Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

2018年05月12日 21時56分47秒 | 映画(2018)
元祖・世界のおもちゃ。


炎上という現象が一般用語となって久しいが、まだSNSもインターネットも普及していなかった時代に世界中が騒然となったのが、ナンシーケリガン襲撃事件だった。

「衝撃の実話」「真実が明らかに」という言葉が宣伝文句に踊り、一見社会派の骨太映画を彷彿とさせるが、作品は、哀れな人たちが引き起こした喜劇として、むしろ脱力感が勝る組み立てとなっている。

オリンピックは、身体能力に加えて用具の性能やらトレーニング方法やら科学的な研究を積み重ねることが必然となっており、富める国、裕福な人たちの祭典である。

経済的に余裕がなかった分、トーニャの母・ラヴォナは徹底したスパルタで娘を一流のスケーターに育て上げようとする。

結果によっては、苦労の末に勝ち取った栄光、アメリカンドリームとして大いに祭り上げられたかもしれない。しかし、彼女を待っていたのは世界中から嫌われるという残酷なシナリオだった。

身も蓋もない話をすれば、フィギュアスケートという競技を選択したことが間違いだった。採点競技はどうしても採点者の感情が反映されやすい中で、異端で反抗的な彼女が受け入れられる要素は少なかったのだ。

ただ、それ以上に映画の中で印象的に描かれるのは、トーニャと周りの人たちのどうしようもなさだ。それは、どこが悪いというレベルではなく、彼女を取り巻く環境が始めから手の施しようがない絶望に満ちているのだ。

母親も夫もトーニャに暴力を振るう。怒りを覚えながらもトーニャはそれを普通のことと捉え、自分からも他者へ手を出すようになる。

母が奮い立たせるために放つキツい言葉は反骨精神による技術の向上にはつながったが、社会性という面では一切の成長を封じ込めた。

彼女の人生は不当にメチャメチャにされたのか、そうなる運命だったのか。その答えは現在にあると思う。

トーニャは、庭師などの仕事をしながら7歳の子供と暮らしていると言う。ラヴォナも元夫も、それぞれ別の生活を送っている。

そう、いろいろあったけど、みんな今も自分なりに生きているのだ。25年前のことを未だに言う人もいるかもしれないが、世界はほぼ彼女たちのことを忘れている。

「真実を話せと人は言うが、みんなうそっぱちだ」とトーニャは言う。実は真実なんてものはそれほど重要ではなくて、あっという間に世の中は次の関心事へ移っていく。

メディアの取材スタッフが家の前から撤収するとき、テレビがOJシンプソンの事件を流していたというのは象徴的な場面で、今はそのスピードが更に加速している。

人より波乱の振り幅が大きかったかもしれない。生まれてきた環境の不幸、自業自得もあっただろう。でも、リレハンメル五輪での彼女は23歳。それ以降の遥かに長い人生の生き方こそが重要なのである。

(80点)
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「いぬやしき」

2018年05月03日 16時24分50秒 | 映画(2018)
実写版・逆襲のロボとーちゃん。


もう気付いたら退職までのカウントダウンが始まっていたという立場にとっては見過ごせない設定の作品。

会社でも家庭でもお荷物扱いの冴えない中年男性がヒーローになる。そしてそのジジイ役を演じるのが木梨憲武というのだから時代の流れは恐ろしい。

彼は器用だし、「みなさんのおかげです」のコントでも冴えない役をよく演じていた印象があるから、観る前からハマり役という想像はついた。

あとはアクションや演出でどれだけ楽しませてくれるかというところが焦点であり、結果から言えばまあ面白かった。

娯楽作品であまり重箱の隅をほじくっても仕方がないので、残念だった点は簡潔に記録しておく。

・ヒーローとなった犬屋敷さんだが、彼自身の中身も変わったという描写が最後に欲しかった。獅子神に勝ったのは、能力を超えた家族を想う気持ちだったはずだから。

・脇キャラの使い方、特に二階堂ふみがもったいなかった。おそらく原作ではもっと物語に絡んでいるのではないか。

父親を邪険に扱う家族って、わが国では普通のこととして描かれるけど海外ではどうなのかと思う。

ヒーローになるときのギャップということで徹底的に冴えない姿にすることを否定はしないが、度が過ぎると家族に感情移入できなくなってしまいそうになる。

今回は娘役が三吉彩花だったからよかったが、「サバイバルファミリー」のときはそれも減点対象だった記憶がある。

本作の売りであった新宿の街を飛び回るアクションは良かったと思う。都庁が目立つが、損保ジャパンビルの特徴ある形を巧く画として取り入れた場面も印象的だった。

(70点)
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「君の名前で僕を呼んで」

2018年05月03日 15時27分10秒 | 映画(2018)
時代は退廃的に成長する。


全体的に観ると、繊細な文学作品の香りに満ちた佇まいの映画なのだが、何かしっくりこないところが多いとも感じた。

主人公のエリオと、彼の家に短期ステイでやって来たオリバー。避暑地の独特な空気の中で二人の心が触れ合っていく様子が描かれるのだが、彼らの態度や行動がなかなか理解しづらかった。

反発したり仲良くなったりという以上に、彼らは、振り回されていたかと思えば、すぐに逆の立場になって相手を翻弄するような、そんな攻守交代が目まぐるしく変化する関係を続ける。

エリオはいつからオリバーを恋愛対象として見るようになったのか。そもそも彼は自分が同性愛者であることを知っていたのか。

オリバーの気持ちが分からないエリオは、同年代の女の子と関係を持つ。思春期の悩み故の過ちと言ってしまえばそれまでだが、相手にとってはとんでもない話だ。

オリバーはいつからエリオの気持ちに気付いていたのか。ついには「大人になれ。真夜中に待ってる」とメモを渡して二人の関係は成就する。

同性愛がどうのと言うのではなく、ここまでまわりくどくなることに違和感を覚えていたのだが、ここで気付いた。

この映画の舞台は1983年なのだ。

LGBTなどという言葉は当然なく、同性愛者は素性を隠して暮らすことを余儀なくされていたであろう時代。簡単に人と人が繋がれるツールもなく、彼らが自分の思いを伝えることは容易ではなかった。

そこに気付くと、本作への印象は大きく変わる。まわりくどいのではなく、彼らの行動の選択肢は限られていたのだ。

そして同じように、時代として彼らの結末は決められていて、17歳のエリオにはあまりにも辛い経験となるのであった。

冬になり、遠く離れたオリバーからの知らせを受けたエリオが声を殺して泣くのをこらえる場面で映画は幕を閉じる。バックには暖炉にくべられた薪が燃える音だけ。強烈な印象を残す名場面であり、このワンカットでアカデミーノミネートになったと言っても納得する。

ただ、作品として味わい深いのは理解するが、最愛のひとと結ばれない時代の悲しさは簡単には片付けられない。

最愛のひとは別にいたと親に告げられた時に子供はどう思うのかとどうしても考えてしまう。時代的にみてもあまりにも理解のある人が周りに多くて、ちょっときれいごとに偏っている点が否めなかった。

(70点)
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「レディプレイヤー1」

2018年04月30日 20時11分49秒 | 映画(2018)
80年代は未来への出発点。


確か報道番組では、昨年がVR元年と言っていた記憶がある。それをさっそく娯楽大作の題材に取り入れてしまうのだからS.スピルバーグ監督はまだまだ感覚が若い。

2045年の世界。人々は希望をなかなか持つことができず、カリスマ実業家のハリデーが創り出した仮想世界「オアシス」の中で望みをかなえることに没頭していた。ハリデーが死去し、彼の遺言により莫大な遺産と「オアシス」の経営権を賭けた巨大なゲームが繰り広げられる、というのが大まかな映画のストーリーだ。

ゲームの謎解きに絡めた物語の展開は少し難解だったり強引だったりするのだが、それを補って余りある本作の魅力は、スピード感と迫力に満ちたVR世界の映像と、全篇に散りばめられた音楽・映画・ゲームの小ネタである。

特に、近未来が舞台であるにも拘らず、すべての文化の起源は80年代にあり、と言わんばかりのオンパレードには心踊らされた。

冒頭から80年代どまんなかのVAN HALENである。映画なら「バックトゥザフューチャー」「シャイニング」、コンピューターゲームが爆発的にヒットしたのも80年代。まさに景気良く文化の花が開いていった時代である。

現代と違ってアジア圏のトップランナーは日本だったから、主人公とともにプレイする仲間にも日本人がいる。機動戦士ガンダムももちろん80年代を代表する文化だ(放映開始は79年らしいが)。

そのガンダムはメカゴジラと戦い、アイアンジャイアントも参戦。レースゲームの舞台にはキングコングが立ちはだかる。VRだからこそのやりたい放題感がすごい。

踏みつぶされても、吹き飛ばされても、バーチャルのライフやコインを失うだけなので残酷性も薄まる。それでいながら、「オアシス」の経営権を巡っては、現実社会でも命を懸けたスリリングな争いが展開される。

バーチャルと現実を目まぐるしく行き来しながら、散らかることなくクライマックスへ盛り上げていく演出は巧みだ。すべてをクリアした後で、主人公のアバターが、アバターではないハリデー氏と穏やかに語り合う場面も印象的だ。

「ジュラシックワールド」の大ヒットがMX4Dの普及に一役買ったときもそうだったが、スピルバーグ印の作品は映画館で映画を観る楽しさを追求しているところがいい。本作も間違いなくその系譜にある。

(85点)
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作品インデックス(あ~こ)

2018年04月28日 23時40分37秒 | 映画インデックス
○過去(2009年以前)の記録

2009年以前(あ~こ)
2009年以前(さ~と)
2009年以前(な~ほ)
2009年以前(ま~わ)

○当ページ内

<あ行>
「アーティスト」
「アイアムアヒーロー」
「愛、アムール」
「アイアンスカイ」
「アイアンマン2」
「アイアンマン3」
「アオハライド」
「悪人」
「悪の教典」
「悪の法則」
「アザーガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」
「あと1センチの恋」
「アナと雪の女王」
「ANNIE/アニー」
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」
「アバウトタイム~愛おしい時間について」
「アバター」
「アベンジャーズ」
「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」
「アベンジャーズ/インフィニティウォー」
「アメイジングスパイダーマン2」
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」
「アメリカンスナイパー」
「アメリカンハッスル」
「怪しい彼女」
「アリスインワンダーランド」
「アリスのままで」
「アルゴ」
「アンコール!!」
「暗殺教室」
「暗殺教室 卒業編」
「アンストッパブル」
「アントマン」
「アンフレンデッド」
「イースターラビットのキャンディ工場」
「怒り」
「イコライザー」
「一枚のめぐり逢い」
「IT/イット"それ"が見えたら、終わり。」
「イットフォローズ」
「伊藤くん A to E」
「イニシエーションラブ」
「イミテーションゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
「インサイドヘッド」
「インシディアス」
「インセプション」
「インターステラー」
「イントゥザウッズ」
「ウィンストンチャーチル/ヒトラーから世界を救った男」
「ウーマンインブラック 亡霊の館」
「ウォームボディーズ」
「ウォールフラワー」
「嘘を愛する女」
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
「宇宙人ポール」
「ウディアレンの夢と犯罪」
「海街diary」
「裏切りのサーカス」
「ウルヴァリン:SAMURAI」
「映画と恋とウディアレン」
「映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?」
「映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光レインボージュエルを守れ!」
「映画プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ虹色の花」
「英国王のスピーチ」
「エイプリルフールズ」
「エージェントウルトラ」
「エクスペンダブルズ」
「エクリプス/トワイライトサーガ」
「SP 野望篇」
「SP 革命篇」
「エクスマキナ」
「X-MEN:ファーストジェネレーション」
「X-MEN:フューチャー&パスト」
「X-MEN:アポカリプス」
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
「エリジウム」
「エル ELLE」
「遠距離恋愛 彼女の決断」
「おおかみこどもの雨と雪」
「オールユーニードイズキル」
「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」
「オズ はじまりの戦い」
「オデッセイ」
「おとなのけんか」
「オブリビオン」
「オリエント急行殺人事件」
「俺物語!!」
「オンザハイウエイ その夜、86分」

<か行>
「ガーディアンズオブギャラクシー」
「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」
「怪盗グルーの月泥棒」
「怪盗グルーのミニオン危機一発」
「怪盗グルーのミニオン大脱走」
「海難1890」
「帰ってきたヒトラー」
「鍵泥棒のメソッド」
「崖っぷちの男」
「カフェソサエティ」
「神さまの言うとおり」
「紙の月」
「カラスの親指」
「カラフル」
「カリフォルニアダウン」
「華麗なるギャツビー」
「渇き。」
「完全なる報復」
「カンフーヨガ」
「キス&キル」
「寄生獣」
「寄生獣 完結編」
「北のカナリアたち」
「キックアス」
「キックアス ジャスティスフォーエバー」
「きっと、星のせいじゃない」
「ギフテッド」
「きみがくれた未来」
「君に届け」
「君の名は。」
「君への誓い」
「キャタピラー」
「キャピタリズム~マネーは踊る」
「キャビン」
「キャプテンフィリップス」
「キャロル」
「教授のおかしな妄想殺人」
「桐島、部活やめるってよ」
「麒麟の翼 劇場版・新参者」
「キングスマン」
「キングスマン:ゴールデンサークル」
「グッモーエビアン!」
「海月姫」
「グラスホッパー」
「グランドイリュージョン」
「クリード チャンプを継ぐ男」
「クレイジーハート」
「グレイテストショーマン」
「クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦」
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」
「クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」
「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」
「クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」
「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」
「クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」
「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~」
「クロニクル」
「GAMER」
「劇場版 SPEC~天~」
「劇場版3D あたしンち 情熱のちょー超能力♪母大暴走!」
「劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パール 幻影の覇者ゾロアーク」
「劇場版ポケットモンスターベストウィッシュ ビクティニと白き英雄レシラム」
「劇場版ポケットモンスターベストウィッシュ キュレムVS聖剣士ケルディオ」
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ(前編、後編)」
「ゲットアウト」
「恋するベーカリー」
「恋とニュースのつくり方」
「恋のロンドン狂騒曲」
「高慢と偏見とゾンビ」
「ゴーストインザシェル」
「コードネームU.N.C.L.E.」
「ゴールデンスランバー」
「ゴーンガール」
「告白」
「GODZILLA」
「GODZILLA 怪獣惑星」
「この世界の片隅に」
「(500)日のサマー」
「コララインとボタンの魔女3D」
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作品インデックス(さ~と)

2018年04月28日 23時28分18秒 | 映画インデックス
<さ行>
「最強のふたり」
「最後の忠臣蔵」
「サイドエフェクト」
「西遊記 はじまりのはじまり」
「サイレントヒル:リベレーション」
「ザウォーカー」
「ザウォーク」
「ザギフト」
「ザサークル」
「ザタウン」
「サバイバルファミリー」
「砂漠でサーモンフィッシング」
「ザファイター」
「サプライズ」
「ザマミー/呪われた砂漠の王女」
「猿の惑星:創世記」
「しあわせの隠れ場所」
「シェイプオブウォーター」
「ジェニファーズボディ」
「シビルウォー/キャプテンアメリカ」
「ジャージーボーイズ」
「シャーロックホームズ」
「シャーロックホームズ シャドウゲーム」
「ジャスティスリーグ」
「シャッターアイランド」
「ジャンゴ 繋がれざる者」
「十三人の刺客」
「シュガーマン 奇跡に愛された男」
「シュガーラッシュ」
「ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル」
「ジュラシックワールド」
「シュレックフォーエバー」
「少年は残酷な弓を射る」
「白ゆき姫殺人事件」
「死霊館」
「死霊館 エンフィールド事件」
「死霊のはらわた」
「白いリボン」
「新感染 ファイナルエクスプレス」
「SING」
「シングストリート 未来へのうた」
「シングルマン」
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
「シン・ゴジラ」
「人生の特等席」
「人生万歳!」
「スイスアーミーマン」
「スウィート17モンスター」
「ズートピア」
「スーパー!」
「好きっていいなよ。」
「スコットピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」
「スターウォーズ フォースの覚醒」
「スターウォーズ/最後のジェダイ」
「スノーデン」
「スパイアニマル Gフォース」
「スパイダーマン:ホームカミング」
「スプライス」
「スプリット」
「スポットライト 世紀のスクープ」
「スマーフ」
「スマーフ2 アイドル救出大作戦!」
「300 帝国の進撃」
「スリービルボード」
「世界にひとつのプレイブック」
「セッション」
「セル」
「ゼログラビティ」
「ゼロダークサーティ」
「ゼロの未来」
「ソーシャルネットワーク」
「ソーセージパーティー」
「ソウルサーファー」
「そこのみにて光輝く」
「ソロモンの偽証 前篇・事件」
「ソロモンの偽証 後篇・裁判」
「ゾンビ処刑人」
「ゾンビランド」

<た行>
「ダークナイトライジング」
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」
「ダーリンは外国人」
「第9地区」
「大統領の執事の涙」
「タイピスト!」
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」
「TIME/タイム」
「鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス」
「鷹の爪8~吉田くんのXファイル」
「抱きたいカンケイ」
「007 スカイフォール」
「007 スペクター」
「ダラスバイヤーズクラブ」
「ダンケルク」
「チェイス!」
「チェブラーシカ/くまのがっこう」
「中学生円山」
「超高速!参勤交代」
「ちょっと今から仕事やめてくる」
「沈黙-サイレンス-」
「月に囚われた男」
「綱引いちゃった!」
「TSUNAMI -ツナミ-」
「ツレがうつになりまして。」
「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」
「テイクディスワルツ」
「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡」
「テッド」
「テッド2」
「デッドプール」
「テルマエロマエ」
「10 クローバーフィールドレーン」
「デンジャラスラン」
「トイストーリー3」
「東京島」
「TOKYO TRIBE」
「塔の上のラプンツェル」
「トータルリコール」
「ドクターストレンジ」
「Dr.パルナサスの鏡」
「図書館戦争」
「殿、利息でござる!」
「ドライヴ」
「ドラフトデイ」
「トランス」
「ドリーム」
「ドリームハウス」
「トロン:レガシー」
「トワイライトサーガ/ブレイキングドーンPart1」
「トワイライトサーガ/ブレイキングドーンPart2」
「ドントブリーズ」
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作品インデックス(な~わ)

2018年04月28日 23時23分10秒 | 映画インデックス
<な行>
「ナイト&デイ」
「ナイトクローラー」
「9<ナイン> 9番目の奇妙な人形」
「ニューイヤーズイブ」
「NY心霊捜査官」
「脳内ポイズンベリー」
「のぼうの城」
「ノルウェイの森」

<は行>
「her 世界でひとつの彼女」
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
「ハートロッカー」
「ハーフデイズ」
「バーレスク」
「はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳」
「ハイブリッド刑事」
「バウンティハンター」
「博士と彼女のセオリー」
「バクマン。」
「パシフィックリム」
「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
「パッセンジャー」
「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」
「パディントン2」
「ハドソン川の奇跡」
「バトルシップ」
「パレード」
「バレンタインデー」
「ハンガーゲーム」
「阪急電車 片道15分の奇跡」
「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」
「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」
「ハングオーバー!!! 最後の反省会」
「PK」
「東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden」
「東のエデン劇場版Ⅱ Paradise Lost」
「ピクセル」
「美女と野獣」
「美女と野獣(2017)」
「ビッグシック ぼくたちの大いなる目ざめ」
「ヒックとドラゴン」
「羊の木」
「ピッチパーフェクト」
「ピッチパーフェクト2」
「ビフォアミッドナイト」
「秘密結社鷹の爪The Movie 3~http://鷹の爪.jpは永遠に」
「ヒメアノ~ル」
「127時間」
「ヒューゴの不思議な発明」
「ピラニア3D」
「ビリギャル」
「ひるなかの流星」
「ヒロイン失格」
「ファインディングドリー」
「ファミリーツリー」
「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」
「フィフティシェイズオブグレイ」
「50/50 フィフティフィフティ」
「フィリップ、きみを愛してる!」
「フェーズ6」
「フォーカス」
「フォックスキャッチャー」
「武士の家計簿」
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」
「フライトゲーム」
「ブラック&ホワイト」
「ブラックスワン」
「ブラックパンサー」
「フラットライナーズ」
「フランケンウィニー」
「プリズナーズ」
「ブリッジオブスパイ」
「プリデスティネーション」
「プリンセスと魔法のキス」
「プリンセストヨトミ」
「ブルー 初めての空へ」
「ブルージャスミン」
「ブレードランナー2049」
「プレシャス」
「friends もののけ島のナキ」
「プロメテウス」
「ヘイトフルエイト」
「ベイマックス」
「ベストキッド」
「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
「ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書」
「僕が結婚を決めたワケ」
「ぼくのエリ 200歳の少女」
「僕のワンダフルライフ」
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
「ボスベイビー」
「ホットロード」

<ま行>
「マイインターン」
「マイティソー バトルロイヤル」
「マイブラザー」
「マイレージ、マイライフ」
「マジックインムーンライト」
「マジックツリーハウス」
「マチェーテ」
「マチェーテキルズ」
「マネーショート 華麗なる大逆転」
「魔法少女まどか★マギカ[新編]叛逆の物語」
「マリーアントワネットに別れをつげて」
「マリリン 7日間の恋」
「マンオブスティール」
「マンチェスターバイザシー」
「ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル」
「ミッション:インポッシブル ローグネイション」
「ミッション:8ミニッツ」
「ミッドナイトインパリ」
「ミニオンズ」
「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」
「ムーンライズキングダム」
「ムーンライト」
「メイズランナー」
「メッセージ」
「メリダとおそろしの森」
「メンインブラック3」
「もうひとりのシェイクスピア」
「モテキ」
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
「モンスター上司」
「MONSTERZ」
「モンスターズユニバーシティ」

<や行>
「ヤング≒アダルト」
「ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命」
「夢売るふたり」

<ら行>
「ライアーゲーム The Final Stage」
「LION/ライオン 25年目のただいま」
「ライト/オフ」
「LIFE!」
「ラストソルジャー」
「ラブアゲイン」
「ラブ&ドラッグ」
「ラブリーボーン」
「ラ ラ ランド」
「リアルスティール」
「リトルランボーズ」
「[リミット]」
「リミットレス」
「リメンバーミー」
「LUCY/ルーシー」
「LOOPER/ルーパー」
「ルーム」
「レヴェナント 蘇えりし者」
「レポゼッションメン」
「レ・ミゼラブル」
「RAW~少女のめざめ~」
「LOGAN/ローガン」
「ローグワン/スターウォーズストーリー」
「ローマでアモーレ」
「ローラーガールズダイアリー」
「6才のボクが、大人になるまで」
「ロストバケーション」
「ロックオブエイジズ」
「ロボット」
「ロマンス」
「ロラックスおじさんの秘密の種」

<わ行>
「ワールドウォーZ」
「わたしに会うまでの1600キロ」
「私の男」
「嗤う分身」
「ワンダーウーマン」
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「アベンジャーズ/インフィニティウォー」

2018年04月28日 00時41分13秒 | 映画(2018)
2時間半必死に戦った末の水泡。


1作の中で一定の完結をしない作品は認めたくないとこれまで言ってきたのだが、ここまで徹底的に作られると清々しささえあると初めて感じた。

本気というか、強気というか、とにかく「最凶の敵」という見出しが伊達ではなかったことは間違いない。

途中にはコメディ要素も頻繁に挟まれるし、ソーのハンマーが復活したり、反抗期のグルートが覚醒したりといった、希望を持たせるキャラクターの成長も描かれ、はらはらしながらも大団円に向かって進むいつものアクション映画と思って観ていた。

しかし待っていたのは、これまた宣伝できちんと言葉として出ていた「アベンジャーズ全滅へのカウントダウン」であった。看板に偽りなしである。

今回、「アベンジャーズ」シリーズとしては、ドクターストレンジやガーディアンズオブギャラクシーなどが初参戦し、それぞれがかなり重要な役回りを担っていた。

しかし、そんな新参者にも無慈悲な展開が訪れる。つい1~2か月前に世界的な社会現象を起こしたブラックパンサーも風とともに去った。

様々なキャラクターが交錯する化学反応を楽しむのが「アベンジャーズ」の醍醐味でもあるのだが、出入りが激しく、舞台も宇宙まで拡大して展開するので、シリーズ作品を観たことがなければ置いてけぼりは確実だ。

なにしろほぼ全作観ていてもエンドロールに映った瞬間は唖然とするほかなかったのだから。そして、気持ちを落ち着かせられればと、長いエンドロールを待った挙句に現れたおまけ映像が絶望感に更なる追い打ちをかけるという徹底ぶり。

賛否両論、というよりも、かなり否定的な感想が多く寄せられるのではないかと想像する。

「サノスは帰ってくる」と出ていたが、逆にその他のキャラクターの作品は、このエピソードが片付かないかぎりは続篇を作れないでしょう。マーベルの思い切りにただただ驚くしかない。

キャプテンもスタークも、もはや内部抗争を続けている暇はない。再集結して目が覚めるような反撃を見られるのだろうと思っているが、最後にサノスが見せた静かで穏やかな表情が実に味わい深く、そう単純な展開にはならないものと推測する。今から楽しみでしようがない。

(80点)
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「ウィンストンチャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

2018年04月15日 15時38分01秒 | 映画(2018)
これは歴史の備忘録。


備忘録とは、筆者が事実に即して書いた記録であるが、必ずしもそれが事実であるかどうかは分からない。

第二次世界大戦前後の世界史は学校であまり教わった覚えがない。だから、ヒトラーやムッソリーニは映画等で知るかぎり極悪人であり、連合国側の指導者はそれに打ち勝った英雄というくらいの認識しかないのが正直なところだ。

ナチスの猛攻を受けて圧倒的な劣勢に立たされていた英国において、首相の座を託されたチャーチルとはどのような人物で、いかに難局を乗り越えることができたのか。

本作が描くのは首相就任から約1か月の期間。短期間ではあるが、おそらくチャーチルにとって最も苦しかった日々。それが原題の"Darkest Hour"に現れている。

紛糾する英国議会から映画は始まる。戦時の挙国一致内閣を訴えて時の首相に辞任を迫る野党。勢いに押されたチェンバレン首相は退陣し、野党が受け入れ可能な首相として、海軍大臣だったウィンストン・チャーチルを指名する。

チャーチル首相の誕生は初めから波乱含みであった。弁は立つが、過去には大きな失政も犯しており、首相としての手腕は心許ない。それに加えて、映画の冒頭では、すぐに癇癪を起こして女性秘書にパワハラをするような人物として描かれる。

首相に就任してからは、「英国は決して降伏しない、戦い続けろ」との姿勢を貫いた。フランス戦線の状況が芳しくなくとも、国内向けに大本営発表を行い、ダンケルクの海岸に追い詰められた36万人の兵を助けるために、別動隊に命を差し出して囮になることを強要した。

TOHOシネマズデイということもあって劇場は満員だったが、観客はこの物語をどう捉えたのかがとても気になった。

現代人は結果を知っている。ヒトラーは極悪人であるから、歴史的に見れば和解を結ぶ選択をしようとしたチェンバレン前首相たちの考えが間違いだという前提で見る。

しかし、映画の中に自分を置くかぎり、チェンバレンや、重鎮のハリファクス伯爵が完全におかしいとは思えなかったし、チャーチルの判断の方が直感的でとても危うく映った。

例えばヒトラーを金正恩に置き換えてみよう。チャーチルの判断が正しいと思った同じ人が、彼と和解の話し合いをすることに対してどのような意見を持つだろうか。

クライマックスに差し掛かる場面、チャーチルは公用車を降りて地下鉄に乗る。彼は、乗り合わせたたった1両の乗客に、たった1駅の移動の間に聞いた話をもって、重大な政治的判断を行う。

さすがにフィクションだろうと思う。映画的演出に違いないが、近い事実があったとしたらこれは究極のポピュリズムである。

人は舞台設定を変えれば、同じ状況でも違う決断を下す。本作を観るかぎり、第二次世界大戦はたまたまことがうまく運んだ歴史としか思えなかった。判断は慎重に行わなければならない。

主演男優賞を受賞したG.オールドマン。感情の激しい彼の一挙手一投足が本作の肝なので、超がつくくらいのアップで映される場面が多かったが、これもアカデミーのメイクアップで栄冠に輝いた辻一弘さんの特殊メイクは完璧だった。

(70点)
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「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~」

2018年04月15日 14時21分08秒 | 映画(2018)
あなたの正義は間違っているかもしれない。


元来あまのじゃくであるせいか、音楽や映画に込められたメッセージを素直に受け止めることがめったにない。特に、送り手側に少しでも説教じみた姿勢や上から目線が見えた場合は瞬時に醒めてしまう。

そこにいくと劇場版の「クレしん」は、おバカなフリをしていたところから急にシリアスモードに転回してくるので、メッセージが相対的に強まるとともに、押しつけがましさをまったく感じることなく観られるのが強みだ。

今回はカンフーをフィーチャー。春日部にある中華街を乗っ取ろうとする悪の新興チェーン店「ブラックパンダラーメン」を相手にカスカベ防衛隊が奮闘するという設定である。

前半は、話の設定や善悪双方のキャラクターが凡庸であったことから、ものすごく単調に感じた。これはここ数年のシリーズの中で最低かもしれないとさえ思った。

しかし、悪役であったブラックパンダラーメンの黒幕が早々に倒されると話が一変する。しんのすけたちとともに戦っていた中華街の娘・ランが豹変するのだ。

しんのすけたちが教わった伝説のカンフー・ぷにぷに拳は、強さだけではない肉体と精神の柔軟さが求められる拳法であった。しかしランは、敵を倒すことに執心し過ぎて、社会のあるべき姿を大局的に見ることができなくなっていた。

社会を統治するのにふさわしくない人物が権力を手に入れたらどうなるか。簡単な設定なのに深い。子供でも分かるが大人も考えさせられる。この両方を満たすのが「クレしん」シリーズの伝統である。

解決策も興味深い。しんのすけたちが考え出した方法は、前半に布石となる場面が流れていたものの、まさか再びここで出てくるとはと誰もが思うとんでもないやり方だった。

ただそれはあまりにもとんでもなく、逆に「けしからん」と眉を吊り上げることさえバカバカしいものであったため、何故か「これでいいのだ」と思ってしまった。究極のおバカは世界を救えるのだ。

それにしても、現代の子供たちはジェンカなんて踊らないのだろうね。よさこい全盛だから、フォークダンス自体触れる機会はないのかもしれない。

ぼくが子供の頃に踊ったジェンカは坂本九だった記憶があるが、本作では橋幸夫が歌っていた。どっちにしても味があるし、マサオくんが中国語で歌う「プロジェクトA」などとともに、大人にしっかりと刺さる演出の一つであった。「クレしん」は独自の路線でまだまだ健在である。

(80点)
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