不完全な善悪の彼岸。
この映画のポイントは2つ。
被害者のクライドと検事のニックのどちらを正当として描くかと、獄中の身となったクライドがいかにして報復を成し遂げるかである。
結論を言えば、両者とも満足のいくものではなかった。
娯楽作であれば勧善懲悪が成立してめでたしが一番なのだが、本作の場合、ただ直接犯罪に手を染めた者が消滅すればおしまいという話にはならない。
クライドが敵は司法制度と言い、更に冒頭で理不尽な事件の場面を映しているのだから、観る側としては少なからずクライドに肩入れするのが自然というもの。
でも結局司法制度は生き残る。ニックは追い詰められこそはするものの、彼の信念が転換したようにも見えない。
これこそこの映画の答えなのかもしれないが、到底カタルシスを得られるものではない。
他方、クライドの報復の手法であるが、こちらは種を明かせばなんとも単純。
時間や場所を越えて犯罪を遠隔操作するといえばジグソウであり、あそこまで神懸かりな仕掛けだったら逆に白けちゃうと思っていたので、まあ許せる範囲ではあるが、ちょっとニックをはじめ守りの側があまりに抜かり過ぎだろう。
しかし実はこれはまったく一笑に付してしまえる問題ではなく、翻ってみれば、わが国の重要施設の隣接地が平気で外国人に売却されているらしい。
完全じゃなくても膨大な被害や損失を招きかねない現実。起こり得る犯罪の種は数知れず。クライドが最後にしようとしてたのは単なるテロだし、身の安全は運次第ってことか。
テーマから離れたところに見どころを見出して、点数はなんとかってところ。G.バトラーもJ.フォックスも結構好きなので。
(65点)
この映画のポイントは2つ。
被害者のクライドと検事のニックのどちらを正当として描くかと、獄中の身となったクライドがいかにして報復を成し遂げるかである。
結論を言えば、両者とも満足のいくものではなかった。
娯楽作であれば勧善懲悪が成立してめでたしが一番なのだが、本作の場合、ただ直接犯罪に手を染めた者が消滅すればおしまいという話にはならない。
クライドが敵は司法制度と言い、更に冒頭で理不尽な事件の場面を映しているのだから、観る側としては少なからずクライドに肩入れするのが自然というもの。
でも結局司法制度は生き残る。ニックは追い詰められこそはするものの、彼の信念が転換したようにも見えない。
これこそこの映画の答えなのかもしれないが、到底カタルシスを得られるものではない。
他方、クライドの報復の手法であるが、こちらは種を明かせばなんとも単純。
時間や場所を越えて犯罪を遠隔操作するといえばジグソウであり、あそこまで神懸かりな仕掛けだったら逆に白けちゃうと思っていたので、まあ許せる範囲ではあるが、ちょっとニックをはじめ守りの側があまりに抜かり過ぎだろう。
しかし実はこれはまったく一笑に付してしまえる問題ではなく、翻ってみれば、わが国の重要施設の隣接地が平気で外国人に売却されているらしい。
完全じゃなくても膨大な被害や損失を招きかねない現実。起こり得る犯罪の種は数知れず。クライドが最後にしようとしてたのは単なるテロだし、身の安全は運次第ってことか。
テーマから離れたところに見どころを見出して、点数はなんとかってところ。G.バトラーもJ.フォックスも結構好きなので。
(65点)
これ、昨日朝一でやっと観て来たんですが
わざわざ観る程じゃなかったみたい(笑)
あまりにやりすぎでした。
ジグソウ私も思い出しました、あんなにやれるかとか
そしてちょっと脚本に古臭さを感じちゃいました~。
G.バトラーやJ.フォックスが気になるという人でないかぎりは、
注目作品が目白押しの中で観に行く必要性はなさそうです。
やりすぎの時点で結末は分かりきってしまうというか、
手加減すれば全体のインパクトもなくなるし、
痛し痒しといったところでしょうか。