晴れ時々スターウォッチング

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12月10日皆既月食 ~観測編~

2011年12月12日 | 月食
今回の皆既月食で観測に使った機材は以下の4機種

1 撮影用反射望遠鏡「SE200N」
2 月食観望用双眼鏡「NIKON 7×50」
3 月面観測用反射望遠鏡「300mmドブソニアン」
4 星野写真撮影用デジカメ「NIKON D50]

撮影用反射望遠鏡では連続写真だけでなく他にもいろいろと写真を撮りました。

こちらは地球の影の写真

2011.12.10 22:06:09 SE200N D90 ISO200 1/40

食分0.52時の地球の影の写真

2011.12.10 22:21:46 SE200N D90 ISO200 1/30

影の曲率の大きさから、地球の直径が月直径の約3倍であることを実感できます。

食分が0.5を過ぎた頃、300mmドブソニアンで月面を見ると、欠けた部分の月縁に
2つの恒星が見えました。急いで撮影して撮れた写真がこの2枚です。

「恒星GSC1294.61による星食(食分0.56)」

2011.12.10 22:25:54 SE200N D90 ISO200 1/2

拡大写真(22時25分54秒)

2011.12.10 22:25:54 SE200N D90 ISO200 1/2

拡大写真(22時26分03秒)

2011.12.10 22:26:03 SE200N D90 ISO200 1sec

わずか9秒の間に恒星GSC1294.61は月縁に沈んだようです。

赤銅色の月も撮影してみました。(食分0.82)

2011.12.10 22:47:34 SE200N D90 ISO200 1.3sec

食分0.89

2011.12.10 22:54:15 SE200N D90 ISO200 1.6sec

食分0.92

2011.12.10 22:57:18 SE200N D90 ISO200 2sec

「ターコイズ・フリンジ」

2011.12.10 23:04:45 SE200N D90 ISO200 4sec

ターコイズ・フリンジとは月食の時にしばしば見られる月縁がターコイズ色に輝く現象です。

これは太陽光が成層圏上層にあるオゾン層を通過するとき、赤色光が吸収され、青い光線
だけが直進して月面の縁を照らす現象だそうです。今回はターコイズ色がよく見えました。

「ターコイズ・フリンジ」

2011.12.10 23:02:05 SE200N D90 ISO200 2sec

なかなかきれいな現象ですね。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ターコイズ・フリンジ (MrDuck)
2011-12-14 22:21:17
はじめまして。「ターコイズ・フリンジ」を検索してたどりつきました。

私も皆既中の青い光に気づき、皆既月食で青く月が光ることを聞いたことが無かったもので、いったい何だろうと悩んでいました。

海外のサイトを検索して、「ターコイズ・フリンジ」という現象であることを初めて知りました。

よくご存知でしたね。
返信する
実は私も… (晴れスター)
2011-12-17 17:08:48
MrDuckさんコメントありがとうございます。
ターコイズ・フリンジのことは私も海外のサイトで知りました。仙台では曇ったため皆既中に確認することはできませんでしが、皆既10分くらい前から写真でははっきり写りました。
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