驕れる者の末路ということかな。
あの「エイリアン」からほぼ30年。R.スコットがまだこの手の作品を作ることが意外だった。
冒頭。地球と思しき壮大な原風景に一人佇むエイリアンが自ら果てる。
その後は、歴史的発見に感化された学者や技術者たちによる人類の起源探索となる。
高貴な次元に立つはずの学術的アプローチは前半早々に絶望的な展開へと変貌するが、その破たんのきっかけは外からと内からの2本。
惑星に巣食う未知なる生物はともかくとして、探索の助手として開発したロボット・デヴィッドの不可解な行動は、創始者を気取ろうとした人類への報いととればよいのか。
闘う船員。逃げる船員。窮地に陥ったときにとる行動はそれぞれだ。おそらく冒頭のエイリアンも、苦難の果てに自分らの種族を守るためにあのような行動をとったということではないだろうか。
しかしながら、かたや人間は、多くの犠牲を出しながら地球の危機を何とか守ったのも束の間、新たな宇宙の旅へと向かう。エゴまる出しの主人公が悲しい。
元々が高慢な人間によるミッションであり、キャストには一切感情移入はできなかった。
C.セロンの役は何考えてるか理解できなかったし、G.ピアースに至っては何処にいるのかすら分からなかった。
その中で不気味な存在感で一人役得だったのはM.ファスベンダーであった。
あとは地球と惑星、俯瞰と接近いずれの画も、映画ならではの迫力と美しさに溢れていた(ちなみに観たのは2D)。
(65点)
あの「エイリアン」からほぼ30年。R.スコットがまだこの手の作品を作ることが意外だった。
冒頭。地球と思しき壮大な原風景に一人佇むエイリアンが自ら果てる。
その後は、歴史的発見に感化された学者や技術者たちによる人類の起源探索となる。
高貴な次元に立つはずの学術的アプローチは前半早々に絶望的な展開へと変貌するが、その破たんのきっかけは外からと内からの2本。
惑星に巣食う未知なる生物はともかくとして、探索の助手として開発したロボット・デヴィッドの不可解な行動は、創始者を気取ろうとした人類への報いととればよいのか。
闘う船員。逃げる船員。窮地に陥ったときにとる行動はそれぞれだ。おそらく冒頭のエイリアンも、苦難の果てに自分らの種族を守るためにあのような行動をとったということではないだろうか。
しかしながら、かたや人間は、多くの犠牲を出しながら地球の危機を何とか守ったのも束の間、新たな宇宙の旅へと向かう。エゴまる出しの主人公が悲しい。
元々が高慢な人間によるミッションであり、キャストには一切感情移入はできなかった。
C.セロンの役は何考えてるか理解できなかったし、G.ピアースに至っては何処にいるのかすら分からなかった。
その中で不気味な存在感で一人役得だったのはM.ファスベンダーであった。
あとは地球と惑星、俯瞰と接近いずれの画も、映画ならではの迫力と美しさに溢れていた(ちなみに観たのは2D)。
(65点)