ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

個性

2008年10月22日 | 食の安全
今日は市議になる、ズウーと前のお話です・・・、
肉の偽装を告発し、その結果理事長を解任された後、私は食品を扱う仕事を自分で立ち上げました。
   ※偽装告発が、何故解任になるのか不思議に思われるかもしれませんが、15年前は、そんな時代でした。

そんな経過の中で立ち上げた仕事ですから、偽装は許せないとの方針で、そのためには現地確認をすることを怠らないように心していました。
そんな流れで、一週間かけてアメリカのオーガニック市場や認証団体、畑などを視察したことがあります。

当然食事は現地のレストランを利用したのですが、カリフォルニアでのドライフルーツ栽培の視察中、昼食をファミリーレストランで取ることになりました。

一緒に行った仲間が、メニューを見ながら、メニューにない「アイスティー」を注文しました。(何故か、アイスティーはメニューにありませんでした。)
その時のウエイトレスの対応ですが・・・、

「アイスティー」がメニューになかったためか、一瞬何のことが意味が分からなかったようで、目をぱちくりしていましたが、そのうち笑顔になり、「OK」の返事。
しばらくしたら、大きなグラスにナミナミト入ったアイスティーが運ばれてきました。

この光景、どうってことないのですが、私はその場に居合わせて「日本だったら・・・」と考えてしまいました。
日本だったら、(ファミリーレストランでは)メニューにないものは、ほぼ間違いなく「拒否」されるでしょう。

「申し訳ございませんが、当店ではお取扱いしていません・・・」と。

このカリフォルニアでの体験から、お客様の立場に立って、可能な限りのサービスをする姿勢を学びました。同時に、そのような対応が許されているファミリーレストランの経営方針にも驚いたものです。
この光景は、規格品をあらゆる所に求める日本社会と、個性を重視するアメリカ社会との根本的な違いに由来する問題かもしれないのですが・・・。

臨機応変に対応したそのときの若い女性の笑顔が未だに忘れられません。
それ以来・・・私は滅多にファミリーレストンには行かないのですが・・・、ファミリーレストランに入ると必ずウエイター、ウエイトレスの対応を注視するようになりました。
私に映る日本のファミリーレストランで働いている人は、制服を着て、同じ顔の表情をして、皆一様に微笑んでいるのですが、心から微笑んでいるとは思えない事務的に動いている集団に見えてきます。

サイゼリアのピザ騒動をテレビで見て、思わず10年以上も前のアメリカでのやり取りを思い出してしまいました。

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