ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

余震

2018年06月19日 | ノンジャンル
混乱の一日が終わり、夜が明けると、交通網も
完全とは言えないものの、ほぼ復旧していた。

災害に弱い都市部とはいえ、大したものである。

夜中や早朝に、体感できる余震が数度あった。
揺れよりも、建屋のきしむ音で何度か目が覚めた。

今回、構造物の被害が極めて小さかったのは、
揺れの時間によるところが大きい。

強い揺れではあったが、その時間的長さはかなり
短かった。
阪神・淡路の時は、かなり長いスパンで揺れていた
記憶がある。

おさまったかと思った時にまた強い揺れが来る
といった具合だった。

揺れる時間が長いと、構造物によっては共振を
起こし、地震自体の揺れよりも大きな揺れとなる。
ビルの倒壊や、高架道路の倒壊もこれによる。

今回、倒壊したのは、やはりお寺などの
瓦ぶき屋根を持つ構造物と、ブロック塀だった。

木造で瓦ぶきというのは、重心が高く、
倒壊しやすい。
ブロックなどは、内部の鉄筋や外的補強が無ければ
いとも簡単に倒れる。

レンガ造りという建屋は、耐震性が極めて低く、
関東大震災で壊滅状態であったため、その後の
建築ではほとんど使用されていない。
外壁に、レンガ風な装飾を施したものはあるが、
レンガ積みで建てられたものは今ではほとんどない。

こうしてみると、条件の差は明らかにあるものの、
阪神・淡路以降、進められてきた耐震対策は
それなりに功を奏したと言える。

地震発生日はともかく、その翌日にはほぼ
平常を取り戻したという復元力は大したものだ。

人においても、日頃からの意識と備えが、
いざという時のための、復元力の蓄えと
なるのだろう。

今回もまた、無防備でいたわけで、被害が最小
という事に救われたわけだが、これを機に、
必要最低限の防災セットを準備しておこうと思う。