ALQUIT DAYS

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嵐の週末

2020年09月07日 | ノンジャンル
9月の台風と言えば、一昨年の21号が予想外に
大きな被害をもたらした記憶が新しい。

近畿、なかんずく大阪に来る台風は、
直撃と予想されていても、直前で逸れることが多く、
過ぎてみれば、何という事はなかったということが
多かった。

そんな何の根拠もない楽観と、舐めた意識を
吹き飛ばすかのような、猛烈な台風だった。

もう2年になるというのに、未だに修復がなされて
いないところも多い。

今回の台風10号は、進路こそ西に外れている
とはいえ、その気象衛星の画像に慄然とした。

くっきりとした台風の目は、まさしく21号の時を
思い出させるものだった。
進路にしても、あくまでも予測であり、どこで
どうなるかはわからない。

様々に、不測の事態に対応できるように
準備した人も多かったのではないか。

実際のところは、風や雨が強まっただけで、
台風らしさもなく過ぎ去ってしまった。

いや、しまったというのは、おかしい。
何事もなく、過ぎてくれたというべきである。

おかしなもので、想定していた状況よりも
遥かに軽微で、拍子抜けしてしまうと、
何だか損をしたような気になるのが大阪人である。

拍子抜けというのは、つまりは良かったのであり、
手ごたえ十分であれば、大きな被害が出たであろう。

万全を期して、拍子抜けする。
災害大国においては、結果としてはこれが
最高のものであろう。

最悪を想定し、できる限りの準備をして、
いざその時に、なんやそれと拍子抜けするのが、
いわば、幸せというものなのである。





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