ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

秋雨

2017年10月18日 | ノンジャンル
秋雨前線が停滞する中、南方で台風も発生し、
肌寒い雨の日が続いている。

昨年は、秋をすっ飛ばして、冬が来たよう
であったが、今年は秋の夜長を楽しめるかと
思いきや、同じようにいきなり冬支度が必要に
なるやもしれぬ。

街の木々も紅葉を飛び越していきなり葉を落とす
ような勢いだが、いまだに朝顔が咲いている。

どうも、ここ何年かの気候の不順は、四季折々の
周期さえ狂わせているようだ。

意外とこの気候の不順というのは人体にも精神にも
大きな影響を与える。

急に寒くなって血圧が上がり、倒れる人もいれば、
気持ちが滅入り、日常生活に支障をきたす人も
いるだろう。

厄介なのは、春先と同じように、おかしな行動に
出る人も増えるということである。

やはり、冬から春へ、夏から秋へという時期は
要注意なのである。

昔、受験で頭がいっぱいいっぱいであった時、
担任の教師は、道端にひっそりと咲く花を眺める
余裕を持てと仰った。

何をのんきな事をと思ったが、それとなく
気にかけていると、ちょっとしたアスファルトの
隙間、ブロックの割れ目、路傍の石の間に、小さな
生命が健気にも芽を吹き、花を咲かせている。

誰に気づかれずとも良い、自分なりの花を咲かせて
いこうという気になったものだ。

その先生は、そんなことを言ったかと、覚えて
おられないかもしれないが、受験のノウハウや
名言めいたことではなく、そのささやかな一言が、
今でも時折、私に気づきを与えてくれる。

そして、何より、自身の生きづらさの中で、
今なお、支えとなる教えでもあるのだ。

雨に濡れる季節外れの朝顔を眺めながら、
子育てではなく、子育ちに彼は焦点を置いて
いたのではないかと、ふと思ったのである。