オモロイ英字新聞

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ピン学者とキリ学者

2019-11-09 17:19:08 | Weblog

 佐々木実(1966生まれ)というノンフィクションの書き手に

最近、オジサンぞっこんだ。日経を経てフリーになり、2著を

世に送り出している。フリー歴20余年の割に著書は、少ない。

でも、中身は濃い。2著は、1.市場と権力ー「改革」に憑かれた

経済学者の肖像。2. 資本主義と闘った男 ー宇沢弘文 と経済学の

世界。

 

 前者には、タイトルに肝心の主人公の名前がない。察するに、

名を出す値打ちなし、というのが筆者の ハラではないか。

 

1. では、一銀行員が学界、政界、財界とあっという間に駆け

上がる様子。経団連の元 top 奥田の言葉がすべてを物語る。

「竹中が動くときには、カネの話がある」。印象に残る場面。

米社と政策上、名のあがるところと一切没交渉、とい言い張る

竹中。国会で、肝心の米社から受け取った手紙を突きつけられ、

顔面蒼白 。

 

 ただいま、竹中とは真逆!の 宇沢をぼちぼちと 読む。成田闘争に

ご本人がcommitしたことがある、とはビックリ。水俣病患者の姿に

自らの学問的根拠が崩壊する思い、などなど。経済学の世界はじめ、

各界の皆さんが眼前に。小難しい理論は飛ばして楽しめる。

 

  以上 の2書、現代を、戦後を、知りたい人にオススメ。

 

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