晴れ時々スターウォッチング

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2月13日の木星(シン・システム テスト撮影 編)

2024年02月14日 | 木星
偏西風の南下予報が出ていたのでシン・システム解像度テスト撮影を行ったが、急激に気流が悪くなりやむなく中止となった。

 そのため望遠鏡アイピースvs顕微鏡対物レンズvsパワーメイトの解像度比較はできなかったが備忘録として撮影の様子を記録しておくことにする。
 
25mmアイピース(TPL-25mm)で撮影した木星

2024/2/13 18h19m-22m μ210+TPL-25mm+ASI290MC(6.5ms × 60sec × 25% ×3 )

 25mmアイピースで撮影した時のシーイングの様子



上記動画をAS!3で25%スタック→Regstax6でウエーブレット処理した画像

2024/2/13 18h22m(JST)CMI=346.3° CMII=70.9° CMIII=135.7°
Duration=60s  Shutter=6.5ms Gain=350 (58%) 25% of 9223frames ap20


〈顕微鏡対物レンズ PLAN 5×〉

 顕微鏡対物レンズは25mmアイピースとパワーメイト2×の倍率に近づけるため、PLAN 5×システムに装着した惑星カメラを2cmほど引き出して全長を135mmとした。

 今回はピントを正確に出すためピント支援装置を使ってベテルギウスでピント合わせを行ったが、ここでμ210のファインダーのズレが発覚、ファインダーの調整に手こずってしまい顕微鏡対物レンズ PLAN 5× を木星に向けたのが18時50分を過ぎたころだったのだが…

 ここで信じられない映像がPC画面に… なんと急激に気流が悪化して先ほどの木星とはぜんぜん違う姿が、いや、これまで見たことないほどの悪気流に翻弄される木星が映し出されています。

 こんな感じでした~。笑うしかないです…


 当然ですが、スタックしてレジスタックスでウエーブレット処理をしてもな~んにも出てきません。




 ここでテスト撮影は中止です。以下の画像は全長を135mmにしたPLAN 5× シン・システムの倍率を確認するための比較図です。



 こんなに短時間で気流が変わるようでは解像度比較テストはできそうにもありません。気流が落ち着くようになったらテスト撮影の続きをすることにしましょう。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
悪気流 (ich)
2024-02-14 21:51:52
晴れスターさん
 最初の木星を見たときは,この時期になんていい気流なんだ!と思ったのですが,その30分後にはあっという間にメロメロとは,こんなに急変するものとは思いませんでした。ゆっくりじんわり変化していくと思っていましたよ。私の持論なんですが,「急な悪化は急に好転する」というものがあります。急に雲がやって来て空を覆うときは,しばらくすると急に晴れる(と信じている)というものです。ということは,ジワジワ曇ってきたら回復は望めないので撤収せよと言うことです。しかし気流がこんなに急転するものなら,どうすればいいか困りますね。ま,私の持論は6:4で当たってると自負してます。(笑)
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天気の急変 (晴れスタ-)
2024-02-15 04:58:53
ichさん
 こんばんは~、なるほど「急な悪化は急に好転する」は言い得て妙ですね。私も経験があります。今回の気流の急変は見た目では水の入ったビーカーに熱いお湯を入れたときのように見えて空気の流れが液体のように感じました。寒気と暖気の境目だったのかもです。これまで上層気流だけを気にしていましたが中層の気流が天気の変化には直結してますね。いずれにしても天気は読めないことが多すぎます!
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