いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

小豆島小旅行(その4)

2011年04月07日 | 極楽日記(国内旅行)

 小豆島はオリーブ栽培で有名です。小豆島観光の定番、オリーブ園にある原木。栽培が始まったのは100年ほど前です。

 「ミッション」「マンザニロ」など、極楽家の庭にもある品種が多いようです。こんな大木になるまでは何十年も掛かるでしょうけど。

 オリーブ油を搾る圧搾機。今は観光用に残してあるみたいです。

 原産地に敬意を表したのかギリシャ風車が。

 風車とオリーブ園、そして瀬戸内海。初めての組み合わせなのにとても懐かしい感じがします。ポスターカラーのような原色が溢れる熱帯の海とは違いますが、何も言わなくても暖かく包んでくれるような母性を感じさせる海です。まあ、こんな海でも荒れる時は荒れますし、幾多の生命を飲み込んできた海でもありますから、春の海しか知らない観光客の勝手な思い込みかも知れませんけどね。

 続いてオリーブ園と並ぶ小豆島観光の名所、「二十四の瞳映画村」であります。「岬の分教場」が舞台なので、小豆島から瀬戸内海に突き出した岬の先端部に位置します。意外なことに壺井栄の原作では瀬戸内海の島としか書いてないらしいのですが、1954年の映画で小豆島と設定され、撮影も本物の苗場小学校田浦分校が使われたことから、二十四の瞳すなわち小豆島、の図式が定着します。

 大石先生と子供たちの像。

 詳しいことはわからないでしょうが、嬉しそうですね。映画村でレンタルしてくれる絣の着物を着せれば、当時の子供と区別がつきません。

 これは1987年にリメイクされた映画のセットです。撮影から既に20年以上経過していますので、ボンネットバスは残念ながら走れません。下回りを覗いてみたら、リーフスプリングが完全に固着していました。相当悪い状態ですが、福山自動車時計博物館にでも依頼すれば、再生できるかもしれません。島内にはもう1台、2005年にテレビドラマで使われたオリーブ色のボンネットバスがあり、それは今でも映画村の送迎などに活躍しているらしいです。
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小豆島小旅行(その3)

2011年04月06日 | 極楽日記(国内旅行)

 土庄(とのしょう)町役場から近く、小豆島本島から弁天島、中余島、小余島、大余島まで続く砂州は天使の散歩道(エンジェルロード)と呼ばれているそうです。

 いつもは砂浜が水没していますので、弁天島(手前にあり見えない)と3つの余島群島が分かれて見えます。

 干潮時にはこのとおり。日に2回だけ現れる散歩道です。この風景が日本三景の天橋立(あまのはしだて)に似ているという観光案内もありましたが、ちょっと規模が小さいかな。

 降りてみると普通の砂浜に見えます。地元の人が大勢潮干狩りをしていました。

 磯もあってヤドカリやカニがいるので子供には楽しいところです。ただし、たまに潮が満ちてくるのに気付かず余島側に取り残される人がいるらしいので注意しないといけません。

 では今夜の宿で夕食です。子供用の食事はなかなか豪勢。プリンが最初から出てくるとプリンから食べるのは仕方ないです。

 旅行の案内には「瀬戸内会席」と書いてありました。わざわざ瀬戸内と謳う割には魚が少ないかな。こんなパックツアーの顧客はお年寄りが多いのでそれでもいいとして、極楽息子(大)に刺身が半分しかなかったのは明らかな盛り付けミス。人が足りてないんでしょうね。

 息子たちが喜んでくれればとりあえず満足です。個室だともっと落ち着けて良かったんですけどね。

 小豆島らしく素麺も出てきます。極楽息子(小)の大好物です。私の好みからすると、この辺の麺つゆは少し醤油が効き過ぎかなと感じますが、うどんに生醤油を掛けて食べるお国柄ですからね。
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小豆島小旅行(その2)

2011年04月05日 | 極楽日記(国内旅行)

 この日の鳴門海峡は、昔からの船の難所らしからぬ穏やかな海でした。ただし海の上だけあって風は強いので、体感はかなり寒いです。 

 探していればこんな小さな渦巻きは見つかります。見ているうちにすぐ消えてしまって、また別のところに出てきます。

 沖縄の海と違って暗緑色が強く、透明度が低いです。でもこれが日本でも屈指の豊かな漁場。少なくとも2代前までは先祖代々、この故郷の海の恵みを受けて生きてきました。私にとっても懐かしい海の原風景です。

 バスは鳴門を出て高松自動車道を西に向かいます。途中の板野インター近くで見た場違いな洋風建築。鳴門市ドイツ館のようです。第一次大戦後に、当時の板野郡板東町(板東英二がここの出身とか)に収容所があり、捕虜と言うよりはお客様待遇でドイツ兵を収容したため、感謝したドイツ人が文化的に大きな貢献をしてくれたことを記念して建てたらしいです。これを題材にした「バルトの楽園」なる映画もあります。第一次大戦を舞台にした映画としては甘口に過ぎる、という評があるらしいので、その向きは「西部戦線異状なし」を見た後に鑑賞されればいいでしょう。

 こちらもバスから眺めただけの高松城(玉藻城)跡。天守の再建計画だけはあるそうですが、資金難で進捗していないとか。

 さて、いよいよ小豆島行きのフェリーに乗り込みます。息子たちにとっては初めてのフェリーです。

 総トン数1,000トンほどの小さなフェリーですが、室内は立派で快適です。子供の頃によく乗った狭くて陰気な船室とは大違い。この時期に高校野球のテレビが点けっぱなしなのは昔も今も一緒です。
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小豆島小旅行(その1)

2011年04月04日 | 極楽日記(国内旅行)

 息子たちの春休みなので、せっかくだから春らしい旅でもしようと申し込んでおいたパックツアーです。仕事の関係でまとまった休みが取れないので、今回はこれで楽しんでもらいましょう。

 名古屋から新大阪までは新幹線です。時間だけ考えると神戸まで行くのが合理的なのですが、恐らく空いている「こだま」(新大阪終着)を使いたかったのでしょう。また、バスの会社と帰りのフェリーがグループ企業なので、ディスカウントがあったとも考えられます。

 これは岐阜県安八郡にあるソーラーアーク。新幹線からよく見える名所で、三洋電機のシンボルだったのですが、パナソニックに吸収されてどうなるんでしょうか。

 もう少し行くと見える病院。こっちは特に面白くはないですが。

 新大阪からは両備バスで神戸から明石海峡大橋で淡路島、続いて大鳴門橋で徳島県に渡りました。天気に恵まれて散歩も快適です。

 最初の目当てはこれ。鳴門の渦潮を見る観潮船です。私は徳島生まれですが、これに乗るのは初めて。地元の人はわざわざお金払って潮なんか見ませんから。

 大潮の時期じゃないのでかなり控え目な渦潮。

 亀みたいな形ですが正式名称は飛島(とびしま)。灯台があります。

 船からしか見られない大鳴門橋の下面です。巨大な橋が珍しくなくなった今でも、この力強い構造美には見入ってしまいます。
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