Con Gas, Sin Hielo

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「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」

2013年04月21日 15時18分25秒 | 映画(2013)
ソースが濃すぎず、いい塩梅。


GWを目前にして、ようやく今年初めての日本映画。邦高洋低などと言われるけど、そもそも映画ファンが減っているだけなんだと思う。映画への関心を入口にしていない人たちが映画館に来て、産業としての底割れを防いでいるというのが現状に違いない。

さて、そんな映画ファンではない子供で満席となった昼の回。背景はどうあれ、やっぱり歓声や笑い声が響き渡る館内は楽しい。

B級グルメイベントが開かれる春日部に、何故かB級グルメに尋常じゃない憎悪を抱く「世界A級グルメ機構」が現れて、イベントだけでなくB級グルメすべてを撲滅しようと企てる。焼きそばを食べたいしんのすけたちは、秘伝のソースを賭けて敢然と立ち塞がるのであった。

単純な設定だし、ばかばかしいといえばそれまでであるが、単純さ故に非常に分かりやすくすっきりとまとまった話になっている。

映画版の売りである「いい話」は、かすかべ防衛隊でしっかりと描かれている(今回野原家は少し影が薄め)し、しんちゃんの代名詞でもあるお下品なギャグが少ない割りに笑える場面も多い。

ゲスト声優が基本ちょい役で、全体の流れに影響を及ぼさないのも親切なつくりだ。それでいてポイントとなるキャラはしっかり存在感を持っているから、物足りなく感じることはまったくない。

そしてこれは前作の「オラと宇宙のプリンセス」同様で敢えてそうしているのだと思うが、決して敵キャラが100%の悪ではなく、勧善懲悪の筋書きを辿りながら敵を必要以上に貶めることなく後味の爽やかなエンディングを迎える点も興味深い。

「やっぱり、おいしいじゃないか・・・」って、いい台詞だと思う。

(80点)
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「シュガーラッシュ」

2013年04月07日 14時57分57秒 | 映画(2013)
ヒーローは何かを背負っている。


着想はいわば「トイストーリー」のゲーム版。プログラム通りに動いているゲームのキャラクターたちが、ゲーセン閉店を境に思い思いの活動をしているという世界。

創成期から現代に至るまで、様々な時代のまさしく「解像度」が違うキャラが同じ画面に出てくることがおもしろいし、キャラの性格もゲームの種類によってこれまた多様で楽しませてくれる。

その中でも、邦題のタイトルにもなっている「シュガーラッシュ」というゲームに暮らすキャラは、原宿をモデルにしたと言われる「カワイイ」少女たち。

ゲームの世界全体も色彩華やかなポップな光景が広がっており、この辺りはまさに外国ウケするニッポンの文化だ。同じくわが国が世界に誇るクールジャパンの代表格であるゲーム・アニメと実に相性がいい。

そして、そうした設定のおもしろさにただ寄りかかるだけではなく、通常の作品としての脚本の作り込みが丁寧にされているので、誰が観ても全篇に渡って画面にひきつけられること間違いないのではないかと思った。

ヒーローに憧れつつもただ悶々と冴えない日々を送るラルフの姿は、子供より中高年に響くかもしれない。セラピーに参加している他の懐かしゲームキャラと合わせて。

そんなラルフが無茶をして飛び出して、「シュガーラッシュ」の世界にいる少女・ヴァネロペと出会ったことをきっかけに多くのことを学ぶ物語は、定番というより鉄板の成長物語だ。

ヴァネロペの境遇に心を動かされ、ひと肌脱ごうと思い立った瞬間からラルフはヒーローになった。

他の誰かの役に立つこととして役割を果たす。時には辛い選択をすることもあるかもしれないが、だからこそヒーローなんでしょう。

物語の鍵となる伏線もきれいに張られていたと思う。

ラルフが全てを壊し、フェリックスが全てを直すというキャラクター設定、「ターボする」という禁止事項の言われ。

その他挙げたらきりがないし、単に勘が鈍いだけかもしれないが、ことごとく「あ、そうつながってくるんだ」と感心することしきりだった。

観た直後から何度でも観たくなったし、続篇やスピンオフをぜひ作ってほしいと思った。

あと、AKB48の楽曲はエンドロールにしっかりクレジットされていたから、あれは全世界に流れているのだろう。アイドルも世界に通用する時代が来るのかな。

(95点)
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