雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

「新車」はライトグリーンになるそうで…

2009-11-06 21:31:33 | 地方私鉄(関東)

 銚子港にとうとう伊予鉄の旧京王が搬入されたそうです。車齢47年の「新車」のこれからの活躍を期待する一方、先んじてデハ101と301が解体され、かつての素朴なトロリーラインの面影が遂に消滅したのは残念というか…

 近代化への投資をしないと生き残れない事は理解しているつもりですし、本来なら羽後交通雄勝線や秋田中央交通五城目軌道などの、昭和40年代に姿を消していった多くの田舎電車と運命を共にしていても全く不思議ではない鉄路です。私の中では、南部縦貫鉄道、野上電鉄と並んで、このような姿を生で見ることが出来たこと自体奇跡であると思っています。

 青空の下、キャベツ畑の中をへろへろ伸びる30kgレールと直接吊架のシンプルトロリー線、かつて栄華を極めた浅野財閥の末裔、旧鶴臨の古豪デハ301に牽かれてゴトゴト走るユ101に揺られた、ある晩夏の一日の思い出は忘れられません。

(P:1987年8月29日 銚子電気鉄道 外川駅、仲ノ町駅、笠上黒生駅にて)


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2 コメント

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301が解体とは・・・ (S鉄)
2009-11-07 21:56:13
101は自主解体していたのでまあ仕方ないですが301は・・・意外でした。ただ奇跡的だったのでそれを体験できた事は人生の宝物ですね。

今度来た「新車」も奇跡の再就職ですし・・・湘南窓は好きなのでコレはコレで楽しみです。
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「奇跡」を願っていたのですが (雪うさぎ@管理人)
2009-11-08 00:15:25
 昨年辺りには再塗装するとかいう噂もあったのですけどね…>301 静鉄長沼のクモハ20みたいな最期の機会も無かったし。旧型は801のみとりあえず残すという話ですが、701と702は買い手付いたのでしょうか? 

 301解体は「鶴臨」消滅のみならず、青梅、南武、奥多摩と合わせた「浅野の末裔」消滅を意味すること他ならず、大戦と五島慶太との政争に翻弄された激動の生涯の幕切れとしては少々寂しいものがあります。
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