ALQUIT DAYS

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医療事故

2017年10月04日 | ノンジャンル
モルヒネの投与ミスで患者を死なせてしまった
医療事故の記事を読んだ。

どうも内容的に、今一よくわからないので、
調べてみると、どうやら準備していたアンプルが
5CC(5ミリリットル)液、50ミリグラム薬剤の
もので、医師の2.5という指示に、看護師が
2.5CCと勘違いして投与したという事らしい。

医師の意図は2.5ミリグラム、つまり0.25CC
であったので、10倍の量を投与したことになる。

通常の投与が5-10ミリグラムであるのに、
なぜ準備されたのが10ミリグラムでなく
50ミリグラムのアンプルだったのか。

更に、2.5の指示を2.5CCと勘違いしたとして、
アンプル表記の薬剤は50ミリグラムなので、
投与量は25ミリグラムとなるのは単純に計算できる。

それが通常よりも遥かに多い量であることに
なぜ疑問を持たなかったのか。

薬剤の状態によって、単位は複雑であることは
承知しているが、ならば医師側もしっかりと単位まで
指示すべきである。

医師側、看護師側、準備、共に問題があったと言える。

我々の仕事でも、いわゆる契約事項や指示関係に
ついては、ダブルコンファメーション、つまり
二重確認が原則で、重要事項になれば、三重、四重と
ダメ押しをする。

まして人の命にかかわる現場で、確認が疎かになって
いては、その病院の管理体制まで疑われて当然である。

二重確認の原則は、人はミスを犯すということを
大前提にし、そのミスを事故につなげないためにある。

緊急の時にこそ、この原則が真価を発揮する。
急を要する時は、普段の何倍もの確率でミスが起きる
ことを肝に銘じておかねばならないだろう。