2011年は何と言っても東日本大震災の年として永遠に歴史に残る一年となりました。
物事の価値観が変わり、実際に生活様式を変えざるを得なかった方も多かったと思います。
映画の関係においても、公開が延期されたり、節電により営業形態の変更を余儀なくされたり。個人的には観た本数が激減しました。
しかし、被災地の映画館こそ再開までに時間を要したものの、今では見かけ上は震災前とほぼ変わらぬ状態まで戻ったようです。少なくとも12月の仙台はそうでした。
もちろん未だ復興の入口にさえ入れずにいる被災者がいることも分かっています。
ただ誰の元でも時間は流れていきます。
映画を観て笑ったり泣いたりした後で、ふと不公平な残酷さを感じますが、嘆いても憤ってもすぐに何かが変わるわけじゃありません。
自分の最善を尽くすしかない。そんな当たり前の努力をこれからも続けていくしかないのでしょう。ときどき映画館に通えるという幸せをかみしめながら。
まずは1位から30位まで。
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1.
「ラブアゲイン」(12月3日)
今年最も心の底から楽しめた作品だった。どの登場人物も愛おしい。どうしてこういう作品が拡大公開されないのかが唯一の不満。
S.カレルは外れが少ない。「デート&ナイト」という作品も観たかったんだけど、未公開のままDVDへスルーされてしまったらしい。
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2.
「塔の上のラプンツェル」(4月3日)
震災直後で、節電の関係から予告やCMなどが大幅にカットされた状況の映画館で観たと記憶している。その中でディズニーが強く語りかける夢の大切さがまっすぐに伝わってきた。ヒロインもかわいかったし、何より気持ちが明るくなれた。
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3.
「127時間」(6月20日)
一人の男性の生還を撮るといえば、それはドラマティックな光景を想像するが、動くことができないという映画にとっては手足を縛られたような設定の中で、心の葛藤や成長までをよく描き切ったものである。
J.フランコも今年は飛躍の年だった。アカデミー賞の司会は黒歴史になるかもしれないが。
4.
「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」(7月16日)
前作と同じだからダメという人が多いが、これに関しては前と重なってるからこそおもしろい部分が多いと感じた。さすがに3作めでやったら芸がないと言わざるを得ないが。六本木限定のノーカット版の効果も絶大だった。
5.
「アンストッパブル」(1月9日)
珍しくうちの子が観ると言い出して、実際観ておもしろかったらしい。確かに今どき珍しい老若男女OKの健康優良アクション映画。カサンドラクロスばりに存在感を出していた大カーブは鉄道ファン垂涎の的だろう。
6.
「恋とニュースのつくり方」(2月25日)
いいよね、
R.マクアダムス。うわさが聞こえてこなかった「シャーロックホームズ」続篇にも顔は出すようだし、まだまだ成長を期待してます。
H.フォードもいい味出してたと思うけど、あまり評価は上がらなかったみたいで。
7.
「X-MEN ファーストジェネレーション」(6月27日)
X-MENに外れなし。第1作へのつながりも周到に考えられていたし、これから出てくるスピンオフ系にも期待大。憎々しげに悪役を演じていた
K.ベーコンの何とも言葉の出ない最期もおもしろかった。
8.
「ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル」(12月23日)
外れなしと言えばこちらも。まだまだ動く49歳。今回は脇を固める布陣も好みの役者ばかりで、このままシリーズ続行してほしいと思うばかり。初めてIMAXシアターで観てみたけど、確かにこの手の派手な映画には合っている。2,000円もまあそんなものかと。
9.
「ソーシャルネットワーク」(1月15日)
昨年の今ごろはこの作品への期待が高まっていた。TOHOの無料パスポートがあったので2回観た。1度だけだと分かりきれないところがあったかも。
J.アイゼンバーグはこれで知名度等を伸ばしたはずだけど、今はピザボーイなんだよね。らしいと言えばそれまでだけど、なんかおもしろい。
10.
「ミッション:8ミニッツ」(11月5日)
新鮮度が群を抜くというわけではないけれど、好きな世界観を持っているので評価UP。人は意識だけで生きていくことは可能なのか。解釈が分かれる「その後」は、論議を呼ぶように作ったところで技ありと評価したい。
11.
「ザファイター」(3月27日)
題名で損をしている映画。家族の困った姿を克明に描いていておもしろかった。
C.ベールがようやく面目躍如のオスカー戴冠。一方で
M.ウォールバーグは、相変わらず努力の割りに栄誉に恵まれない器用貧乏ぶりを発揮。
12.
「インシディアス」(9月17日)
本作がどんな映画かを語る象徴的な画は、なんといってもタイトルばーん!だと思う。行き過ぎると笑いになっちゃいそうだけど、ちゃんと怖い。うわー、やっぱりだめだー!ってなっちゃうラストもいい。
13.
「宇宙人ポール」(12月28日)
外見はまんま宇宙人なのに中身はまるで中年のおっさん。そんなポールと宇宙人オタクとの珍道中という設定がまず強い。笑いはほどほどだったが、成長の過程が案外良かった。
14.
「スコットピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」(5月3日)
とても戦いとは縁がなさそうな主人公が結構まともに戦っちゃう。ただヒロインにそれほどの価値があったかは少し疑問。ちょっとウザめの中国系の子の方がいいと思ったんだけど。
Beckの曲はいいね。
15.
「ブラックスワン」(5月15日)
これからは「オスカー女優」
N.ポートマンである。この後にラブコメへの出演を選んだところで、本作への気持ちの入れ用が分かろうというもの。
16.
「ニューイヤーズイブ」(12月29日)
いい来年を迎えるために、年が明ける前にやっておかなければならないことがある。何とかこの記事を書き上げないと。
17.
「リアルスティール」(12月20日)
本物のスポーツがそこにある。親子の絆がそこにある。熱い感動作は、この正月にはぴったりなのかも。
18.
「スプライス」(1月12日)
粘着質の新種誕生。
A.ブロディは最近作品を選ばないようになったのかな。
19.
「ザタウン」(2月10日)
町で生まれ、町に育てられ。でも、いつかは町を出てみないと本当の良さは分からないし、何より一生縛られてしまう。
20.
「モテキ」(10月3日)
モテてもモテなくても苦しんじゃう経験値の低さ。でも、そうやってのた打ち回るほど悩み苦しむのが醍醐味でもあって、最近はそういう経験を経ない人も多いんだろうね。
21.
「50/50 フィフティフィフティ」(12月17日)
降水確率50%は高い。悪いことは大きく見えてしまうけど、考え方を変えてみれば意外と出口があるかも。
22.
「スマーフ」(9月18日)
青い妖精たち。これも日本公開は微妙なラインだと思うけど、ジャニーズからの声優起用で北米から1か月と遅れない公開。日本版主題歌も歌ってるそうで・・・。
23.
「SP 革命篇」(3月21日)
テレビからずっと楽しませてもらったけど、これで本当に終わらせちゃうんだろうか。
24.
「チェブラーシカ/くまのがっこう」(1月15日)
くまのがっこうのグッズを結構いろいろなところで見かけるようになった。チェブラーシカもかわいいと思うけど。そういえば、
大橋のぞみの引退説はどうなったのだろうか。
25.
「ハイブリッド刑事」(1月22日)
ますます拡がる蛙男商会の世界。それにしても小泉鈍一郎ってどんな名前なんだ。
26.
「ラブ&ドラッグ」(11月19日)
病気の人や高齢者。常に他人の力を必要とする、というよりも他人の愛が欲しいのだ。
27.
「阪急電車 片道15分の奇跡」(4月30日)
先日公開した「RAILWAYS」の続篇は主要舞台が富山県らしい。地方の時代。大阪から日本を変える!と言っている人が話題だが、今津線は兵庫県だね。
28.
「バーレスク」(1月7日)
太ってしまう前の
C.アギレラが見られる。というより、彼女が太るとは思わなかった。希望に向かってストイックに生きよう。
29.
「リミットレス」(10月1日)
薬は使わないに越したことはないと思うのが普通だが、この映画では「薬を制するものが世界を制す」のような考えが透けて見える。不道徳著しい話ではある。
30.
「英国王のスピーチ」(3月5日)
言わずと知れたアカデミー作品賞受賞。野田首相は、国民への語りかけが足りないとか言われているが、ここでラジオという媒体を思い出してくれないかな。