4月から北海道に住居を移し、最も近い映画館が車で1時間という環境になった2014年。
大分に単身のときも似たような状況ではあったが、今回はその北見市も7スクリーンのイオンシネマだけと厳しさはレベルアップ。
その中で、途中まで貯まっていたTOHOシネマズのマイルをなんとか6,000まで押し上げたのでありました。
年末に観た作品は記事のアップが追い付いていませんが、ひとまず1年の振り返りを先に上げておきます。
1.
「ジャージーボーイズ」(10月2日)
これまで
C.イーストウッド監督作品を高く評価した記憶はなかったが、これは文句なしに心に入ってきた。音楽の力を再認識する以上に、要所を的確に押さえて作品に仕上げる力量に感服した。
2.
「アバウトタイム~愛おしい時間について」(10月18日)
R.マクアダムスが正調ヒロインとして出演していることにまず喜び。恋愛+タイムトラベルの素材をうまく生かしつつ、深く味わいのある着地点へ導く物語に更なる満足。
3.
「X-MEN:フューチャー&パスト」(6月7日)
H.ジャックマンのウルヴァリンにまた会えるだけでも感動モノなのに、「ファーストジェネレーション」の出演陣も加わって、時空を超えるスケールの物語が展開するのだから贅沢だ。しかもまだ続くらしい。
4.
「ダラスバイヤーズクラブ」(2月23日)
M.マコノヒーが見事にオスカーを獲得。マッチョな古いアメリカを具現化したようなカウボーイが現代社会にくさびを打つ意外性という本作の売りを見事に体現。
5.
「ゴーンガール」(12月29日)
ある女性の失踪事件から、ひとつひとつ事実が明かされるごとに、表だったカードがすべて裏にひっくりかえるように話が大きく展開。気持ちよく振り回された挙句に、どうにも動きようがなくなった時点でEND。あーこわい。
6.
「ビフォアミッドナイト」(2月13日)
映画のような美しい出会い(映画だけど)。あれから9年+9年。出会いは想い出のままが良かったのか?でも、枯れた関係もそれはそれで味があるもので、どう転ぼうと人生は続く。正解と思った者が正解。
7.
「アメリカンハッスル」(2月1日)
オスカー最多ノミネートも派手に撃沈。手際の良いだましもいいが、どこか不完全で人間臭い人物が織りなす悲喜劇の方が観る者をひきつけるのは常。
8.
「ガーディアンズオブギャラクシー」(9月19日)
2014年の掘り出し物。がらくたに近い寄せ集め集団という設定だから、肝となるのはそのがらくたぶり。特に植物をキャラクターに入れてくる意外性はポイント高かった。
9.
「ブルージャスミン」(5月23日)
また
W.アレンがオスカーをもたらした。
C.ブランシェットは折り紙つきの実力を持つ女優だが、物理的アプローチではない演技で文句なしの戴冠というところに、アレン作品の真骨頂をみた。
10.
「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」(4月27日)
今回は父ひろしにスポット。「泣ける」を安易に押す風潮はどうかと思うが、これはまさにガチンコで泣けてしまうのだからしよーがない。日常の家族の風景を積み重ねてきた20年超はだてじゃない。
11.
「寄生獣」(12月28日)
染谷将太、結婚だそうです。相手が
菊池凛子とはミギーもびっくり。
12.
「西遊記 はじまりのはじまり」(12月13日)
実は妖怪だった孫悟空を、とんでもねー映像で楽しく見せる。なぜかの「G-MEN75」にも心が躍った。
13.
「怪しい彼女」(7月27日)
変な歴史映画が空前のヒットとなっているらしいが、韓国といえばやっぱりコメディかなと再確認。最後にほわっとした気持ちにさせる作品、意外と作るのは難しいようで。
14.
「アナと雪の女王」(3月21日)
言わずと知れたモンスター作品。
J.トラボルタが名前を言い間違えた
I.メンゼルは紅白歌合戦出演。なぜここまでヒットしたかって?分かりません。
15.
「超高速!参勤交代」(9月7日)
アイデア次第でまだまだ時代劇はイケる。案外続篇も作れそうな素材である。
16.
「TOKYO TRIBE」(9月16日)
最近はバラエティ番組で恐妻キャラを披露するなどとっつきやすくなってきた
園子温監督作品。ラップミュージカルには驚いた。「練馬ザF○○KER」が耳から離れない。
17.
「あと1センチの恋」(12月27日)
近年まともな恋愛映画を作れる唯一の国イギリス。下ネタをところどころに挟みながらも下品になり過ぎないところがお国柄か。当然主人公は文句のつけようがない美男美女。
18.
「her 世界でひとつの彼女」(7月8日)
「LUCY/ルーシー」と公開順が逆ならば、続きモノとして観られたかも。声に惚れるって決してないことではないので、ぎりぎりで現実感がとどまっている感じ。
19.
「ベイマックス」(12月28日)
元はMARVELの話と聞いて納得。サンフランソウキョウの街をただ散歩する映像だけでも楽しそう。
20.
「大統領の執事の涙」(2月16日)
リベラル大好きハリウッド。本作も大ヒットしたらしいが、オバマ大統領は中間選挙で大敗北。難しいものです。
21.
「LUCY/ルーシー」(8月30日)
S.ヨハンソンを愛でるための映画。そのあたりは巧い
L.ベッソン監督。
22.
「フライトゲーム」(9月17日)
闘うオヤジを土壇場まで追い込む展開は見事も、後半は力技に頼ってしまい主人公に屈するハイジャック話。邦題に魅力なし。
23.
「嗤う分身」(11月13日)
いつでもなければ、どこにもない世界。不安定な世界観に
J.アイゼンバーグの二役演技がハマる。
24.
「ホットロード」(8月17日)
3代目J SOUL BROTHERSはレコード大賞受賞だそうです。視聴率もそれなりに2ケタとっていたようです。自分が関わらない世界が激増しているようです。
25.
「インターステラー」(12月13日)
気が遠くなる旅を続けて絶望感しか持てなくなったところに5次元が出てきてすべてを繋いでしまうという荒業。頭のいい人は違うなと。
26.
「GODZILLA」(8月16日)
何度でもよみがえるゴジラ。今回のハリウッドは愛情たっぷり。凶悪クリーチャーにさんざん暴れさせた後に御大として登場。
渡辺謙も名誉職のような出演に見えた。
27.
「オールユーニードイズキル」(6月28日)
コンティニューしますか?経験値は引き継ぐことができます。いかにもゲーム世代の発想はメイドインジャパン。冒頭の無力な
T.クルーズが新鮮。
28.
「プリズナーズ」(5月24日)
P.ダノの顔がとんでもないことに。物理的に囚われ、精神的に囚われ、台無しになっていく人生。
29.
「私の男」(7月13日)
流氷殺人と近親相姦。モスクワ国際映画祭で栄誉を得ても未だに地元凱旋情勢ができない問題作。
二階堂ふみは同世代の中で頭一つ抜け出した感じ。
30.
「6才のボクが、大人になるまで」(12月30日)
R.リンクレイター監督、こんなプロジェクトも手掛けていたのね。実験としては面白いけど、その先に訴える何かがもう一つ欲しかった。
31.
「LIFE!」(3月21日)
思えば昨年の今頃は「アカデミー賞最有力」の文字が躍った宣伝を打っていた気がする。結果的には賞レース、興行とも地味な展開に。
32.
「マチェーテキルズ」(3月1日)
なさそうだからこそ作られた続篇。宇宙に行って次はどうなる?と思わせておいて何も作らないのがベストと思う。
33.
「そこのみにて光輝く」(5月3日)
退廃した空気が充満する夏の函館。
綾野剛の外見が輪をかけて荒んでいてぴったり。
池脇千鶴ともども地に足のついた路線を歩みつつあるようだ。
34.
「キックアスジャスティスフォーエバー」(2月22日)
C.グレース・モレッツが成長してしまう前に撮らなければいけなかった続篇。とはいえ、キックアスが修行で強くなっちゃって普通のアクションになってしまった。
35.
「イコライザー」(11月4日)
無敵の
D.ワシントン。楽しそうにDIY仕置人を演じる姿は意外に映った。
36.
「好きっていいなよ。」(8月9日)
福士蒼太、どんどんお仕事引き受けます。映画にドラマに引っ張りだこも役柄はほぼ一定。2015年も壁ドンキャラで貫けるか。
37.
「アメイジングスパイダーマン2」(5月5日)
こんなに短期間のリブートがアメイジング。それでも続篇が作られる程度に評価が良かったのもアメイジング。
38.
「MONSTERZ」(5月30日)
この手のおおげさ作品に欠かせない存在になったのが
藤原竜也。同じく暑苦しい
山田孝之とのコンビはぴったり。
石原さとみは暑さで気絶。
39.
「白ゆき姫殺人事件」(4月6日)
井上真央の笑顔なき地味演技よりも違和感だったのは、固形石けんがヒット商品になるという設定。
40.
「チェイス!」(12月14日)
インドが真剣になった。国力が増してきたことで、世界を意識するようになってきたのだろうか。シカゴを舞台に牧歌的な要素は皆無。
41.
「紙の月」(11月22日)
幸薄い
宮沢りえというキャラクターを前面に手堅く作っているように見えた。ただまとめ方をみるかぎり、この愚かしい人物と行為を全否定しているわけではないんだよね。
42.
「海月姫」(12月27日)
待望のコメディエンヌ
能年玲奈も、物足りない感は否めず。同世代女優が積極的にキャリアを重ねるのと対照的に選ぶ作品を限定しているようだが、この戦略は功を奏すのか。
43.
「300 帝国の進撃」(6月22日)
まさかのエロ展開に開いた口が塞がらなかった。邦題もとってつけたようで安っぽさ全開。
44.
「渇き。」(7月4日)
中島哲也監督作品としては最も残念な結果に。それはどこをどう見ても娘がバケモノだから。「真実の行方」のE.ノートンくらいに前振りをしないと驚けない。これで娘が実は天使だったら凄かったのだが。
45.
「NY心霊捜査官」(9月21日)
俗人神父ががんばる悪魔祓いモノ。神父のキャラをもっと突き詰めていけばもっと面白い話になったかもしれない。
46.
「美女と野獣」(11月15日)
さしたる理由もなく美女に想いを寄せられる野獣がうらやましい。
R.セドゥはディズニーアニメのプリンセスより明らかに美女だった。
47.
「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」(12月14日)
期待値が高くなかったので憤ることもなかったのですが、もう少しこの作品独自の見せ場が広げられたのではないか。お決まりのハッピーエンドへ続く道のりもお決まりでは評価のつけようがない。
48.
「神さまの言うとおり」(12月13日)
退屈するわけじゃないから時間つぶしとしてはいいのだろうけど、あのエンディングはないかなと。予告篇で何度も観てきたし、その後を見せなければお金払う意味がありません(と言いながらフリーパスポートで観たのだけれど)。