解き放たれた魂は甘き彼岸へ。
「映画通ほどダマされる」というほどではない。
同じシチュエーションを繰り返す演出は「バンテージポイント」を彷彿とさせる。一方で主人公の訳ありな状況には、「これはひょっとすると、あれか?」とだいたいの想像がつく。
ただ、この2つのいわゆる鉱脈はまだまだ枯渇してはいない。この作品にはこの作品なりのおもしろさがあった。
事故現場の光景では、人物や小物の細やかな設定と配置がサスペンス感を盛り上げる。
自分を取り巻く大きな目論見を気にしながらも、制限された時間の中でとにかく糸口を探さなければならないという緊張感がいい。
そして戻された現世で繰り広げられるのは、動きを制限された中での謎めいた指揮系統とのやりとり。
対照的な世界を強制的に行き来させられる主人公はたまったものではないが、観ている側は心地良い触れ幅に強く引き込まれる。
そしてダマされるラストであるが、これは騙す騙さないという括りにはならない気がした。
ひとことで言えば、かなり甘い。
科学者が、過去を体験できても変えることはできないと言っている中での、一つの答えでもあるのだが、信じる者は救われる感じが満載である。
ある意味ファンタジーに片足なり突っ込んでいるような状況に見えた。
と言いながら、ラストの収め方を含めてかなり好きな作品なのではあるが。
(85点)
「映画通ほどダマされる」というほどではない。
同じシチュエーションを繰り返す演出は「バンテージポイント」を彷彿とさせる。一方で主人公の訳ありな状況には、「これはひょっとすると、あれか?」とだいたいの想像がつく。
ただ、この2つのいわゆる鉱脈はまだまだ枯渇してはいない。この作品にはこの作品なりのおもしろさがあった。
事故現場の光景では、人物や小物の細やかな設定と配置がサスペンス感を盛り上げる。
自分を取り巻く大きな目論見を気にしながらも、制限された時間の中でとにかく糸口を探さなければならないという緊張感がいい。
そして戻された現世で繰り広げられるのは、動きを制限された中での謎めいた指揮系統とのやりとり。
対照的な世界を強制的に行き来させられる主人公はたまったものではないが、観ている側は心地良い触れ幅に強く引き込まれる。
そしてダマされるラストであるが、これは騙す騙さないという括りにはならない気がした。
ひとことで言えば、かなり甘い。
科学者が、過去を体験できても変えることはできないと言っている中での、一つの答えでもあるのだが、信じる者は救われる感じが満載である。
ある意味ファンタジーに片足なり突っ込んでいるような状況に見えた。
と言いながら、ラストの収め方を含めてかなり好きな作品なのではあるが。
(85点)
今晩は☆★
私はてっきりコルタ―のあの植物人間状態に
コリーン・グッドウィン大尉が見かねて、
生命維持装置を外したのかなんて素直に
受け取ったんですが。。。
グッドウィン大尉が別の時間軸だとは驚き
ました(爆)
そうなると益々混乱状態です(笑)
でもクラムさんが好みだというのは、納得でした。リミットレスもそうでしたが。
所詮は勝手な解釈なんですけどね。
生命維持装置を外したグッドウィン大尉は確かにいて、
その後の処遇に苦悩しているんですけど、
最後に出てきた大尉は成り立ちは同じだけど違う人生を歩めるということです。
タイムパラドックスを避ける一つの手ですよね。
時間軸ごとに何人も違う自分が出てくるというのは、
ドラえもんでよくありました。ドラえもんがタイムマシンで
2時間後、4時間後、6時間後、8時間後から4体の自分を呼んで、
のび太の宿題を手伝うなんて話とか。
結局散々な目に遭うのですが。
私はジェイクのファンなので観たのですが
強引なストーリーではありましたが
なかなか面白かったです。
そうそう何度も同じことを繰り返すけど
少しずつ違っていて謎解きに進むという点では
バンテージポイントに似てましたね。
脚本や編集が秀逸でないと成り立たない作品かも。
「解き放たれた魂が甘き彼岸へ」って素敵なタイトル!
まさにこの作品のラストの爽快感を現していますね。
この作品は、日本公開のだいぶ前から楽しみにしてたんですよ。
とにかく設定に惹かれました。
何度も同じ場面を見せるという手法が、
記憶力の弱い自分に向いているという見方もありますが・・・。
タイトルを誉めていただいて、うれしいやら恥づかしいやらです。
学歴は理系なのに、日本語をこねくり回して文章を書くのが
好きというか癖になってます。
この記事では、本文でもかなりやっちゃってます。
やっぱり恥づかしいかぎり。