晴れ時々スターウォッチング

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三日月と海王星の接近 撮影記録(2/12)

2024年02月13日 | 海王星
「三日月と海王星の接近」の撮影記録で~す。

 今月の三日月はやや太めだったので日没前の青空で眼視で確認することができました。

青空の中の三日月

2024/2/12 17h15m16s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO1600 F7.1 1/640sec

 さて、本日の対象天体「海王星」は言わずと知れた太陽系の最外縁惑星で、地球からの距離は30au(45億km)もあります。光度は7.9等級で肉眼では見えない天体です。しかも日没直後の時間なので今日は20cm反射望遠鏡も撮影機材としてスタンバイさせています。


20cm反射で撮影した月齢2.4 輝面比0.08、新月57時間16分後の月

2024/2/12 17h31m49s SE200N ISO1600 1/320sec

 おっと、問題発生です。月の高度は現在20°ほどですが赤道儀の位置からは庭木が干渉してまもなく撮影不可となってしまいます。それまでに海王星が写ってくれればいいのですが…

 ざんねんながら20cm反射望遠鏡では写すことができませんでした。航海薄明が終わって天文薄明になる時間は18時12分でその時の海王星高度は18°です。なので20cm反射はきっぱりあきらめてここからは600mm望遠で撮影です。

20cm反射望遠鏡のラストフォト

2024/2/12 17h42m30s SE200N ISO3200 1/25sec

 カメラが海王星を捉えたのは18時を少し過ぎた時… 高度は20°を切って山越えの雲がどんどん近づいてきました。う~む、ここからはいつもの雲間を待ちながらの撮影です。

海王星ファーストショット

2024/2/12 18h04m56s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 F7.1 1.3sec

 雲間を待って撮影しても薄雲があるらしく地球照がどうも霞んでしまいます。三脚固定撮影なので星が流れないようにシャッタースピードは1秒以下に押さえているのでISO感度で露出を調整中です。

2024/2/12 18h12m59s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 F7.1 1/5sec

 どれもダメダメ写真でしたが1枚だけ地球照と海王星がキレイに写った画像がありました。こちらは画像処理を一切していないオリジナル元画像です。海王星の色味がもう少し出ればさらに良かったのですがこの気象条件では文句は言えませんね。

本日のベストフォト

2024/2/12 18h15m15s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO8000 F7.1 1/2sec

 眼視では確認していませんが昨日は月面を通過する人工天体がたくさんあったようで複数の写真にその痕跡が残っていました。日没後の西空なのでこれもスターリンク衛星なのでしょうかね~?

人工天体月面通過中~

2024/2/12 18h13m10s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO6400 F7.1 1/4sec

人工天体月面通過コース~その2(通過直後の写真です)

2024/2/12 18h31m35s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO8000 F7.1 1.3sec

人工天体月面通過コース~その3

2024/2/12 18h54m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO12800 F6.3 1sec

 そうそう。撮影中にふと空を見上げたら木星が2つ並んでいて、なんじゃこりゃ~と思ったら極軌道の衛星がフレアを起こしていたようでした。急に明るい衛星を見ると、わっ、今日はISSの好条件通過の日だっけ?忘れてたか?と焦ってしまうことがこれまでも何回もありました。笑



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
月と海王星 (ich)
2024-02-13 15:53:00
晴れスターさん
 去年の皆既月食中は月と天王星の接近と食,今回は月と海王星の接近ですね。月が三日月程度と細かったので,海王星が意外によく写っています。それもさすがですが,地球照の前を人工衛星が通過するのは見たことがありません!これは相当たくさん飛び回っているということですね。今月の天文誌を立ち読みしたら,スターリンク衛星が東や西の空で何度もフレアを起こしている記事が出ていました。これは,晴れスターさんが以前涌谷?で見た現象のことだ!と思いました。薄明時の天体や現象を狙っているときは,注意が必要ですね。
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まだまだ冬の気流 (晴れスター)
2024-02-13 22:16:00
ichさん
 今回の接近では海王星を拡大撮影しようとμ210に惑星カメラを装着して月面を見たのですがラングレヌス クレーターがムンクの叫びに見えるほどメラメラだったので速攻であきらめました。笑
 人工衛星は増える一方なので困りましたよね~。通信衛星やGPSの恩恵を受けているので一概には文句を言えませんがどうなんでしょうかね~。
 ここ数日は気温高めなので上層気流も落ち着いているのではと思いきやその様子は(少なくとも東北の空では)微塵もないようです。日没後から木星の撮影をしていたのですが急激に気流が悪化してテスト撮影は途中でお開きとなってしまいました。やはり春にならないとテスト撮影はムリなのかな…。
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