女の子の成長を祈る日本の伝統、ひな祭り。
しかし男の子だけの我が家もずっと飾った。
志太地区特有の天神さんをはじめ、ケース入りの人形を8畳間いっぱいに飾り、菱餅を作り、ちらしずしでお祝いしたのでこの時期は結構忙しかった。
転居に伴い、すべての人形を収めてしまったので数年ひな祭りはしていない。
飾る・しまうといった作業もなく楽をしている。
なんとなくさまざまな食材を酢飯の上に散らす「ちらし寿司」をひな祭りの定番料理で作っていたが、これにも由来があるという事を最近知った。
寿司のルーツは平安時代に保存食として食べられていた、魚をご飯に漬けて発酵させた「なれずし」。
夏ではなく寒い冬に魚を漬けると、3月のひなまつり頃にちょうど食べ頃を迎えるため、この時期によく食べられていたそうだ。
その後、室町時代に入ると酢が出回ったため、酢で寿司が作られるようになり具も加えられ華やかさを増していったとの事である。
具には干し椎茸と人参、ごぼう、はすなどを甘辛く煮て酢飯に混ぜて、錦糸卵やエビなどを飾りつける。
エビは「背中が丸くなるまで長く生きられるように」という願いが込められている。
はすの穴によって「見通しがきく」と昔から言われており、「将来を見通すことができる」という意味を持つようだ。
様々な具材を使うから摂り入れられる栄養素も多くなる。
成長と幸せを祈る日の料理としてちらし寿司は、ひなまつりにぴったりな一品であるといえる。
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