こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

砂漠の魂

2016年12月10日 | プラネタリウム

 昨日、「H-ⅡBロケット」により、「こうのとり6号機」が無事に打ち上げられましたね。今回の「こうのとり6号機」は、「物資の運搬」だけではなく、「スペースデブリ」の除去機能も搭載されているようですね。

 そんな話題で始まった今月の「久喜プラネタリウム」。今月の番組は、「砂漠の魂」と一見「天文」とは関係ないようなタイトルですが、内容は「ALMA望遠鏡」の話なのです。「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」通称「ALMA電波望遠鏡」の「ALMA」とは「スペイン語」で「魂」という意味がありまして、タイトルはそこからきているワケですよ。

 「ALMA望遠鏡」は多くの人が「望遠鏡」として想像する「光学望遠鏡」ではなく「電波望遠鏡」と「電波」で観測するのです。その「観測波長域」である「ミリ波・サブミリ波」は最も赤外線よりの電波である「サブミリ波」と呼ばれ、その波長は1ミリから0.1ミリ、周波数は300GHz-3THzが相当します、その次に波長が短い電波が「ミリ波」で、こちらは波長は10ミリから1ミリ、周波数は30GHz-300GHz帯が相当するのです。ではなぜこの周波数帯なのか?と言いますと宇宙空間にある塵やガスはとても冷たく、光や近赤外線を放射しないため、その姿を光学望遠鏡で見ることはできません。しかし、冷たい塵やガスはミリ波やサブミリ波を放射するため、「ALMA」を使えばその姿を見る事ができるのです。さらに「光学望遠鏡」では「ガスやちり」の影響でその内部を見る事ができませんが、「電波」ではガスやちりの影響をあまり受けずに見る事ができますし、ガスのスペクトルから成分を分析する事もできるのです。

 ただ、この「ミリ波・サブミリ波」は「大気中の水蒸気」に容易く吸収されてしまうので「観測機」を設置する場所として「宇宙から近い場所」で空気が澄んでいる「高地」であり「雨の少ない場所」としてこの「アタカマ砂漠」に建設されたのです。実際「アタカマ砂漠」では「年鑑降雨量」が「100mm程度」なそうでこれhあ「殆ど雨が降らない」と言えます。

 この「ALMA電波望遠鏡」は「日本」だけでは無く「米国」、「EU」が計画に参加しており、そのうち日本は「直径12mアンテナ4台と直径7mアンテナ12台」の計16台で構成される「ACA」、通称「十六夜」で観測しており、「干渉計」の特徴である、アンテナ間隔を最大16kmまで広げることによって、直径16kmの電波望遠鏡に相当する空間分解能を得ることができるのです。これは「東京から大阪にある野球ボールが判別できる」くらいで、視力としては「2000」に相当します。そして、その視力は「細かい物まで判別する能力である「空間分解能」がとても優れており、極めて近い距離の2重星が1つの星から分裂してできた事を解明したり「星系誕生」の姿を幾つも捉えることに成功しており、「太陽系」ができるまでと同等の様子を観測する事によって「太陽系の謎」に迫る事ができるのです。

 実は今回の番組は「8月」に投影した「気ままに星語り」での「再構成」された番組だったりします。

 それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。「ALMA」のスゴさ解りましたか?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする