土星の環の消失現象まであと1年(2025年3月24日と2025年5月7日)と近づいてきました。
明け方東の空に見えている土星の環はかなり細くなっているはずなので早朝撮影にチャレンジしてみました。撮影した5月10日の土星の高度変化は下記のとおりですが、条件が厳しい上に気流が真冬並みのボヨンボヨンとグワングワンだったので撮影画像はまったくのだめだめでした。
01時58分 土星出
02時30分 高度5°
02時46分 天文薄明開始
02時50分 高度10°
03時20分 高度15° 航海薄明開始
03時50分 高度20°
04時00分 市民薄明開始
撮影は高度が7°に達した頃から始めたのですが、低高度では環を確認することもままならぬ状態だったのでこの時間に撮影した画像はすべてお蔵入りです。笑
で、こちらは3時50分、高度20°で撮影した土星です。すでに航海薄明が始まっている時間です。高度が20°もあれば夏場だったらそこそこ写るのですがこの日は寒気が流入したせいか真冬と同じような感じでした。
2024年の土星ファーストショット! 惑星面緯度3.35°、視直径16.4” 、光度1.2等
2024/5/10 03h50m(JST)CMI=109.0° CMIII=316.3°
Duration=90s Shutter=57.33ms Gain=352 (58%) 25% of 1571frames ap1
まー、それでも環がかなり細くなって串団子に近い様相だということは分かるかなと思います。撮影時の惑星面緯度は3.35°でした。昨年最後に撮影した12月9日の土星は惑星面緯度が12.18°だったのでイッキに細くなりましたね。
2023年12月9日撮影土星、惑星面緯度12.18°、視直径16.7" 、光度0.9等、撮影時高度36°
2023/12/9 17h50m(JST)CMI=318.4° CMIII=232.6° FocalLength=5700mm
Duration=240s Shutter=44.50ms Gain=350 (58%) 50% of 5394frames ap29
03時52分撮影、高度20°、航海薄明中
2024/5/10 03h52m(JST) CMI=110.1° CMIII=317.4°
Duration=90s Shutter=57.33ms Gain=350 (58%) 25% of 1570frames ap1
気流が落ち着かないまま時間は過ぎて時刻はまもなく市民薄明が始まる時間です。4時になると時報のようにヒバリがあちこちでさえずりを始めました。どうやらお目覚めの時間のようです。ヒバリのさえずりといえば空高いところでホバリングしながら鳴くのが特徴ですが、寝起きの状態では地面で鳴いています。
有明の月と火星の接近を撮影した時もヒバリが至近距離の地面で突然鳴き始めたのでビックリしました。地面で鳴いているぶんヒバリまでの距離が近いのでふだんのさえずりよりは大きな声に聞こえて、はっきり言ってうるさいです。笑
04時04分撮影、高度22°、市民薄明開始4分後
2024/5/10 04h04m(JST) CMI=117.4° CMIII=324.4°
Duration=90s Shutter=52.78ms Gain=350 (58%) 25% of 1706frames ap1
市民薄明は外で新聞が読める明るさで農作業ができる明るさでもあります。望遠鏡のファインダーの中では土星がまだ見えていますが、肉眼では土星を視認することがまったくできません。そろそろ撮影会終了の時刻です。
04時07分撮影、高度23°、市民薄明開始7分後
2024/5/10 03h50m CMI=118.7° CMIII=325.7°
Duration=90s Shutter=53.91ms Gain=350 (58%) 25% of 1670frames ap1
最後に望遠鏡の惑星カメラを外して眼視で土星を見てみましたが、まだ完全な串刺し状態ではなく環の盤面がわずかに見える状態だということを確認できました。5/10の惑星面緯度は3.35° ですが今後は徐々に惑星面緯度が小さくなって2024年で最小となるのは6月28日の2.39° です。
6月下旬は天文薄明開始時の土星高度が35°に達するので撮影条件はかなり良くなります。早朝の撮影であることに変わりはありませんが早起きして環の消失直前の土星を楽しむことにしましょう。
そうそう余談ですが、寒気が流入した5月10日早朝の気温は3℃まで下がりました。天気予報で4月上旬並みの気温になると言ってましたがカメラバッグには霜が降りて真っ白でした。GWも終わったこの時期に個体になった水(こおりです)を見るとは思いませんでした。
明け方東の空に見えている土星の環はかなり細くなっているはずなので早朝撮影にチャレンジしてみました。撮影した5月10日の土星の高度変化は下記のとおりですが、条件が厳しい上に気流が真冬並みのボヨンボヨンとグワングワンだったので撮影画像はまったくのだめだめでした。
01時58分 土星出
02時30分 高度5°
02時46分 天文薄明開始
02時50分 高度10°
03時20分 高度15° 航海薄明開始
03時50分 高度20°
04時00分 市民薄明開始
撮影は高度が7°に達した頃から始めたのですが、低高度では環を確認することもままならぬ状態だったのでこの時間に撮影した画像はすべてお蔵入りです。笑
で、こちらは3時50分、高度20°で撮影した土星です。すでに航海薄明が始まっている時間です。高度が20°もあれば夏場だったらそこそこ写るのですがこの日は寒気が流入したせいか真冬と同じような感じでした。
2024年の土星ファーストショット! 惑星面緯度3.35°、視直径16.4” 、光度1.2等
2024/5/10 03h50m(JST)CMI=109.0° CMIII=316.3°
Duration=90s Shutter=57.33ms Gain=352 (58%) 25% of 1571frames ap1
まー、それでも環がかなり細くなって串団子に近い様相だということは分かるかなと思います。撮影時の惑星面緯度は3.35°でした。昨年最後に撮影した12月9日の土星は惑星面緯度が12.18°だったのでイッキに細くなりましたね。
2023年12月9日撮影土星、惑星面緯度12.18°、視直径16.7" 、光度0.9等、撮影時高度36°
2023/12/9 17h50m(JST)CMI=318.4° CMIII=232.6° FocalLength=5700mm
Duration=240s Shutter=44.50ms Gain=350 (58%) 50% of 5394frames ap29
03時52分撮影、高度20°、航海薄明中
2024/5/10 03h52m(JST) CMI=110.1° CMIII=317.4°
Duration=90s Shutter=57.33ms Gain=350 (58%) 25% of 1570frames ap1
気流が落ち着かないまま時間は過ぎて時刻はまもなく市民薄明が始まる時間です。4時になると時報のようにヒバリがあちこちでさえずりを始めました。どうやらお目覚めの時間のようです。ヒバリのさえずりといえば空高いところでホバリングしながら鳴くのが特徴ですが、寝起きの状態では地面で鳴いています。
有明の月と火星の接近を撮影した時もヒバリが至近距離の地面で突然鳴き始めたのでビックリしました。地面で鳴いているぶんヒバリまでの距離が近いのでふだんのさえずりよりは大きな声に聞こえて、はっきり言ってうるさいです。笑
04時04分撮影、高度22°、市民薄明開始4分後
2024/5/10 04h04m(JST) CMI=117.4° CMIII=324.4°
Duration=90s Shutter=52.78ms Gain=350 (58%) 25% of 1706frames ap1
市民薄明は外で新聞が読める明るさで農作業ができる明るさでもあります。望遠鏡のファインダーの中では土星がまだ見えていますが、肉眼では土星を視認することがまったくできません。そろそろ撮影会終了の時刻です。
04時07分撮影、高度23°、市民薄明開始7分後
2024/5/10 03h50m CMI=118.7° CMIII=325.7°
Duration=90s Shutter=53.91ms Gain=350 (58%) 25% of 1670frames ap1
最後に望遠鏡の惑星カメラを外して眼視で土星を見てみましたが、まだ完全な串刺し状態ではなく環の盤面がわずかに見える状態だということを確認できました。5/10の惑星面緯度は3.35° ですが今後は徐々に惑星面緯度が小さくなって2024年で最小となるのは6月28日の2.39° です。
6月下旬は天文薄明開始時の土星高度が35°に達するので撮影条件はかなり良くなります。早朝の撮影であることに変わりはありませんが早起きして環の消失直前の土星を楽しむことにしましょう。
そうそう余談ですが、寒気が流入した5月10日早朝の気温は3℃まで下がりました。天気予報で4月上旬並みの気温になると言ってましたがカメラバッグには霜が降りて真っ白でした。GWも終わったこの時期に個体になった水(こおりです)を見るとは思いませんでした。
シーズン初めの土星を見せていただきました。高度20度では、なかなか厳しい姿ですね。ダメもとでチャレンジする意欲があっての画像です。今年は土星を撮る気が薄れる環の傾きですが、1年でこんなに傾きが変わるということは復元も1年で大きく進むということでしょうから、環の消失も楽しみにしましょう。
前回、惑星食のことを書きましたが、水星食は見ていないんですね。回数的には結構ありそうなので、これも見なければと思いました。でも、水星そのものも見づらいのになぁ。
今回の土星画像はあまりにもダメダメだったので近々再挑戦しようと思ってます。環の消失時の見どころと言えばタイタンの土星面通過ですが前回は技術が未熟で思うように撮れなかったので今回こそはと気合いを入れてます。笑
さて、水星食ですが、2043年までの会合を調べたら確かに割と短いスパンであるようですがいずれも白昼の水星食でした。意外と難敵だったんですね水星食は… ということは2013年12月2日の水星食がラストチャンスだったかもです。過去ブログを見たら2013年12月2日の水星食はアイソン彗星消失ショックで水星潜入の時刻に起きることが出来ず、出現だけ撮影をしていました。しかも水星出現が日の出3分前だったので眼視では見てません。もっとまじめに見とけばよかったなぁ~と思っても後の祭りですね。