさ。

発育障害、悪魔の子、そして本作の○○症などアイデアが尽きない限り、今後もこのような裏に何かを隠し持つ子供をテーマにした映画が生まれるんだろうね。

レンの妻を演じたチャン・チュンニンがとても美しい人でした。
だけにオーブンで・・・のシーンは流石に辛い。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
10/11/01DVD鑑賞(新作)
殺人犯 アミューズソフトエンタテインメント
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