確か非電化最終日以来の筈だから、24年振りと言う事になります。何で今になって?と思った方もいるかも知れませんが、昨日、知り合いの中の人から、「来月になったら壊すから昨日写真撮って来たよ」の一言が決め手になりました。自宅から電車で遠回りに行っても1時間以内の近さなのに、本当に尻に火が付かないと行動できないなーと我ながら思います。
普通の切妻屋根の木造駅舎、って言ってしまえばそれまでですが、どことなく社線っぽさが漂います。縦長の窓が洋館っぽくちょっとお洒落です。前の大樹が良い雰囲気を醸し出していますね。ちょっとアレンジして模型に再現してみたいものです。
裏側から。良く手入れされつつも原形を留めており、壊すのが勿体ないですね。新しい駅舎は別に橋上化される訳でもなく、公共施設が一体化され便利になる訳でもなく、それだったら中央東線四方津や福井鉄道北府みたいに耐震補強しつつレトロムードにリフォーム、でも良い様な…
昭和5年だから、相模鉄道時代の築ですね。相模線に残る社線時代の駅舎も、あとは番田、社家、倉見を残すのみです。
待合室内と、国鉄末期仕様のトイレ。
閑散とした駅前広場。駅前の雑貨屋と言うのも、東京近郊にあっては貴重な存在でしょう。いや、地方のローカル線の駅前にあっても絶滅しつつある情景かも知れません。
かつて余剰のク5000形が長期留置されていた側線もかなり整理されてしまいましたが、そこには24年前とほぼ同じ情景が広がっています。来る車輛を除いては…
ヤードから河岸の砂利採取場目指して伸びていた側線跡。24年前は線路こそ撤去されていましたが、まだ舗装されていませんでした。
あと僅かの命の木造駅舎に、もう先は余り長くないであろう205系。キハ35に替わってピカピカの新車として迎えた205系も、もうそんな歳になったのですね。
(2015年11月23日 相模線 相武台下駅)