それはしがらみの象徴。
タイトルが「タウン」である。都市でもなく村でもない独特のねっとり感。
その昔「シムタウン」というゲームがあった。「シムシティ」同様に町を発展させるのが目的なのだが、道を歩いている人の顔がはっきり見えるのが大きな違いだった。
顔が見える。言い方を変えれば面が割れる。
隣人とあいさつもしない都会は困りものだが、一度深みにはまったら抜け出せない閉塞感は恐怖ですらある。
主人公のダグが暮らすチャールズタウンは強盗犯罪の絶えない町。それもそのはず、ダグを含む4人の仲間は親の代からの強盗グループなのだ。
かつてプロホッケー選手を目指していたダグだが、挫折を経て今ではグループの中核を担う頭脳に。
不幸な生い立ちや抜けられない環境に同情や共感ができるかどうかで、本作の好き嫌いは決まるのかもしれない。
どう言い訳したって犯罪は犯罪。被害者の女性と恋愛関係になって、あわよくば足を洗って幸せに暮らそうなんて、そんな虫のいい話が許せるものか。と感じてしまったら、はいおしまいである。
その点B.アフレックは際どい。
少なくとも劇中の姿は善人に近いから、ふと気を抜くと肩入れしそうになる。
でも冷静に考えれば、何もないのにクスリやアルコールを断っている強盗なんているのかいなとも思うわけで、なんとも評価しづらい。
ただそのあたりを抜きにすれば、ダグと被害者クレア、ダグと仲間たち、一味と警察といったそれぞれの駆け引きは、緊迫感に満ちて非常に見応えがある。
クライマックスでは、破滅へと向かう切なさの一方で冷静に切り抜けを図るダグの姿が印象的だ。
町とともに生き、町に骨を埋めた仲間と決別した彼を待つ運命とは何か。彼が語るとおり、先に開けた道は途方もなく長い。
(80点)
タイトルが「タウン」である。都市でもなく村でもない独特のねっとり感。
その昔「シムタウン」というゲームがあった。「シムシティ」同様に町を発展させるのが目的なのだが、道を歩いている人の顔がはっきり見えるのが大きな違いだった。
顔が見える。言い方を変えれば面が割れる。
隣人とあいさつもしない都会は困りものだが、一度深みにはまったら抜け出せない閉塞感は恐怖ですらある。
主人公のダグが暮らすチャールズタウンは強盗犯罪の絶えない町。それもそのはず、ダグを含む4人の仲間は親の代からの強盗グループなのだ。
かつてプロホッケー選手を目指していたダグだが、挫折を経て今ではグループの中核を担う頭脳に。
不幸な生い立ちや抜けられない環境に同情や共感ができるかどうかで、本作の好き嫌いは決まるのかもしれない。
どう言い訳したって犯罪は犯罪。被害者の女性と恋愛関係になって、あわよくば足を洗って幸せに暮らそうなんて、そんな虫のいい話が許せるものか。と感じてしまったら、はいおしまいである。
その点B.アフレックは際どい。
少なくとも劇中の姿は善人に近いから、ふと気を抜くと肩入れしそうになる。
でも冷静に考えれば、何もないのにクスリやアルコールを断っている強盗なんているのかいなとも思うわけで、なんとも評価しづらい。
ただそのあたりを抜きにすれば、ダグと被害者クレア、ダグと仲間たち、一味と警察といったそれぞれの駆け引きは、緊迫感に満ちて非常に見応えがある。
クライマックスでは、破滅へと向かう切なさの一方で冷静に切り抜けを図るダグの姿が印象的だ。
町とともに生き、町に骨を埋めた仲間と決別した彼を待つ運命とは何か。彼が語るとおり、先に開けた道は途方もなく長い。
(80点)
クラムさんも高得点ですね♪
ベンの作品は次回も期待だな~、
ジェレミーレナーもいいし、
ジョンハムもうん、この人海外ドラマの勇名な人ですよね。映画ではあまり見ない顔だけどキャストがまた皆いいんですよね☆
B.アフレックの監督デビュー作は、こちらでは劇場公開されなかったんですね。
今回も特に一般の目を引く要素がなかったのですが、
観られたことは幸運でした。
まじめ(そう)で才能のある人だと思うので、いい仕事を期待します。