結局単なるバカ騒ぎ。
某製紙会社のhorrible boss容疑が話題となる絶妙なタイミングで公開を迎えた本作。
K.スペイシー、J.アニストン、C.ファレルという豪華陣を、敢えて敵役に配置したという点に大きな期待が集まった。
ところが、だ。
結果としては、ノレないコメディ作品の典型となってしまった。
ささいなことを言うようだけど、主役側の3人は確かに上司に虐げられるものの、切実さをほとんど感じない。
コメディでそうそう悲壮感をあおるわけにもいかないだろうが、K.スペイシーに仕えるニックは、冒頭では夜明け前から深夜まで勤める生活が8年続いたはずなのに、劇中では仲間と飲みに行ってばかり。
歯科衛生技師のデイルは、恋人との婚約を切に願う好青年的な導入から、劇中では3人の中でオチを担う役回りに。ジュリアのセクハラ攻撃を苦にするようにはとても見えない奔放ぶりを発揮する。
そしてK.ファレルの部下であるカートは、どこからか分からないが手当たり次第に女性を口説いちゃうという性格が追加。やっぱり悩みとは無縁な感じが。
つまり、最初10分の人物紹介だけが「モンスター上司」で、残りの時間でやってることは「ハングオーバー!」など他のどたばたコメディと何ら変わらないのだ。
そのほかにも、ニックとカートの区別がつきにくいとか、話の展開やオチに既視感がありありだとか、どうにも不満を挙げればきりがない事態になってしまった。
普通の時間つぶしであればともかくとして、要は、これだけのキャストで期待させといてこれなの?という点に尽きるのである。
(40点)
某製紙会社のhorrible boss容疑が話題となる絶妙なタイミングで公開を迎えた本作。
K.スペイシー、J.アニストン、C.ファレルという豪華陣を、敢えて敵役に配置したという点に大きな期待が集まった。
ところが、だ。
結果としては、ノレないコメディ作品の典型となってしまった。
ささいなことを言うようだけど、主役側の3人は確かに上司に虐げられるものの、切実さをほとんど感じない。
コメディでそうそう悲壮感をあおるわけにもいかないだろうが、K.スペイシーに仕えるニックは、冒頭では夜明け前から深夜まで勤める生活が8年続いたはずなのに、劇中では仲間と飲みに行ってばかり。
歯科衛生技師のデイルは、恋人との婚約を切に願う好青年的な導入から、劇中では3人の中でオチを担う役回りに。ジュリアのセクハラ攻撃を苦にするようにはとても見えない奔放ぶりを発揮する。
そしてK.ファレルの部下であるカートは、どこからか分からないが手当たり次第に女性を口説いちゃうという性格が追加。やっぱり悩みとは無縁な感じが。
つまり、最初10分の人物紹介だけが「モンスター上司」で、残りの時間でやってることは「ハングオーバー!」など他のどたばたコメディと何ら変わらないのだ。
そのほかにも、ニックとカートの区別がつきにくいとか、話の展開やオチに既視感がありありだとか、どうにも不満を挙げればきりがない事態になってしまった。
普通の時間つぶしであればともかくとして、要は、これだけのキャストで期待させといてこれなの?という点に尽きるのである。
(40点)