こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

本州最後の日本初

2010年04月11日 | プラネタリウム

 ここ数年で閉館したプラネタリウムって結構あるんですよ。しかし、閉館しても違う名称で再開したりしているのが大半なのですが、それでも無くなってしまう館もあるんですよ。最近だと「町田スタードーム」なんかがありましたね。

 で、本日行ってきたのは今年度いっぱいで閉館してしまう「青梅市教育センタープラネタリウム」。ここは「昭和46年」に完成した「青梅市教育センター」に「併設」された館でして、その建物の老朽化と「耐震基準」を満たしていない事、さらに青梅市の市庁舎が新築される事から「今年度」をもって閉館する事になったのです。

 それ以外にもこのプラネタリウムへ行く理由があるのです。投影機が「五藤光学」初の「光学レンズ式プラネタリウム」の投影機と言われている「M-1型」が本州で唯一一般開放されているからなのです。確かに「だから何?」と言われてしまいそうですが、プラネタリウム好きとしてはやはり見に行くべきだと私は思うのですよ。

 そんなワケで何度か行こうと試みていたのですが、いかんせんタイミングがどうも良くなく、なかなか行けない状態がひと月ほど続きやっと本日行く事が出来たのです。

 さて施設はと言いますと、「青梅市役所」の道を挟んで向かいにある「青梅市教育センター」の3階にあり、駐車場は「青梅市役所」のを使えるようですね。駐車料金は「駐車券」を受付で渡せば「無料」にしてくれるようです。駐輪場も狭いながらあり、屋根もあって結構条件は良いのですが、少々収容台数が少ない感じで、大型の「モーターサイクル」は停められないでしょうね。実際私は駐輪場の横に停めましたから。

 さすがに施設も古く、何となく「無人の学校」を彷彿させるセンター内を階段で3階へ。そこには案内版があり「プラネタリウム」の存在をアピールしています。

 観覧料金は無料ですが、「入館表」に「住所」と「性別」「年齢」を記入しなければなりません。どうやら特に開場時間が決まっているような感じではなく、「人が来たから開ける」みたいな感じでとてもノンビリしているのです。中は「水平式」で公表されていませんからいまいち把握できませんでしたがドーム径は大体10mくらいでしょうかね。席の配置は「扇型」キャパは公表されていませんが大体40名くらいでしょうか?お勧めの席位置は「コンソールを正面」にして「左側後ろ」が良いでしょうね。プロジェクターがそちらの方に投影されますから、逆サイドですと投影機が邪魔になって見れないんですよ。そして、投影機は「五藤光学 M-1 マーズ」と「10mドーム用」として開発された「国産初」の「レンズ投映式プラネタリウム」。つまり、現在の日本の「プラネタリウム」の「ご先祖様」ってワケです。しかし、その姿は思ったよりもしっかりしており、汚れがあったりしておらず、この「青梅市教育センタープラネタリウム」がしっかり管理、メンテナンスをしていた証拠でもあるのです。ちなみに「スカイライン」は「切り絵」方式です。

 そして投影開始です。今回の投影内容は「春の星座解説と私たちの星 太陽の誕生」です。それで、驚く事に投影時間はなんと「70分」!多くの館が長くても「60分」、平均で「45分」なのに「70分」です。これは大したものです。そして内容も「星座解説 60分」、「テーマ」の「VTR」が「10分」と殆どが解説なんですよ。

 解説内容は正直あまりレベルとしては高くなく、「肉声」にておこなっているので少々聞き取りにくい部分もありますが、「教育用」と割り切っており、「BGM」も無しに近い状態と「教育センター」の名前の通りです。解説は「天体初心者向け」で「太陽の運動」から始まります。「薄明」の時間帯になり「星」がちらほら出てくると「惑星」の話に、それが終わると「春の星座」の話です。「春の星座」と言えば「北斗七星」が目印の「おおくま」と「北極星」をもつ「こぐま」ですね?この紹介が30分くらいしていましたね…。それから「春の大曲線」をたどって「うしかい」「りょうけん」、「おとめ」、「からす」。「春の大三角」から「アルクトゥールス」、「スピカ」、そして「デネボラ」から「しし」ときて、「かに、「うみへび」「コップ」と続きます。たぶん「星座絵」を出す「投影機」があまり無いようで「スライド」にて「星座図」をだし、それで解説すると斬新な方式でしたからね。これで、春の星座を大半紹介して、「私たちの星 太陽」の「VTR」が始まりです。これは何なんでしょうかね「教育用番組」からなんでしょうか?それにしても対象年齢が「小学生向け」では無く「一般向け」でしたし…。まぁ基本的なコトを紹介していましたよ。

 最後は「AM3時」、日の出の2時間前の星空から日の出を迎えて終了です。

 感想としては「今まで無いタイプ」って感じでしたね。まぁ私が「久喜」慣れしているからかも知れませんが、ともかく「基本」を抑え、しっかりした「教育プラネタリウム」ってトコでしょう。ともかく、閉館まであと数回は行ってみたいですね。

 それでは、本日の登場人物は「五藤光学」の「最古」の「プラネタリウム」って事で「プラネタリウムの妖精」を名乗っているこの方。「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。昭和46年から投影している「青梅教育センター」の「プラネタリウム」、「M-1 マーズ」に感服です。

2010_04_11

コメント
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