Con Gas, Sin Hielo

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「SP 革命篇」

2011年03月21日 15時59分16秒 | 映画(2011)
悲しいほどちっぽけな大義。


故郷の知った景色が、黒く得体の知れない何かに飲み込まれていくのを見た。

一週間以上過ぎた今も、心の奥を鉛のように重いものが占領している。

「SP 野望篇」のときは、「時間が待ってくれていた」と書いた。

それは時代の閉塞感が強まるのを感じていたからで、そのエネルギーが放出される手段としてテロによる革命は十分あり得る選択肢だと思っていた。

しかし、「革命篇」の公開前日になって、世の中は思いも寄らぬ形で大きく姿を変えることとなった。

自然の猛威は、人間がいくら束になっても到底及ばないほどの力で、町を押し流し、生活網を切り裂き、人々の意識を根底から揺るがした。

もちろん映画として「革命篇」は観る側を惹きつけるものを引き続き持っている。

しかし「国会」はあまりにも小さい。

不正がどうの、世の中のシステムを変えると言っても、少なくとも今は響いてこない。

おまけに尾形のルーツを辿れば、そこにあるのは私怨だ。伊達幹事長の三文芝居も、あれでは自分が黒幕でございと言っているようなもの。

生き残った者たちにまだ謎が多く残されており、また出直すチャンスはありそうだから、今度はいずれ環境が適ったときに出会いたいと思う。

(75点)
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2 コメント

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クラムさん☆★ (mezzotint)
2011-04-02 19:37:19
ご無沙汰しております。
まだ余震は続いているようですが、、、。
大丈夫でしょうか?
ご実家は東北の方なのですね。
ご心配だと思いますが、体調に気をつけて
お過ごし下さい。
返信する
ありがとうございます。 (クラム)
2011-04-02 21:33:18
仙台にいる両親と時々電話します。
小学校から中学、高校、大学までいましたから、
連絡がつかない知り合いは数え切れません。
まだまだ一段落というレベルじゃないし、
こちらも関連の仕事が出てきているので、
相当の時間がかかることが予想されます。
「東北魂」で地道に歩を進めたいと思います。
返信する

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