Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「マジックツリーハウス」

2012年01月15日 21時09分06秒 | 映画(2012)
こころに冒険を。


うちの子も読んでた児童書シリーズ。その映画化に小中学校の頃の同級生が携わったということで観に行くことに。

予備知識なしだったので、どこまでを原作に忠実にし、どこからオリジナルの味付けをしたのか分からなかったが、作品の持つ空気だけは損ねないよう努力したのだろう。

この歳になれば、もちろんそう簡単に物語にのめり込むなんてことはないのだが、もし小さい頃にこの本に出会っていたら、自分の夢で見るくらい夢中になって読んだのかもしれない。そんな思いがふっと脳裏をかすめた。

それと同時に、大人になってもそうした感覚を忘れずに、夢の世界を創作できるというのは、素晴らしい才能だと感じた。

もう一つ驚いたのは声の配役だ。

妹アニー役の芦田愛菜。どう聞いても完全に芦田愛菜の声なのだが、年令を考えれば、特に演じるという部分で達者ぶりを発揮していた。

魔法使いの先生役は真矢みき。これも本人の顔が浮かぶほどべったりそのまんま。仕方ないと言えば仕方ないけど。

ところが、主人公の兄ジャックを演じた北川景子。これがものすごく巧い。耳を凝らしても、目を閉じて聞いてみても男の子。本人の顔がちらつきもしないのだ。意外な才能だったね。

14日のTOHOシネマズデイは、少し小さいスクリーンということもあり満席。一人でも多くの子供が楽しい夢を紡いでいけることを願うばかりだ。

(70点)
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「friends もののけ島のナキ」

2012年01月04日 15時44分39秒 | 映画(2012)
知っておいていい話。


子供と一緒に観に行ったのだが、うちの子、「泣いた赤おに」の話を知らなかったらしい。

自分自身を振り返って、どこでこの話を読んだのか憶えてはいないのだが、この手の定番とはどこかしらで出会っているものだと思っていたので、少し驚いた。

この、青おにのダンディズムとでも言うのだろうか、結構印象が強くて、何度と読まなくとも頭に残っている。

その定番のお話をベースに、山崎貴氏が3D・CGでの映画化したのが本作である。

舞台設定に様々な彩りを施しているが、基本線がしっかりしているのでそれなりのまとまりを持った作品に仕上がっている。本で読む機会がなかったのなら、これで知るのもいいと思う。

ただオリジナリティという点ではどうだろう。

鬼が住む「もののけ島」の住民たちを見ると、どうしても「モンスターズインク」の影響を感じてしまう。特にCGだし。

一方で、きのこが多く茂る島や人間が住む村の風景は、今度はジブリの影がちらついてしまう。これは製作組ではなく、観る側の問題でもあるのだろうけど、これをCGアニメとして作るという選択が良かったのか判断が難しいところだ。

主役の赤おにの声はSMAPの香取慎吾があてている。

もし事前に情報を知らなければ彼があてていると気付かないほど声を作っている。器用なものだ。でも、彼が宣伝として前面に出てこなければ起用した意味がないわけで、結局彼の顔が後ろに浮かぶ結果になってしまったのは残念な話。

結論としては、この話を知らない子供と一緒に観る分には十分。でも、残念なところが多々あるといったところか。

(65点)
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