ブルーオリジンは米アマゾン・ドット・コムのCEOであるジェフ・ベゾス氏が所有する宇宙航空
企業です。2016年に世界で初めて再利用ロケットの垂直着陸を成功させています。→過去ブログ
2018年4月29日に行った8回目のテストフライトで目標の高度100kmに達してからは、2019年に
3回、2020年に1回のテストフライトを連続で成功させている。
そして、14回目となるテストフライト(NS-14)が今年1月15日に実施された。今回の様子を
見るとこれまで課題になっていた点がかなり改善されており、商業運用は目前と思われる。
今回のテストフライトの映像はこちら→Mission NS-14 Webcast
リフトオフ映像は51:40から始まる、1:03:58から始まるダイジェスト版も見応えがある。
ニューシェパードに搭乗するプライベートアストロノーツは自分の足でタワー横の階段を
昇り、自分が乗るロケットを間近に見ながらクルーカプセルへと向かっていく。
クルーカプセルの窓はこれまでのどの宇宙船よりも大きく、カプセルの面積の1/3を占める。
乗員が360°見渡せるように毎秒2~3°の角度でカプセルが回転するようになっている。
リフトオフ後は最大で3Gの加速度を受けながら最大速度マッハ3で上昇する。
映像後半、ダイジェスト版1:05:50から始まる射点真上からドローンを使って撮影した映像
は、映画「アポロ13号の」のワンシーンを思わせるようなアングルで迫力満点である。
ロケットは2分20秒後、高度570km付近でメインエンジンがオフになり、2分40秒後に
ブースターとクルーカプセルが切り離される。その後速度は徐々に遅くなり4分00秒後に
遠地点の104kmに到達し自由落下を始める、無重力体験ができる時間は約4分間である。
ブースターはロケットを噴射しながら減速を続け…
リフトオフから7分20秒後にタッチダウンする。
前回のテストではパラシュートで降下するときにカプセルが不規則に回転していたが
今回は改善されているようで、ゆっくり回転しながら降下を続けていた。
タッチダウン時の衝撃も前回までのテストではかなり大きいように感じていたが、絶妙な
逆噴射で衝撃はほぼ無いように見えた。
こちらは船内カメラで撮影したリフトオフからタッチダウンまでの様子
↑画像をクリックすると動画が始まります。(2017.12.12のテストフライトより)
ブルーオリジンは当初、2019年から商業飛行を開始する予定であった。コロナ禍もあり、
開発に遅れが出ていることは否めないが、今回のテストはクルーカプセルのアップグレードに
重点を置いていたので、開発は最終段階と思われ、この秋には商業飛行を始める予定なのでは
と考えられる
ジェフ・ベゾス氏がアマゾンの最高経営責任者(CEO)を2021年7~9月期(第3四半期)に退任
し宇宙開発に注力を注ぐと述べていることが、そのことを裏付けていると思われる。
イーロンマスクもジェフ・ベゾスも宇宙開発の資金を集めることを目的として副業を行っている。
それがテスラでありアマゾンである。スペースXがいち早く商業飛行計画を発表したことを逆手に
とって商業宇宙飛行一番乗りをブルーオリジンが行うことは十分考えられる。
企業です。2016年に世界で初めて再利用ロケットの垂直着陸を成功させています。→過去ブログ
2018年4月29日に行った8回目のテストフライトで目標の高度100kmに達してからは、2019年に
3回、2020年に1回のテストフライトを連続で成功させている。
そして、14回目となるテストフライト(NS-14)が今年1月15日に実施された。今回の様子を
見るとこれまで課題になっていた点がかなり改善されており、商業運用は目前と思われる。
今回のテストフライトの映像はこちら→Mission NS-14 Webcast
リフトオフ映像は51:40から始まる、1:03:58から始まるダイジェスト版も見応えがある。
ニューシェパードに搭乗するプライベートアストロノーツは自分の足でタワー横の階段を
昇り、自分が乗るロケットを間近に見ながらクルーカプセルへと向かっていく。
クルーカプセルの窓はこれまでのどの宇宙船よりも大きく、カプセルの面積の1/3を占める。
乗員が360°見渡せるように毎秒2~3°の角度でカプセルが回転するようになっている。
リフトオフ後は最大で3Gの加速度を受けながら最大速度マッハ3で上昇する。
映像後半、ダイジェスト版1:05:50から始まる射点真上からドローンを使って撮影した映像
は、映画「アポロ13号の」のワンシーンを思わせるようなアングルで迫力満点である。
ロケットは2分20秒後、高度570km付近でメインエンジンがオフになり、2分40秒後に
ブースターとクルーカプセルが切り離される。その後速度は徐々に遅くなり4分00秒後に
遠地点の104kmに到達し自由落下を始める、無重力体験ができる時間は約4分間である。
ブースターはロケットを噴射しながら減速を続け…
リフトオフから7分20秒後にタッチダウンする。
前回のテストではパラシュートで降下するときにカプセルが不規則に回転していたが
今回は改善されているようで、ゆっくり回転しながら降下を続けていた。
タッチダウン時の衝撃も前回までのテストではかなり大きいように感じていたが、絶妙な
逆噴射で衝撃はほぼ無いように見えた。
こちらは船内カメラで撮影したリフトオフからタッチダウンまでの様子
↑画像をクリックすると動画が始まります。(2017.12.12のテストフライトより)
ブルーオリジンは当初、2019年から商業飛行を開始する予定であった。コロナ禍もあり、
開発に遅れが出ていることは否めないが、今回のテストはクルーカプセルのアップグレードに
重点を置いていたので、開発は最終段階と思われ、この秋には商業飛行を始める予定なのでは
と考えられる
ジェフ・ベゾス氏がアマゾンの最高経営責任者(CEO)を2021年7~9月期(第3四半期)に退任
し宇宙開発に注力を注ぐと述べていることが、そのことを裏付けていると思われる。
イーロンマスクもジェフ・ベゾスも宇宙開発の資金を集めることを目的として副業を行っている。
それがテスラでありアマゾンである。スペースXがいち早く商業飛行計画を発表したことを逆手に
とって商業宇宙飛行一番乗りをブルーオリジンが行うことは十分考えられる。
いつも宇宙開発の情報を教えていただきありがとうございます。こんなに窓が大きかったら,乗っていて楽しいでしょうね。テスト映像11分を見ました。あっという間に高度100kmまで行って戻ってこれるとは。青空が群青色になり,ほどなく暗黒になると100kmは宇宙だなぁと思います。でも行くのも帰るのも早すぎではないか?自分がお金を払うなら,もう少しゆっくり往復したいものです。
サブ・オービタル宇宙旅行はヴァージン・ギャラクティック社で開発を進めているスペースシップ2がありますが、そちらは空中発射なので搭乗時間は少し延びますね。無重力体験時間はほぼ同じなので、まー似たり寄ったりですね。スペースシップ2は搭乗費を公開しており、お一人様25万ドル(2500万円)だそうです。多分ブルーオリジンも同じような価格だと思いますが、ISSツアーの5,500万ドル(55億円)に比べると格安なので考えようですね。
それにしてもISSツアーは年末ジャンボ10億円を5回当てても足りないのですから目が点になります。ちなみにNASAが公表しているISS一泊分の宿泊費は食費、通信費込みで800万円です。安いのか高いのか分かりませんね。(笑)