Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」

2011年07月18日 04時22分00秒 | 映画(2011)
シイタケはマジックマッシュルーム。


そのときの気分に合う映画というのがある。

今の気分は一言で言えば閉塞感。先行きの見えない難題が多い中で何が求められるかといえば、それは笑いに違いない。それも底抜けにくだらないやつ。

米国で歴史に残るサプライズヒットを果たした前作から2年。署名活動を経て何とか実現した本邦での劇場公開から1年。

「ハングオーバー」が帰ってきた。今度は、北米とのタイムラグはわずかひと月。劇場もランクアップ。

実は内容にはほとんど変化がない。

舞台はバンコクに移り、行方不明になる人物が変わり、赤ちゃんがサルになり・・・。でも、途方に暮れるフィルの電話から始まる展開など、基本はほとんど前作のなぞり書きだ。

人によっては新鮮味に欠けるなどと思うかもしれないが、よくよく考えれば、酒飲みの反省は「わかっちゃいるけど」の繰り返し。これでいいでしょ、ある意味当然と思う。

違う点といえば、今回は下品さが際立つ。

全国で唯一R-18版を上映しているということで六本木ヒルズまで足を運んだのだが、何と言おうか、とにかく来た甲斐はあった。

ヘビースモーカーのサルも含め、モラルなどあったもんじゃない。エンドロールのお楽しみも、グロさが混ざって相当に強烈だ。

まあ、でも前回同様かなり笑えた。新鮮味が欠ける一方で、前回との繋がりでにやりとさせる場面も多かったし。

ある人が80年代のヒット曲"One Night in Bangkok"を歌うところなんかは、ほとんど悪ノリでしかなかったが、妙に射抜かれてしまった。

「3」はさすがに設定を少しいじらないといけないとは思うが、楽しみなのは変わらない。もはや一流スターの仲間入りを果たしたB.クーパーは次も出てくれるかな。

(90点)
コメント (4)
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「劇場版ポケットモンスターベストウィッシュ ビクティニと白き英雄レシラム」

2011年07月18日 03時50分09秒 | 映画(2011)
卒業間近。


昨年の秋、ポケモンがフルモデルチェンジした。

サトシ、ピカチュウ、ロケット団を覗くすべてのキャラクターを一新。これまで数百にもわたるポケモンを覚えた人たちの記憶や財産は、リタイヤかステップアップを余儀なくされた。

それから9か月半。元々本放送もそれほど見ているわけではないわが子だったが、今年は前売りも特に欲しがらなかった。

今回劇場に行ったのも、時間が合ったから的な要素が強い。ニンテンドーDSも家に置いてくるほど気合いも入っていなかった。

海老名の広い1番スクリーンを見回すと、多いのはわが子より年下と思われる子供たち。いつの間にかそういう年代を通り越しつつあることを実感した。

ひょっとしたらこれが最後のポケモンかもしれない。寝不足ながら、そうした思いで劇場版を観ることにした。

サトシと一緒に旅を続ける男女。ポケモンソムリエって何だ?

スポーツ大会のように世界のいたるところで開催されるポケモンバトル。よく見りゃ動物愛護団体から非難を浴びそうだ。

今回の幻のポケモンはビクティニ、レシラム、ゼクロム。最近は、かわいい系と勇壮系を同時に登場させてくる。

ビクティニの作りは相変わらず。マカロンでおびき出し、よく分からない愛情をむき出しにやみくもに接触してくるサトシがうざい。

昔の大地を取り戻そうと奮闘するゲストキャラクターたち。結界がどうのと説明が入るが、眠い頭に全然入ってこない。なんでこんな難しい設定なんだ。

まったく筋に絡んでこないロケット団。申し訳程度でお茶を濁すくらいなら、思い切って出ない選択もあるのでは。

総じて抱いた印象は、「ポケモンって、こんなに面白くなかったっけ?」ということだった。

これまでは、ツボを押さえたキャラクター描写と、ソツなく一般的な教訓を入れ込む良品を送り続けるコンテンツとして認識していたはずなのだが、入口が変わっただけでこんなに変わるとは予想外だった。

体調にもよるところも一部あるかもしれない。でも、一番の理由は、子供とポケモンの距離が離れつつあることだろう。

アンパンマンもプリキュアもそう。文字通り世界が変わりつつあるのだ。

と言いながら、ビクティニのぬいぐるみはしっかり買わされたが。

(45点)
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