著作権ビジネスが大変に儲かる事業だとわかったことにより、既存のコンテンツの著作権をできるだけ長く(可能なら永久に)独占しようという諸分野の管理団体が政治、経済面で圧力を強めつつあり、利用者の権利がなし崩しに縮小される動きが続いています。
著作権ビジネスは昔からある関所の料金徴収や関税、みかじめ料の徴収と性格が似ており、権利を持っている側からすれば安定した収入になります。しかも法制化と独占により、市場に関係なくブラックボックスの中で収入が決まるため、政治を巻き込んで利権化しやすい面があります。
総務省や文化庁を後ろ盾とした著作権ビジネスのロビー活動に対して、組織化されていない利用者は政治的に無力に近く、地上デジタル放送の一方的なコピーガード導入(コピーワンス)やコストの高い著作権管理(B-CASシステム)、まともに再生できないコピーガードCD(CCCD)など、やりたい放題にやられてきた感があります。あまりの不評によりコピーワンスは少しだけ緩和される(ダビング10)見込みですが、本質的には視聴者の大きな不便を強いるものです。技術的に未完成だったCCCDはさすがに廃止されたようですが。
しかし心配されるのはむしろこれからです。現在、著作権ビジネスが政治に働き掛けて実現させようとしている要求は、一般消費者の権利を著しく制約し、彼らが喧伝するような「クリエイターの利益」を隠れ蓑にしながら、その正反対に新しい創作活動を圧迫して既存の著作権だけを不当に拡大するものになる恐れが強いからです。こうした危機感により、創作に関わる人、そして創作物を享受するエンドユーザーが手を携え、力を結集して著作権ビジネスの行き過ぎたロビー活動に対抗することになり、かくしてインターネット先進ユーザーの会 (Movements for the Internet Active Users; MIAU)が設立されました。
一般大衆にデジタル時代にふさわしい自由な創作活動が保証されるためには、とりあえず次のことが必要です。(MIAU発起人の1人である小寺信良さんのコラムを参考にしています。)
(1)コンテンツダウンロードの違法化見送り
「違法コンテンツと知らずにダウンロードしても有罪」とするなら、もはや言論統制です。一般インターネットユーザーがそこまで責任を負うことになると、ネットによるコンテンツ配信など不可能になります。著作権ビジネスの側にはテレビ局など既得権を持つメディアも入っているので、ネットによる画像配信を潰したいという意図があるのでしょう。
(2)地上デジタル放送の強圧的なコピーガード撤廃
コピーワンスにしろダビング10にしろ録画したコンテンツの編集ができないし、次のメディアに移行することができません。これだけの不便を視聴者に押し付けたまま、地上デジタルに移行しろと言われても無理です。
(3)著作権の保護延長見送り
著作権の長期延長で潤うのはごく一部のキラーコンテンツを持つ企業だけ。クリエイターは既に死亡しているため創作活動に寄与することはありません。二次利用も極めて不便になり、「創作は真似から始まる」という原則を無視しています。既存の著作権で食っている権利者にとっては、新規参入者など邪魔でしかないのでしょう。
JASRACをはじめとする著作権ビジネスの横暴を黙って見ていられなくなった方、コピーワンスの理不尽な不便さに我慢できない方、「青空文庫」で出版社から切り捨てられた作品を楽しんでおられる方、そして他の多くのクリエイターやエンドユーザーの皆さん、ついに反撃の時が来ましたよ!「国民の期待に応えて」強欲な連中に一泡吹かせてやりましょう。
著作権ビジネスは昔からある関所の料金徴収や関税、みかじめ料の徴収と性格が似ており、権利を持っている側からすれば安定した収入になります。しかも法制化と独占により、市場に関係なくブラックボックスの中で収入が決まるため、政治を巻き込んで利権化しやすい面があります。
総務省や文化庁を後ろ盾とした著作権ビジネスのロビー活動に対して、組織化されていない利用者は政治的に無力に近く、地上デジタル放送の一方的なコピーガード導入(コピーワンス)やコストの高い著作権管理(B-CASシステム)、まともに再生できないコピーガードCD(CCCD)など、やりたい放題にやられてきた感があります。あまりの不評によりコピーワンスは少しだけ緩和される(ダビング10)見込みですが、本質的には視聴者の大きな不便を強いるものです。技術的に未完成だったCCCDはさすがに廃止されたようですが。
しかし心配されるのはむしろこれからです。現在、著作権ビジネスが政治に働き掛けて実現させようとしている要求は、一般消費者の権利を著しく制約し、彼らが喧伝するような「クリエイターの利益」を隠れ蓑にしながら、その正反対に新しい創作活動を圧迫して既存の著作権だけを不当に拡大するものになる恐れが強いからです。こうした危機感により、創作に関わる人、そして創作物を享受するエンドユーザーが手を携え、力を結集して著作権ビジネスの行き過ぎたロビー活動に対抗することになり、かくしてインターネット先進ユーザーの会 (Movements for the Internet Active Users; MIAU)が設立されました。
一般大衆にデジタル時代にふさわしい自由な創作活動が保証されるためには、とりあえず次のことが必要です。(MIAU発起人の1人である小寺信良さんのコラムを参考にしています。)
(1)コンテンツダウンロードの違法化見送り
「違法コンテンツと知らずにダウンロードしても有罪」とするなら、もはや言論統制です。一般インターネットユーザーがそこまで責任を負うことになると、ネットによるコンテンツ配信など不可能になります。著作権ビジネスの側にはテレビ局など既得権を持つメディアも入っているので、ネットによる画像配信を潰したいという意図があるのでしょう。
(2)地上デジタル放送の強圧的なコピーガード撤廃
コピーワンスにしろダビング10にしろ録画したコンテンツの編集ができないし、次のメディアに移行することができません。これだけの不便を視聴者に押し付けたまま、地上デジタルに移行しろと言われても無理です。
(3)著作権の保護延長見送り
著作権の長期延長で潤うのはごく一部のキラーコンテンツを持つ企業だけ。クリエイターは既に死亡しているため創作活動に寄与することはありません。二次利用も極めて不便になり、「創作は真似から始まる」という原則を無視しています。既存の著作権で食っている権利者にとっては、新規参入者など邪魔でしかないのでしょう。
JASRACをはじめとする著作権ビジネスの横暴を黙って見ていられなくなった方、コピーワンスの理不尽な不便さに我慢できない方、「青空文庫」で出版社から切り捨てられた作品を楽しんでおられる方、そして他の多くのクリエイターやエンドユーザーの皆さん、ついに反撃の時が来ましたよ!「国民の期待に応えて」強欲な連中に一泡吹かせてやりましょう。