家族なのに。家族だから。
ボクシングを扱う物語は、ハングリー精神と一体で書かれることが多い。
不遇な幼少時代、一攫千金を夢見て厳しいトレーニングに耐え、ついに掴み取る栄光の座。
アメリカンドリーム、夢と希望が世界を明るくするという図式はまさに王道。
過程における障害が大きければ、勝利を得たときの感動は更に膨れ上がる。
でもこの作品は、話の重点をボクシング選手としてのキャリアではなく、家族との確執や絆の物語に敢えて持ってきている。
事実関係がどうなのか気になるところだが、主人公ミッキーの家庭環境は驚きに満ちている。
わが国では、この映画のプロモーションにも出てきていた亀田一家という「困った」ファミリーがいるが、あるんだろう。本人に良かれと思ってしているつもりが、客観的に見ると明らかにズレているということが。
兄と弟、母と兄、父と子といったそれぞれの関係に弟の恋人が加わり、複雑な意識と感情が折り重なってミッキーの行く手を塞ぐ。
「ザタウン」でもあったホームタウンのしがらみ。ぎりぎりの選択と努力を続けるミッキーの姿に、他のスポーツものにはない種類の感動を覚える。
C.ベール、M.レオの「困った」親族ぶりは、実にオスカー獲得らしい味わい。ノミネート止まりではあったが、A.アダムスの強気な田舎のおねえちゃんもよかった。
個人的には、あまりに試合が劇的な逆転過ぎたところがやや気に入らなかった。事実なら仕方ないけど。
(85点)
ボクシングを扱う物語は、ハングリー精神と一体で書かれることが多い。
不遇な幼少時代、一攫千金を夢見て厳しいトレーニングに耐え、ついに掴み取る栄光の座。
アメリカンドリーム、夢と希望が世界を明るくするという図式はまさに王道。
過程における障害が大きければ、勝利を得たときの感動は更に膨れ上がる。
でもこの作品は、話の重点をボクシング選手としてのキャリアではなく、家族との確執や絆の物語に敢えて持ってきている。
事実関係がどうなのか気になるところだが、主人公ミッキーの家庭環境は驚きに満ちている。
わが国では、この映画のプロモーションにも出てきていた亀田一家という「困った」ファミリーがいるが、あるんだろう。本人に良かれと思ってしているつもりが、客観的に見ると明らかにズレているということが。
兄と弟、母と兄、父と子といったそれぞれの関係に弟の恋人が加わり、複雑な意識と感情が折り重なってミッキーの行く手を塞ぐ。
「ザタウン」でもあったホームタウンのしがらみ。ぎりぎりの選択と努力を続けるミッキーの姿に、他のスポーツものにはない種類の感動を覚える。
C.ベール、M.レオの「困った」親族ぶりは、実にオスカー獲得らしい味わい。ノミネート止まりではあったが、A.アダムスの強気な田舎のおねえちゃんもよかった。
個人的には、あまりに試合が劇的な逆転過ぎたところがやや気に入らなかった。事実なら仕方ないけど。
(85点)
今晩は☆彡
遅くなりました(汗)ラプンツェルにも
ありがとうございます!後ほどそちらにも。
ミッキーの周りは本当に凄かったですね。
自分の思いや考えはあった?のかどうかは、
分からないけど、これだけの人間に囲まれたらやっぱり迷っちゃうかもしれませんね。
多分ミッキーは真面目な人で家族思いだった
のではないかと思うのでありました。
この映画の巧いところは、
この困った家族を単純な障害、すなわち悪と決めつけないところだと思います。
ミッキーは確かに真面目で家族思いでした。
物語の展開上、いつも悩んでいるような表情をしていましたが、
実物のミッキーはもっと穏やかそうに見えました。
栄光を手に入れた故の余裕か、そもそも砕けた人なのか、
個人的に気になるところでした。