ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

議会不活性化委員会 その5

2010年04月20日 | 議会改革
議会不活性化委員会が設置され、その後制度変えが行われた。その中で一番の問題はこれまで市議に与えられてきた40分の一般質問の発言時間が大幅に減らされたことだと、私は考えている。

昨年12月議会でこの問題が採決され、今年3月議会から実施された。
導入時の議会での討論模様をお知らせする。

クリック平成21年12月16日浦安市議会議会中継

議会中継を見れない環境もあるので、以下で文書による議事録も公開する。
   (長いので、分割する。)

○議長(岡本善徳君) 発議第15号 浦安市議会会議規則の一部を改正する規則の制 定について、提出者より提案理由の説明を求めます。
 提出者、山崎次雄君。
    
◆(山崎次雄君) 発議第15号に関して、提案理由の説明を行いたいと思います。
 この点につきましては、議会運営委員会並びに浦安市議会活性化特別委員会の中でさ んざんもんできた話でございますので、議員の方々には周知の事実ということと理解しておりますので、案文を朗読し、発議の提案理由とさせていただきます。
     (発議案朗読)
 なお、参考資料といたしまして新旧対照表を配付させていただいておりますので、お 目通しのほどよろしくお願いいたします。
 以上で提案理由の説明を終わります。
○議長(岡本善徳君) 以上で提案理由の説明が終わりました。
 これより質疑を許します。
 質疑ありませんか。
 広瀬明子君。
     
◆(広瀬明子君) それでは、発議第15号 浦安市議会会議規則の一部を改正する規 則の制定について、発議者の山崎議員に質疑を行わせていただきます。
 まず、今の提案理由の中に、さんざんもんできたとおっしゃるんですけれども、もん できたのはどういう方たちですか。私は一切もむところには参加できなかった、発言も、もちろん採決にも加われなかった。どういう方たちでさんざんもんでき たのでしょうか、まずその説明をお願いしたいと思います。
 また、今回の制度替え、いわゆる今まで一般質問は1人持ち時間40分、質問回数5 回、これを大きく変更する、率直に言わせていただきますと、私からすると、後退する制度に変わると私は思っておりますけれども、何の目的でこのようなこと をされるのか、その目的を簡潔に説明してください。
 そして、どういう背景があったのか、こういうことを提案するに至るにはどういう、 何か背景があったとしか思えないわけですけれども、そこら辺について簡潔に説明してください。
 さらにお伺いいたします。
 これまで議会運営とか制度を変えるときは、私の記憶に間違いがなければ、全員協議 会というものを開いて十分な意見公開を行い、合意形成を行ってきたはずだと思います。実際、平成17年度、18年度にそのような全員協議会が何度も開か れ、私は無会派、会派がありませんでしたけれども、そこに参加させていただき、堂々と自分の意見を言わせていただき、最終的に採決の段階では私の意見は通 らなかった場面が多々ありますけれども、意見を言うチャンスはあったと思っております。ところが、今回は全くそういう手順もなく、無会派の者を完全に排除 した形で大きな制度替えをしてくる、そこのところが全く合点がいかないんですけれども、そこら辺についての正当性はどこにあったのか、お示しください。
 次に、つくられた委員会の名称は「議会活性化特別委員会」というものでしたけれど も、一般的には、今、日本の社会で、地方の本当に小さい町レベルでも議会の活性化というものが行われつつあって、むしろ私が調べた限りですと、小さい町で あるほどすごい大胆な改革が行われつつあるなと思います。そういうところで言っている議会改革、活性化というものは決して後退するものではなく、より開か れた、市民に向かって開かれた議会がつくられていきつつあると思いますが、本浦安市議会では市民に対して背を向ける、そういう内容になりつつあると私には 映っております。活性化の名のもとに全国の市議会で発言時間を狭めた議会があれば、事例があれば、具体的な議会名を教えてください。
 次に、もう一点お伺いいたします。
 この間の議事録、何回も開かれたようですけれども、議事録を読ませていただきます と、傍聴人に対しての配慮から発言時間を狭めたほうがいいんだというような意見が何点か見受けられます。例えば「「何月何日、何時ごろにありますよ」とい うことを応援していただいている方々にも伝えることができます」要するに、1人の持ち時間1時間と決めてしまえば、できますということですね。「そういっ た意味では、非常に効率的な議会になるものかなと」今回の変更を積極的に支持している方のご意見だと思います。このような発言があったようですけれども、 最短で、私たち40分間持ち時間ありましたけれども、40分間を使っていない方も過去2年間にはかなりいたわけです。40分間使っていない、自分の持ち時 間40分使っていない、そして当局の答弁を入れると、要するに1時間に満たない、そういう議員がかなりおりました。これはきちっとデータをつくって私は本 日、臨んでおりますから、わかっております。そういう場合、どういう対応を今後、考えるのでしょうか。
 例えばの話ですよ、ある議員が、実際あった事例ですね、今まで。ご自分の持ち時間 40分、もう全くそれは論外。20分ぐらいで終わってしまって、当局の答弁も20分ぐらい。要するにトータルで40分。40分も使っていない議員もおりま した。そういうときに、この制度を利用したときにどうなるんでしょうか。1時間、1時間で切っていく、だから傍聴人に、自分の支持者である、応援していた だいている方に自分のスタート時間をきっちりとお知らせできる制度になるんだという、一つの理由として挙げておりますけれども、それはどういう形で、今、 言ったような事例ですね、20分、40分で終わってしまった場合ですよ。20分時間が余ってしまう。そういう場合、私たちはこの議場で休憩時間になるのか どうか。
 そういうことは、議事録を読む限り一切議論もされていない。非常にある意味では足 りない、きっちりと議論をしていない。こういうものを制度として入れる場合、目的はわかりました。議事録を読んでいて、応援の人にスタート時間をきちっと 教えられる便利さが生まれるんだと。しかし、片や今、申し上げましたように、しっかりと持ち時間を残してしまっている人が現実に何人もいます。

○議長(岡本善徳君) 質疑を端的にお願いします。
◆(広瀬明子君) その場合どのように対応するおつもりなのか、こういう提案をして きて。義務化するんですか、1人持ち時間1時間というのは。それについてお答えをお願いいたします。
 以上、1回目です。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君に申し上げますが、議案に対する質疑ですので、自 分の考えや思い入れ等々が多いと質疑になっていない部分もありますので、その点をお気をつけ願いたいと思います。
 答弁を求めます。
 発議提出者。
    
◆(山崎次雄君) 広瀬明子議員の質疑に対する答弁をさせていただきます。
 発議提出者ということには間違いございませんが、一般の発議ではないんですね。い わゆる議会運営委員会の決定または特別委員会の決定に基づき、さらに議会運営委員会で皆さんとご協議して決定した事項を議会運営委員会委員長として、代表 として発議を行っている、すなわち一般の発議とはこれは違うんです。それぞれが決定に基づいて議長からの諮問を受け、さらにはその諮問に答申した内容に基 づいて私は発議提出者になっているわけで、議運委員長1人の発案でここに提出申し上げたものでは決してございません。
 したがいまして、それらの今までの1回目の質疑、全協でやるべきではないのかとか いう話は、全協は決定事項を決める組織ではございません。当然、議員であればそのぐらいのことはご承知ですよね。そして、その決定に基づいて皆様方に、こ の条例の一部改正をするには本会議の中で、本会議場で承認を得た上、初めてできるというシステムで提案させてもらってございます。
 すべての質疑に対して総括的にご答弁を差し上げたつもりでおります。
 以上です。

○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) それでは、2回目の質疑を行わせていただきます。
 今の山崎議員のご発言、一般の発議ではないというね、一般の発議ではないとは、ど ういうことなんでしょうか。形態は、形式はですよ、普通の発議と同じように、賛同者を募りまして、今、みずからのお言葉でもありましたように、代表として 発議しているとおっしゃいましたよね。代表であるのであるから、私は代表のあなたに、発議者に質疑する、そのためのこの時間があるのではないですか。今の ご答弁ですと、こういう場をつくること自体が無意味だと。では、どういう問題であれば、どういうことを私がここで質疑すれば、一般の発議ではないところで 今、発議してきた山崎議員はお答えになるんですか。どういう内容についての質疑であれば答えてもいいというおつもりでそこに今、座っていらっしゃるのか。
 初めて聞きました、一般の発議ではないから私が今、聞いたことは答える必要はない んだという。そういう今まで委員会、委員会ではなくて、済みません、そこに座った方っているんでしょうか。むしろそれは実質的な答弁を拒否するための詭弁 にしか思えないんですよ。
 これは大変な規則改正になるわけですよ。今まで自分が持っていた40分、
○議長(岡本善徳君) 質疑をお願いします。
◆(広瀬明子君) だから聞いているんですよ、一般の発議とどう違うんですかと、何 についてお答えいただけるんですかと。どういうことを質疑すればお答えいただけるんですかということを幾つか今、聞きました。

◆(山崎次雄君) 質疑はそれだけでいいですよ。あんたの意見を聞いたってしようが ない。

○議長(岡本善徳君) 私語はやめてください。

◆(広瀬明子君) それは、提案者が私のあれを言うべきことではないですよ。それは 議事整理権で議長が私に何かを言うのはわかるんですけれども、まさに議長のように振る舞うこと自体が、申しわけないですけれども、こういう大事なことを提 案するに、私はふさわしくないのではないかなと。今のご発言を聞いてしまいますと。
 そもそも根本的なことをもう一回、質疑させていただきます。
 大きな制度替えです。そこに全く私のような1人者の意見がどこでも反映されなかっ たということについて、意見を言う場がなかったということについて、そういう中で代表になられたご自分の、ご自身の責任をどうお感じになりますか。
 以上、お答えください。

◆(山崎次雄君) 私の責任というよりも、このいわゆる議会運営の委員の、メンバー の規則、いわゆる2人に1人ですよと、委員になれるのは。この議会規則に基づいて、1人だからなれませんよということは、しっかりこの例規集に書かれてい るではないですか。この例規集を無視してやるということにはならない。何でもルールというものはあるんです。ルールに従って委員の選出を決めたというふう に私は理解していますし、私があなたを外せと言った覚えもないし、特別委員会の選出メンバーも、議会運営委員会で選出方法等を決め、行ったものでしょう。 私が決めたわけではないでしょう。それを私の責任に転嫁すること自体、勘違いではないですか。
 以上です。

○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 最後、3回目です。
 別に責任を問うていないんですよ。こういう決め方で決めてきて、大事なことを変更 したことをどう思いますかと聞いているんです。そういう会議であった、その代表になられたことをどう思っていますかと言っているんですよ。
 私もずっとこれを、特別委員 会を設置するときの委員会とか 出ていましたからね、プロセスはわかっていますよ。何も今の提案者でそこに座っていらっしゃる方が1人で旗振って決めたなんていうことは毛頭言っていませ ん。ただ、以前こういう大事なものを決めるときは、まず全協にかけて、それこそ会派代表とかではなくて、会派の方も全員参加してそれぞれの考え方を述べ て、最終的には、今、おっしゃったように全協は決定機関ではないという、それはわかります。ただ、意見交換の場をきちっとつくって、何度も開いたではない ですかと。そういう場をつくることもなく、こういうものを一気につくってしまったことをどうお考えになりますかと聞いているんですよ。
 あとそれから、一番最初に聞きました、この制度の運用が始まったときに、余った時 間はどうするんですか。40分で終わってしまったときに、これを提案している人の何人かが言っているんですよ。1時間だときちっ、きちっと時間が読める と、自分の支持者に来ていただくときに時間を伝えやすいと。でも、40分かからないで終わってしまう人、いるんですよ。うちの議会には。いたんですよ、こ の2年間に。そういう場合はどうするんですか。
 ですから私が聞いているのは、これ、具体的なことで聞いているんです。この運用が 始まったときに、40分で終わってしまった、45分で終わってしまった、質問することがなくて。それはその議員の問題ですから、別にそれはいいんですよ。 それを私は非難しているわけではないですよ。私みたく1時間30分ぐらいガーガーやる議員もいるし、30分、40分で終わる人もいる、これはいいわけで す。

○議長(岡本善徳君) 質疑は1つだと思うんですけれども。
◆(広瀬明子君) ただ、運用が始まったときに、
○議長(岡本善徳君) その部分に対しての思い入れというのは極力避けていただい て、質疑をしていただきたいんですが。
◆(広瀬明子君) 思い入れではなくて、具体的なことで聞いているんですよ。
○議長(岡本善徳君) それはもう、1つ話が出ておりますので。
◆(広瀬明子君) では、お答えください。
○議長(岡本善徳君) 発議提出者。
◆(山崎次雄君) 話が長くて、何聞かれたか忘れちゃった。
 質疑はね、簡明にということはここにも書かれていますよね。ルールはちゃんと守っ て質疑してください。
 いわゆるこの余った時間と、一般質問が短いからと。人のことはほっとけっていうん ですよ。人のことは、それぞれが1時間以内にやればいいではないですかという話ですよ。何で人の心配あんたがしなきゃならないの。非常にね、言いがかりで すよ。
 そういう意味で、私が委員長として、ここへ代表者として提出者になったのは、議会 運営委員のメンバーから推薦されてなったんです。先ほど提出者としてふさわしくないだとか、非常に不穏当だと私は考えていますよ。無礼ですよ。みんなに選 ばれてなったんですよ。あなたに選ばれたわけではないでしょう。違いますか。答弁者としては、みんなから推薦されてここに代表として座って発議を提出して いるんです。全協で私たちの意見も聞いてくださいよと、そういうふうな委員の発言はなかったんですよ。全協でやりましょうよという発言はなかったんです よ。
     (「うそ」の声あり)

◆(山崎次雄君) そういう中で最終的に、民主主義的に多数決の中で決まったことを 私はここで代表として発議をしているということなんです。
 以上です。

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