雑草は強いから、どこにでも生えてくるのではない。
過酷な環境に耐え、踏みつけられ、刈られ、
引っこ抜かれてきた経験が、コンクリートやアスファルトの
割れ目からでさえ芽を出す生命力を育んできたのである。
人もまた、苦難によってこそ成長がある。
初めから強い人などいない。
乗り越えていくその苦闘の中に、強さというものが
育まれていく。
それは、他者をなぎ倒して、今の自分を高い位置と
することとは根本的に違う。
自らが一ミリでも、一歩でも前へ進もうとする
力なのである。
強ければ強いほど、他者に優しくなれるのである。
雑草という草はない。 それぞれにちゃんと名前がある。
どんな苦境にあっても、それぞれの芽をだし、
それぞれの花を咲かせていけばよい。
自分らしくというのは、そういうことなのである。
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