やりたい放題、なんでもあり。
不思議な生物ミニオン。このキャラクターを生み出したクリエイターの頭の中はどうなっているのか。いつも気になる。
前作「ミニオンズ」では堂々の主役となり、その生態が随分と明かされたが、今回は傍らで好き放題に暴れるだけの脇役に戻っている。
キャラクターの着想が果てしなく自由だから、話の中で何が起きようと違和感もなければ腹も立たない。本作でいきなり登場するグルーの双子の弟ドルーもそんなものかというところ。
グルーの声が笑福亭鶴瓶なのもありだし、邦題にいたっては、もはや怪盗ではないグルーと本筋のストーリーにほとんど影響を及ぼさないミニオンの刑務所エピソードを並べるという9割方偽り看板なのだが、これもあり。
とにかくこのシリーズはキャラクターに力があって、観ている側を強引に引きずりこんでいく。なんだか分からないけど楽しいよねと。観方としてもたぶんそれが正解。
本作の敵として登場するバルタザールブラットの執拗なまでの80年代押しも楽しかった。ただ、エンディングを観るかぎり今後のシリーズは兄弟対決が主軸となっていくのだろう。ドルーのちょっと憎めない敵という作りも巧い。
今回は時間の都合もあって吹き替え版を鑑賞したが、オリジナルではS.カレルがグルーとドルーの二役を演じていたらしい。吹き替えでは敢えてドルーに生瀬勝久を起用したがこれも正解だろう。
(75点)
不思議な生物ミニオン。このキャラクターを生み出したクリエイターの頭の中はどうなっているのか。いつも気になる。
前作「ミニオンズ」では堂々の主役となり、その生態が随分と明かされたが、今回は傍らで好き放題に暴れるだけの脇役に戻っている。
キャラクターの着想が果てしなく自由だから、話の中で何が起きようと違和感もなければ腹も立たない。本作でいきなり登場するグルーの双子の弟ドルーもそんなものかというところ。
グルーの声が笑福亭鶴瓶なのもありだし、邦題にいたっては、もはや怪盗ではないグルーと本筋のストーリーにほとんど影響を及ぼさないミニオンの刑務所エピソードを並べるという9割方偽り看板なのだが、これもあり。
とにかくこのシリーズはキャラクターに力があって、観ている側を強引に引きずりこんでいく。なんだか分からないけど楽しいよねと。観方としてもたぶんそれが正解。
本作の敵として登場するバルタザールブラットの執拗なまでの80年代押しも楽しかった。ただ、エンディングを観るかぎり今後のシリーズは兄弟対決が主軸となっていくのだろう。ドルーのちょっと憎めない敵という作りも巧い。
今回は時間の都合もあって吹き替え版を鑑賞したが、オリジナルではS.カレルがグルーとドルーの二役を演じていたらしい。吹き替えでは敢えてドルーに生瀬勝久を起用したがこれも正解だろう。
(75点)