ゼロコロナからウィズコロナへ。中国の話ではない。一応わが国も「コロナ、こわいこわい」から「経済も動かさなければ」に大勢が移った一年であったのだ。映画館も新しいルールへ。席を空けて販売する形態はなくなったが、上映前の予告やCMの時間におけるマスク着用は引き続き奨励されている。まあ、あまり守っている人たちは見当たらないので、エスカレーターの歩き上りと同じような状況になるのは間違いなさそうだが。
そのような状況の中、2022年は前年の1.5倍の作品を観ることができた。特に10・11月に映画館へ足を運んだ。大作のひとり勝ちや配信のみの作品が増えている傾向にあるが、今後も日常的に劇場へ通うことができるように、ささやかではあるがそんな期待を持っている。
1.「ザメニュー」(11月19日)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
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計算されたシナリオ。先が見えない展開。メニューが進むごとに不穏な空気が段階を追って増していくテンポの良さ。観ていくうちに引き込まれる感覚をひさしぶりに感じた。オチも意外性があって、かつ納得のいく頃合い感。95点を付けたのは実に3年ぶり。
2.「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2月6日)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
年寄りの懐古思想と言われそうだけど、旧作の「ゴーストバスターズ」にはそれほど思い入れはなかった。でも80年代への愛着というのだろうか、あのメンバーがそろったときにはうるっと来てしまった。M.グレイスの好演が光った本作、賛否はあれどそれなりの評価はあったようで、同じキャストでの続篇が決まったとの情報が入っている。
3.「コーダ あいのうた」(4月16日)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
2014年のフランス映画「エール!」の英語リメイク。元作の名前は聞いていたが観ないままであった。そちらのファンがどう評価しているかは分からないが、本作はなんとアカデミー賞作品賞まで取ってしまった。
4.「天間荘の三姉妹」(10月30日)
東日本大震災を正面から扱った作品として後述の「すずめの戸締まり」が注目を浴びたが、先立って公開された本作もがっつり震災の映画であった。良作だと思うのだが、週間の興行収入TOP10にも入らず残念。
5.「ブレットトレイン」(10月1日)
B.ピットには珍しく娯楽に振り切った作品。原作は伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」。真田広之がこれまでにないリスペクトされた役柄で出演。中国の攻勢に見慣れた中で久々の快作だった。
6.「スパイダーマン:ノーウエイホーム」(1月8日)
数あるアメコミヒーローものでもスパイダーマンは最も物語性が強い。それも青年である主人公が成長する物語だから、観ている側の感情移入もしやすくなっている。T.ホランド版の完結篇として、MCUの第3フェーズの最終話として、ドラマティックな大団円となった。
7.「すすめの戸締まり」(11月12日)
新海誠監督が満を持して東日本大震災を描いた。緻密な画筆と同様に彼の思考も極めて繊細で、震災後の作品の作り方を相当考えていたことが、後のインタビュー等で伝わってきた。「君の名は。」以降の流れに区切りを付けたともいえる本作。今後どのような作品を作ることになるのかに注目していきたい。
8.「トップガン マーヴェリック」(8月11日)
新型コロナの影響で公開延期を重ねたが、苦労の末たどり着いた劇場公開は空前のブームを呼び起こす結果に。自信があったからT.クルーズは映画館での上映に拘ったのだろうと想像する。2022年の映画界の救世主となった。
9.「エルヴィス」(7月18日)
引き続き多く作られているミュージシャン伝記の新作。スーパースターの生涯はドラマティック。いや、ドラマがあったからこそ人々の支持を集めてスターになったのかもしれない。
10.「SING/シング:ネクストステージ」(3月21日)
5年ぶりの続篇。バスタームーンはひとつの成功に満足せず更なる野望を持ってラスベガスへ向かう。この時代、止まったら置いていかれるのだろう。理解はできるけど疲れそう。
11.「ドクターストレンジ/マルチバースオブマッドネス」(5月4日)
MCUの新サーガはマルチバースサーガ。ドクターストレンジはその中心となるべき存在だが、今のところ前サーガのアイアンマンやキャプテンに匹敵するまでには至っていないというのが世間の評価である。
12.「グッドナース」(10月21日)
配信限定作品を劇場で公開してくれるのは非常にありがたい。E.レッドメインがその澄んだ瞳の奥で何を考えているのか分からない看護師役を好演。
13.「MEN 同じ顔の男たち」(12月17日)
賛否両論(たぶん否定派が多数)のとんでも作品。クライマックスの主人公の呆れた表情がツボにはまった。
14.「ドントウォーリーダーリン」(11月11日)
こちらもあまり評価は高くないようだが、シリーズものではないオリジナルで果敢に勝負することにそれなりの意義があると思う。H.スタイルズは本業の音楽で大活躍。本作監督のO.ワイルドとは別れた模様。
15.「ソー ラブ&サンダー」(7月16日)
サノスとの戦いや仲間との別れを経て燃え尽き気味だったソーが復活する物語。しばらくは神々の世界で過ごすようであり、ひとまわり大きくなってサーガの中心に戻ってきてほしい。
16.「チケットトゥパラダイス」(11月6日)
G.クルーニー、J.ロバーツの大御所二人が力を抜いて作った(?)という感じの娯楽作品。ゆったり幸せな気分に浸って映画を観たいという層はニッチかもしれないが存在すると思う。
17.「百花」(9月15日)
「半分の花火」のオチはいまひとつの感があるが、認知症が進む母親の姿と、女性として生きていた昔の姿の、いわば二役を演じた原田美枝子が光っていた。否応なしに進んで行く時の流れが切ない。
18.「モービウス」(4月9日)
最近増えてきたヴィランを主人公にした作品。J.レトを起用する点に力の入りようが垣間見えるが、今のところ存在感は未知数。
19.「シン・ウルトラマン」(5月15日)
PSBのCMで香川照之の後釜に収まった山本耕史は、本業でも怪優を目指しているのだろうか。ウルトラマンの斎藤工もそのままのノリでHINOKIYAの新CMで競演。
20.「かがみの孤城」(12月30日)
画はキレイ。キャラクターも魅力的。ストーリーをもう少し練り込んでいればかなりハマったと思うのだけれど。當真あみは2023年大きく伸びるでしょう。
21.「NOPE/ノープ」(8月26日)
得体の知れない恐怖という点では、先述の「MEN」や「ドントウォーリーダーリン」と同じカテゴリーに入れていいだろう。おそらく世間的にはJ.ピール監督作のこちらの方が評価は高い。ただ個人的には入ってこなかった。相性か?タイミングか?
22.「さかなのこ」(9月1日)
全般的に楽しいし、のんがさかなクンを演じるのも、意外性がありながらハマっていて良かった。でも、途中の集団コントか学芸会かというノリは見ていて少し恥づかしかった。
23.「ヴェノム:レットゼアビーカーネイジ」(1月9日)
ヴィランとしては古参の部類に入るヴェノム。T.ハーディ演じるエディとの名コンビぶりは安定して観ていられる。敵役にW.ハレルソンを迎えて万全の体制のはずだったけど、良くも悪くもあまり記憶に残っていない。
24.「LAMBラム」(10月23日)
絶好調のA24スタジオらしい突拍子もない発想に基づく作品。何故とか考えるものではないことは分かるのだけれど、設定の勢いを超えるものは見当たらなかった。
25.「母性」(11月23日)
前宣伝のミスリードは良くない。永野芽以が不幸になる姿は見たくないので、結果としては良かったのかもしれないけど。
26.「はい、泳げません」(6月23日)
天然でありながら運動神経は良いらしい国民的女優・綾瀬はるかを崇めるので十分なのだが、タイトルからは想像できない深い物語が隠れている。売り方を間違えたのでは?
27.「X エックス」(7月16日)
これもA24スタジオ作品。老いることは醜いという、身も蓋もない現実を見せつけてくれる。この後に作られた前日譚はどうなっているのか、それはそれで気になる。
28.「ブラックアダム」(12月3日)
せっかくD.ジョンソンを持ってきたのに、DCのシリーズは全面見直しが決まり、ポストクレジットで登場したスーパーマンとともにお役御免に。
29.「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」(11月17日)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_deject.gif)
ワカンダは正しい。
30.「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」(4月23日)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_deject.gif)
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ひさしぶりにおもしろくなかったクレしん映画。2023年は3DCGアニメらしい。不安しかない。
31.「ドライブマイカー」(2月13日)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_deject.gif)
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子供のころからキュウリが食べられない。付き合っていた女性が作ってくれた料理でもだめだった。でも好き嫌いより深刻な、間違って摂取すると命に関わるアレルギーを持っている人も多くいる。
そのような状況の中、2022年は前年の1.5倍の作品を観ることができた。特に10・11月に映画館へ足を運んだ。大作のひとり勝ちや配信のみの作品が増えている傾向にあるが、今後も日常的に劇場へ通うことができるように、ささやかではあるがそんな期待を持っている。
1.「ザメニュー」(11月19日)
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計算されたシナリオ。先が見えない展開。メニューが進むごとに不穏な空気が段階を追って増していくテンポの良さ。観ていくうちに引き込まれる感覚をひさしぶりに感じた。オチも意外性があって、かつ納得のいく頃合い感。95点を付けたのは実に3年ぶり。
2.「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2月6日)
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年寄りの懐古思想と言われそうだけど、旧作の「ゴーストバスターズ」にはそれほど思い入れはなかった。でも80年代への愛着というのだろうか、あのメンバーがそろったときにはうるっと来てしまった。M.グレイスの好演が光った本作、賛否はあれどそれなりの評価はあったようで、同じキャストでの続篇が決まったとの情報が入っている。
3.「コーダ あいのうた」(4月16日)
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2014年のフランス映画「エール!」の英語リメイク。元作の名前は聞いていたが観ないままであった。そちらのファンがどう評価しているかは分からないが、本作はなんとアカデミー賞作品賞まで取ってしまった。
4.「天間荘の三姉妹」(10月30日)
東日本大震災を正面から扱った作品として後述の「すずめの戸締まり」が注目を浴びたが、先立って公開された本作もがっつり震災の映画であった。良作だと思うのだが、週間の興行収入TOP10にも入らず残念。
5.「ブレットトレイン」(10月1日)
B.ピットには珍しく娯楽に振り切った作品。原作は伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」。真田広之がこれまでにないリスペクトされた役柄で出演。中国の攻勢に見慣れた中で久々の快作だった。
6.「スパイダーマン:ノーウエイホーム」(1月8日)
数あるアメコミヒーローものでもスパイダーマンは最も物語性が強い。それも青年である主人公が成長する物語だから、観ている側の感情移入もしやすくなっている。T.ホランド版の完結篇として、MCUの第3フェーズの最終話として、ドラマティックな大団円となった。
7.「すすめの戸締まり」(11月12日)
新海誠監督が満を持して東日本大震災を描いた。緻密な画筆と同様に彼の思考も極めて繊細で、震災後の作品の作り方を相当考えていたことが、後のインタビュー等で伝わってきた。「君の名は。」以降の流れに区切りを付けたともいえる本作。今後どのような作品を作ることになるのかに注目していきたい。
8.「トップガン マーヴェリック」(8月11日)
新型コロナの影響で公開延期を重ねたが、苦労の末たどり着いた劇場公開は空前のブームを呼び起こす結果に。自信があったからT.クルーズは映画館での上映に拘ったのだろうと想像する。2022年の映画界の救世主となった。
9.「エルヴィス」(7月18日)
引き続き多く作られているミュージシャン伝記の新作。スーパースターの生涯はドラマティック。いや、ドラマがあったからこそ人々の支持を集めてスターになったのかもしれない。
10.「SING/シング:ネクストステージ」(3月21日)
5年ぶりの続篇。バスタームーンはひとつの成功に満足せず更なる野望を持ってラスベガスへ向かう。この時代、止まったら置いていかれるのだろう。理解はできるけど疲れそう。
11.「ドクターストレンジ/マルチバースオブマッドネス」(5月4日)
MCUの新サーガはマルチバースサーガ。ドクターストレンジはその中心となるべき存在だが、今のところ前サーガのアイアンマンやキャプテンに匹敵するまでには至っていないというのが世間の評価である。
12.「グッドナース」(10月21日)
配信限定作品を劇場で公開してくれるのは非常にありがたい。E.レッドメインがその澄んだ瞳の奥で何を考えているのか分からない看護師役を好演。
13.「MEN 同じ顔の男たち」(12月17日)
賛否両論(たぶん否定派が多数)のとんでも作品。クライマックスの主人公の呆れた表情がツボにはまった。
14.「ドントウォーリーダーリン」(11月11日)
こちらもあまり評価は高くないようだが、シリーズものではないオリジナルで果敢に勝負することにそれなりの意義があると思う。H.スタイルズは本業の音楽で大活躍。本作監督のO.ワイルドとは別れた模様。
15.「ソー ラブ&サンダー」(7月16日)
サノスとの戦いや仲間との別れを経て燃え尽き気味だったソーが復活する物語。しばらくは神々の世界で過ごすようであり、ひとまわり大きくなってサーガの中心に戻ってきてほしい。
16.「チケットトゥパラダイス」(11月6日)
G.クルーニー、J.ロバーツの大御所二人が力を抜いて作った(?)という感じの娯楽作品。ゆったり幸せな気分に浸って映画を観たいという層はニッチかもしれないが存在すると思う。
17.「百花」(9月15日)
「半分の花火」のオチはいまひとつの感があるが、認知症が進む母親の姿と、女性として生きていた昔の姿の、いわば二役を演じた原田美枝子が光っていた。否応なしに進んで行く時の流れが切ない。
18.「モービウス」(4月9日)
最近増えてきたヴィランを主人公にした作品。J.レトを起用する点に力の入りようが垣間見えるが、今のところ存在感は未知数。
19.「シン・ウルトラマン」(5月15日)
PSBのCMで香川照之の後釜に収まった山本耕史は、本業でも怪優を目指しているのだろうか。ウルトラマンの斎藤工もそのままのノリでHINOKIYAの新CMで競演。
20.「かがみの孤城」(12月30日)
画はキレイ。キャラクターも魅力的。ストーリーをもう少し練り込んでいればかなりハマったと思うのだけれど。當真あみは2023年大きく伸びるでしょう。
21.「NOPE/ノープ」(8月26日)
得体の知れない恐怖という点では、先述の「MEN」や「ドントウォーリーダーリン」と同じカテゴリーに入れていいだろう。おそらく世間的にはJ.ピール監督作のこちらの方が評価は高い。ただ個人的には入ってこなかった。相性か?タイミングか?
22.「さかなのこ」(9月1日)
全般的に楽しいし、のんがさかなクンを演じるのも、意外性がありながらハマっていて良かった。でも、途中の集団コントか学芸会かというノリは見ていて少し恥づかしかった。
23.「ヴェノム:レットゼアビーカーネイジ」(1月9日)
ヴィランとしては古参の部類に入るヴェノム。T.ハーディ演じるエディとの名コンビぶりは安定して観ていられる。敵役にW.ハレルソンを迎えて万全の体制のはずだったけど、良くも悪くもあまり記憶に残っていない。
24.「LAMBラム」(10月23日)
絶好調のA24スタジオらしい突拍子もない発想に基づく作品。何故とか考えるものではないことは分かるのだけれど、設定の勢いを超えるものは見当たらなかった。
25.「母性」(11月23日)
前宣伝のミスリードは良くない。永野芽以が不幸になる姿は見たくないので、結果としては良かったのかもしれないけど。
26.「はい、泳げません」(6月23日)
天然でありながら運動神経は良いらしい国民的女優・綾瀬はるかを崇めるので十分なのだが、タイトルからは想像できない深い物語が隠れている。売り方を間違えたのでは?
27.「X エックス」(7月16日)
これもA24スタジオ作品。老いることは醜いという、身も蓋もない現実を見せつけてくれる。この後に作られた前日譚はどうなっているのか、それはそれで気になる。
28.「ブラックアダム」(12月3日)
せっかくD.ジョンソンを持ってきたのに、DCのシリーズは全面見直しが決まり、ポストクレジットで登場したスーパーマンとともにお役御免に。
29.「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」(11月17日)
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ワカンダは正しい。
30.「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」(4月23日)
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ひさしぶりにおもしろくなかったクレしん映画。2023年は3DCGアニメらしい。不安しかない。
31.「ドライブマイカー」(2月13日)
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子供のころからキュウリが食べられない。付き合っていた女性が作ってくれた料理でもだめだった。でも好き嫌いより深刻な、間違って摂取すると命に関わるアレルギーを持っている人も多くいる。