ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

有言実行

2007年09月22日 | ノンジャンル
「もう飲めへんて言うてるやろ!」

病院へついた途端、初診であろう患者と、その母親、ワーカーさん
とが、なにやら揉めている。

患者は診察を待っていられない用事があるようで、母親は、早速
家族ミーティングに参加している最中のようであった。

こういったケースも含め、昔ほどでは無いにしろ、たまに急患で、
診察中に、2回も救急車が来る事もある。

たかが2-3時間の待合いの間にも、様々なドラマがある。

久し振りに見掛けたひとは、スリップして、また今日から
やり直しという事であった。
私と話していたわけではなかったが、スリップに至ったまでの
経緯を事細かく、しつこく話されていた。
私には、弁解、言い訳としか聞こえなかったが、一体誰に向かって
弁解をしているのかと不思議に思っていた。

それ以上に、今度は、口先でいくら断酒と言ったところで、
飲む人は飲むというような事まで言い出した。

思わず、「自分のことかよ」と口に出かかったが、なんとか抑えた。

「不言実行」ということが、一つの美徳とみなされているが、
その最悪の現れ方は、暴力である。

飲んでいる頃は、有言不実行で、次第に語る事も、行う事も出来なく
なっていった。不言不実行。話もせず、行動もおこさない。
生きているという事からかけ離れた状態となっていくのが
この病気なのだ。

今、私達は、「一日断酒」を宣言して、それを実際に行っている。
そしてこれからもそれを積み重ねていく。
話し、語り、具体的に行動していく。つまり、生きるという事だ。

「有言実行」こそが、私たちの姿であらねばならない。



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