お仕事集。
音楽にはベスト盤があるけど映画にはない。
毎年コンスタントに作品を世に送り続けているW.アレンの軌跡がよく分かる本作は、彼のベスト盤みたいなものかもしれない。
それも、「映画と恋と」という邦題が表すように、彼が関わって、そしてそれが明らかに作品の中に生かされている女性との関係についても掘り下げられる。
アレン作品を初めて映画館で彼の作品を観たのは「カイロの紫のバラ」あたりだったと思う。「アニーホール」や「マンハッタン」の頃は子供過ぎた。
彼の作品は大作じゃないから、仙台ではなかなか上映してくれなかった記憶がある。就職して東京に出て「誘惑のアフロディーテ」を観て、そこから定期的に観るようになった。
この時点で結構恋愛ものには無理が出始めていたけど、そこから更に20年、さすがに出演はしないまでも、今も大人の懲りない恋愛を描き続けるバイタリティーには敬服せざるを得ない。
この映画で改めて知ったが、彼にとって作品の「数量」はそれなりに重要らしい。たくさん作ってれば何か当たるかもとうそぶいていたが、作り続けること自体が彼の才能の成せる業であり、故に多くのトップスターがこぞって出演を希望するのだろう。
彼のことだから大丈夫だとは思うが、これからも周りの評価に惑わされることなく、彼のペースで「らしい」作品を次々に発表してもらいたいと思う。
(70点)
音楽にはベスト盤があるけど映画にはない。
毎年コンスタントに作品を世に送り続けているW.アレンの軌跡がよく分かる本作は、彼のベスト盤みたいなものかもしれない。
それも、「映画と恋と」という邦題が表すように、彼が関わって、そしてそれが明らかに作品の中に生かされている女性との関係についても掘り下げられる。
アレン作品を初めて映画館で彼の作品を観たのは「カイロの紫のバラ」あたりだったと思う。「アニーホール」や「マンハッタン」の頃は子供過ぎた。
彼の作品は大作じゃないから、仙台ではなかなか上映してくれなかった記憶がある。就職して東京に出て「誘惑のアフロディーテ」を観て、そこから定期的に観るようになった。
この時点で結構恋愛ものには無理が出始めていたけど、そこから更に20年、さすがに出演はしないまでも、今も大人の懲りない恋愛を描き続けるバイタリティーには敬服せざるを得ない。
この映画で改めて知ったが、彼にとって作品の「数量」はそれなりに重要らしい。たくさん作ってれば何か当たるかもとうそぶいていたが、作り続けること自体が彼の才能の成せる業であり、故に多くのトップスターがこぞって出演を希望するのだろう。
彼のことだから大丈夫だとは思うが、これからも周りの評価に惑わされることなく、彼のペースで「らしい」作品を次々に発表してもらいたいと思う。
(70点)