オモロイ英字新聞

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知られざるノーベル賞級学者

2019-11-22 17:37:25 | Weblog

 「水俣病患者の状態に愕然とし、これまで続けてきた 経済学が崩壊するように思えた。」 ノーベル賞に最も近い、とされた宇沢弘文(1928ー2014)の言葉。600pを越す大著・資本主義と闘った男、サブタイトルは宇沢弘文と経済学の世界。やっと半分ほど頁をめくった(読んだ、とは言いません)。当方、理論オンチ。コムズカシイ部分は、さておく。

 

  米学会で旋風を巻き起こし10年、なぜか帰国。クルマ王国の様子に怒り、目は社会の底辺へ。三里塚、水俣へ。 水俣病では、孤軍奮闘していた宇井純の講座に登壇したのは、東大教授で宇沢が初めてだった。この辺だけでも充分個性的だ。書名にある、闘ったというのは、この辺を言うか。

 

  理論関連にふれれば、いろいろあるでしょうが、なにせ理論オンチ。著者紹介に。佐々木 実は日経記者を経てフリー。前著・市場と権力で、大宅壮一賞、新潮ドキュメント賞とも受けた。今度の作品は前著を上回る、充実ぶり。2賞どころか、20賞を受けるか。書き手として高評価。この人なら、読もうという気になる。版元・講談社は優れた人材を獲得した。

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