再見

中国からのお客様を迎え、夕食にホテルへ迎えに
行った時の事。

ホテル近くの路上で、一人の女性に声を掛けられた。
顔を見ても誰だかわからない。
○○さんと私の名前を呼んだので、知り合いには
違いない。

怪訝な顔をしていると、昔なじみの店にいた
女性であった。

飲まなくなってからも、接待などで使っていた
店だが、もう10年も前に閉めてしまった。
オーナーの病気が原因だった憶えがある。

彼女とは連絡先も交換していなかったので
知らなかったが、その後すぐに別の店で勤めを
始めたらしい。

10年振りというのはかなりのものだが、よく私だと
気づいたものだ。
全然変わっていないので、すぐにわかりましたと
言っていたが、それは断酒4年という安定期に
入ってからの10年であるからこそであろう。

連絡先を交換して、後日寄ってみた。
いろいろと懐かしい話もできて、楽しい
ひと時であった。

彼女は帰化した中国人で福建省の出身である。
美味しいお茶をお土産にもらった。

また中国からのお客様の折に使える店が増えた。