先日暗殺された某有名人を、ある番組で「悲運のプリンス」と書いていた。” 〟でくくっていたことからして、番組側でも似合わないと思っていたのだろう。
「悲運のプリンス」、この言葉が似合う人物といえば?
日本史では、古代史で有馬皇子、大津皇子の名前がまず出てくる。「プリンス」を厳密に使わなくてもいいのならば敦盛など平家の面々。南北朝時代だと大塔宮護良親王。
額田王の周辺は少女マンガでやたらとポピュラーなので、有馬や大津もたびたび描かれている。源平合戦もわりにある。護良親王は、いまのところ『鬼国幻想』by市川ジュン くらいなものだろうか。
これよりあとの時代だと、天皇やお公家さんの影が薄くなってしまう。詳しい人なら誰か念頭に浮かぶかもしれないけど。
西洋史では、
・ライヒシュタット公 ナポレオンと皇女マリー・ルイーズの間の息子
コバルトの『帝冠の恋』by須賀しのぶ がある。
・エドワード4世の息子たち
リチャード3世に殺されたことになっている王子たち
・ルイ16世とマリー・アントワネットの息子ルイ・シャルル
『ベルばら』には悲惨な死までは描かれていない。『踊る!アントワネット様』byにしうら染 では、救出されていた。
・ニコライ2世の一人息子アレクセイ
・フェリペ2世の長男ドン・カルロス ただしシラーの作品は史実とは程遠く、実際には相当に暗愚であったらしい。
・フェリペ2世の異母弟ドン・フアン・デ・アウストリア
河惣益巳『サラディナーサ』のほかになにか登場しているかは知らん。
・オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの弟マクシミリアン
主人公になった例は知らない。
・同息子ルドルフ
母シシィがたびたび描かれるので脇での登場は多い。マイヤリンク事件は何度も映画になっている。 『天上の愛地上の恋』by加藤知子もある。
・プリンスというほどの身分ではないけど、チェーザレに敗れたファエンツァのアストール・マンフレディも中々。
・ チェーザレつながりで、ルクレチアの2度目の夫アルフォンソ・ダラゴーナ。
・ プリンスどころかファラオにまでなっていたけど、カエサリオンだって充分にその資格はある。スポットを当てた例は『ナイルのほとりの物語』by長岡良子の一話くらいしか知らん。
・ネロの異母弟ブリタニクス
ラシーヌの悲劇がある。
単にかわいそうなだけではヒーローにはなれない。多少なりと戦った、少なくとも自ら行動したのでないと、と私は思う。上記の例のうち、ルイ・シャルルはかわいそうすぎる。、
主役を持ち上げるために敵役を不必要に貶めないということも、物語に厚みを持たせるために大切な要素であろう。
「悲運のプリンス」、この言葉が似合う人物といえば?
日本史では、古代史で有馬皇子、大津皇子の名前がまず出てくる。「プリンス」を厳密に使わなくてもいいのならば敦盛など平家の面々。南北朝時代だと大塔宮護良親王。
額田王の周辺は少女マンガでやたらとポピュラーなので、有馬や大津もたびたび描かれている。源平合戦もわりにある。護良親王は、いまのところ『鬼国幻想』by市川ジュン くらいなものだろうか。
これよりあとの時代だと、天皇やお公家さんの影が薄くなってしまう。詳しい人なら誰か念頭に浮かぶかもしれないけど。
西洋史では、
・ライヒシュタット公 ナポレオンと皇女マリー・ルイーズの間の息子
コバルトの『帝冠の恋』by須賀しのぶ がある。
・エドワード4世の息子たち
リチャード3世に殺されたことになっている王子たち
・ルイ16世とマリー・アントワネットの息子ルイ・シャルル
『ベルばら』には悲惨な死までは描かれていない。『踊る!アントワネット様』byにしうら染 では、救出されていた。
・ニコライ2世の一人息子アレクセイ
・フェリペ2世の長男ドン・カルロス ただしシラーの作品は史実とは程遠く、実際には相当に暗愚であったらしい。
・フェリペ2世の異母弟ドン・フアン・デ・アウストリア
河惣益巳『サラディナーサ』のほかになにか登場しているかは知らん。
・オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの弟マクシミリアン
主人公になった例は知らない。
・同息子ルドルフ
母シシィがたびたび描かれるので脇での登場は多い。マイヤリンク事件は何度も映画になっている。 『天上の愛地上の恋』by加藤知子もある。
・プリンスというほどの身分ではないけど、チェーザレに敗れたファエンツァのアストール・マンフレディも中々。
・ チェーザレつながりで、ルクレチアの2度目の夫アルフォンソ・ダラゴーナ。
・ プリンスどころかファラオにまでなっていたけど、カエサリオンだって充分にその資格はある。スポットを当てた例は『ナイルのほとりの物語』by長岡良子の一話くらいしか知らん。
・ネロの異母弟ブリタニクス
ラシーヌの悲劇がある。
単にかわいそうなだけではヒーローにはなれない。多少なりと戦った、少なくとも自ら行動したのでないと、と私は思う。上記の例のうち、ルイ・シャルルはかわいそうすぎる。、
主役を持ち上げるために敵役を不必要に貶めないということも、物語に厚みを持たせるために大切な要素であろう。